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伝わる文章コミュニケーションは「情と理」。新・箇条書き思考を読みました。

自分の周囲で「書く力」の比重が上がっている印象があります。
対面コミュニケーションの機会が減り、文章でのやり取りが増えたためです。弊社はSlack(ビジネスチャット)を使用しています。簡潔で分かりやすいテキストコミュニケーションをする方は仕事をスピーディに進めています。
仕事における「分かりやすい文章」ってなんだろう?
「新・箇条書き思考」を読みながらふと考えてしまいました。

推理が必要な文章は仕事を遅らせる

以前は同じオフィスで働いていてコミュニケーションは口頭が基本でした。リモートになり現在はテキストでやり取りをする機会が増えています。
ただ、テキストコミュニケーションって本当に難しいんですよね。。
例えば、社員インタビューの仕事を依頼していた後輩からこんな文章をもらったとします。

お疲れ様です。
ご依頼されていた社員インタビューの原稿をお送りします。
先週の月曜日社内の会議室でインタビューをさせてもらったAさんは「事業部の具体内容を伝えたい」希望がありました。私としては「具体内容だけでなく、背景やなぜ?この事業に取り組んでいるか?」も併せて伝えたいと思っています。

…??
「何をして欲しいのか」読み取るのが難しい文章だと思います。求めているのは「フィードバック」か「共有」なのか。そして、求めるレスポンスはいつまでに欲しいのか。
細かいですが、他にも「先週の月曜日」「社内の会議室」の記載。インタビューした時期や場所の情報はなぜこのタイミングで伝えているのか?必要な情報か?など。
「受け取った側はどういう事?」となってしまいます。以前であればデスクに近寄って口頭で確認すればいいと思います。しかし、現在はリモートで働いてるケースも多いのではないでしょうか。
Zoomを繋いだりSlackでcallするまでじゃないよなあ、と思いつつテキストで確認しても結局よく分からない事もあってお互い迷子になったりします(笑)
テキストのコミュニケーションって本当に難しいですよね。。

情と理のバランスがいいコミュニケーション

今回リサーチャーの菅原さんが「新・箇条書き思考」の本を出版されました。出版記念イベントの「出版・編集・取材」をテーマにした座談会にお声掛けいただき、モデレーターとして参加します。
※青山ブックセンターさんは好きな本屋さんなので嬉しく思っています!

現在進行形で菅原さんとやり取りさせてもらっていますが、菅原さんはテキストコミュニケーションにおける情と理のバランスがいいんですよね…!

前提として「何をして欲しいか」が分かりやすいんです。
本文でも触れていますが、ロジックとファクトの部分ですね。
加えて「配慮」や「思いやり」の情の部分もあります。
たまに「配慮?遠慮?」し過ぎて「何をして欲しいか」分かりづらい文章にも出会いますが、バランスが絶妙です。

ロジックとファクトを前提にしたコミュニケーションは相手への思いやりなのかもしれません。端的で分かりやすいテキストコミュニケーションってこういう事か…!と感じました。

というのも、菅原さんが勤務していたマクロミルでのご経験が活きているそうです。リサーチャーとしてクライアントに確認する質問数は25問以上!にもなるので、そもそも多い情報量を簡潔に相手に伝える必要があったそうです。今回著作を拝読して、改めて仕事における「書く」コミュニケーションを考えるヒントになりました。

箇条書きではなく、箇条書き「思考」の本

最初タイトルをお聞きした際には「箇条書きのtips」の本かな?と思いました。しかし、実際に読んでみると相手とのテキストコミュニケーションに関する本に自分としては読めました。

「箇条書き」ではなく「 #箇条書き思考 」の本なんですよね
構造的に物事を考え、簡潔に伝えるヒントをもらった気がします。
ファクトとロジックを前提に、相手にとって何が分かりやすいか?を考えている菅原さんらしい本でした。
イベントで本の制作過程や裏話を伺えるのを楽しみにしています!

▼「新・箇条書き」出版記念イベントに出させてもらいます。テーマは「出版・編集・取材」。もしよろしければ、お越しいただけると嬉しいです。

【『新・箇条書き思考』刊行記念】
ビジネス書著者×ウェブ編集者×インハウスエディター座談会
2020/12/21 (月) 19:00~20:30 @青山ブックセンター本店内・大教室
※オンライン配信の予定は今のところありません。

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