見出し画像

手で書くより足で書く。第1次情報はタグラインを作る時にも重要

「さとうさんみたいに足を使って現場まで行く人って珍しいと思いますよ」
こんなフィードバックを受けました。
自分は第1次情報を重要視する傾向があり、実際に自分の目や耳で確認しに行く傾向があります。本当は「分かってない」のに「分かったつもり」になるのが怖い。こんな事を思っているからかもしれません。

タグライン策定

葬儀コンシェルさんのタグライン策定のプロジェクトにて言語化部分を担当しました。

今まで社内でネーミングやビジョン策定などを担当する事はありましたが、社外の仕事として関わる事は初めてでした。

ファシリーテーターがメンバーの皆さんの想いを抽出するワークショップを実施した後に自分が言語化部分を担っています。ワークショップ終了後に自分は何をやったのか?簡単に書きたいと思います。

サービスの想定ユーザー層に話を聞きに行く

ご依頼を受けた時点から、業界及びその周辺状況のリサーチは進めていたので、ワークショップ後「生の声」に接するためヒアリングを行いました。葬儀にまつわるサービスのため、自分の親や奥さんの両親、GCストーリーの取締役など。複数人の方から「葬儀」のイメージなどを実際にヒアリングしました。
近しい方の「死」に関わるため、自分なりの誠実さと真摯さを持ち丁寧に話を聞く事を心掛けました。

お葬式を経験された時に「最初にどうしていいか分からなかった」「悲しみの最中で何も考えられなかった」「誰を信じていいのか分からなかった」などのお話を伺いました。

しかし、気づきとして50~60代の方からすると30代の自分より「人間の死」を受け入れているように感じた部分もあります。身近な方を亡くされた経験もありつつ、ただそれでも最後のお別れをしっかりしたい。そんな気持ちが伝わってきました。

葬儀社にお勤めの方へ話を聞きに行く

お葬式について多角的に考えたかったため、今度は葬儀屋さん視点の話も聞きたく知人経由で会いに行かせてもらいました。

葬儀屋さんで働かれた理由や気づき、日々仕事として感じている事など実際に目の前の「人間」としてお話を伺う事でリアリティを感じました。当然事前にリサーチはしていきますが、その情報に血肉が宿っていくようでした。

お墓参りに足を運ぶ

「耳」だけではなく「目」で現場を感じるためお墓参りに行きました。
親しい方を亡くされたご家族の気持ちや、悲しみに寄り添おうとする葬儀屋さんの気持ちを知った後で、お墓に行くと目の前の情報に厚みが出てきます。
死者を弔う意味や、儀式としての葬儀など、改めて人間の「死」について自分なりに向き合う時間でした。

情報の集約と統合。1行に落とし込む

自分が足を使って得た情報をmiroで付箋に断片化した上で、サービスが提供する価値とは何か?を考えます。
タグラインとして最終的には下記の言葉に決まりました。

葬儀コンシェルBI_page-0001

この言葉は実際にヒアリングの中でふっと出た内容です。

「お葬式は正直、不安です。ただ、それ以上に最後のお別れをしっかりしたい気持ちがあるんです」

この言葉を聞いた時にハッとしました。
不安だから「やりたくない」では決してなかったんですよね。
不安だけれども最後のお別れとしてしっかり向き合いたい。この儀式が自分としてもけじめでもある。そのように喋って下さいました。
自分の思い込みで作らず、実際にお話を伺う重要性を感じた出来事でもありました。

ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました!
そして、葬儀コンシェルさんのサービス成長を願っております!

▼新卒、中途採用共に応募しております。ご応募お待ちしています!

▼Twitterもやってます。


最後まで読んでいただきありがとうございました! いただいたサポートは今後のnoteに活かすために使いたいと思います。 他のクリエイターさんへの支援や、書籍の購入に使い優しい世界を広めて行きたいです。