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考えない日記:13

考えない日記;13  7/10-7/21

7/21 木を削った。暫くしたら喉が痒くなった。咳が出た。出かけたら勘違いされるな。

冷蔵庫に頂きものがあるのを忘れ、別で購入してしまったトマト。あまり良くなかったので全部まとめてソースにした。

今、夕方の五時でこの日記をUPしたら近所の古書店に行こうと思う。その店はコーヒーが飲める。

7/20 だるそうな犬が思い出させる夏。
床の近くで小ぶりなクモと大きめのアリが対決を始めた。

シャワーを浴びて、涼しくなった窓辺で本を読んだ。暫く前から読みかけにしていたブコウスキーの『詩人と女たち』を読了した。逗子の古書店、ととら堂に行きたくなった。路地裏の小部屋に分かれた書架を眺める。入って右のアメリカ文学の棚をゆっくり。朝の為に一本だけ残しておいたバナナを食べて寝た。

7/19 一日中晴れていた。全部の窓を開けて全部の窓を開けっ放しにした。

7/18 大雨警報が出ていた。朝には止んだので休憩室を少し開けた。三軒隣のお蕎麦屋さんで、もり蕎麦を頼み遅い昼食にする。少し肌寒い。

7/17 友人が荷物を届けに来てくれた。お茶をすすって背中を伸ばし、愛妻弁当らしきものを食べてから出発していった。お弁当いいね、というと「昨日の残り物だよ」と返事があった。

7/16 人気のない海へ行き水の中を少し覗いた。夕方の風が肌寒く、家へ急いで帰ってシャワーを浴びた。お湯を味方に感じた。

7/15 親族を病院へ送った車の車窓から外来病棟の入り口を眺めていた。暫くすると中からお爺さんが杖をついて出てきた。iPhoneのスローモーション撮影よりも、もっとゆっくりに思えるスピードで歩幅のゆるい階段を降りていく。誰もが脇をすたすたと通り過ぎるか、或いは少し離れたところから動かずに凝視するだけだった。車道に並んでいた車が信号に合わせて進んでいった。お爺さんは変わらず、時間をかけて家まで帰る最中だ。

7/14 歩道で、帰宅中の幼稚園児が、まだ黄色くもなっていないイチョウの落ち葉を一枚拾った。萎びた緑の、鮮やかさのかけらもない一葉を握り母の元へ駆けていく。

7/13 部屋の隅で子供が握ったオニギリほどの蜘蛛を見た。箒の先にくっ付けて逃がそうとしたけれど何処かへ消えてしまった。
たまに行く喫茶店へ顔を出すと、トウモロコシをくれた。横並びになった粒たちの中に縦に生えてきてしまった粒が一つあった。まわりも影響を受けて、縮んだり扁平になったりしていた。従姉妹が幼い頃「トウモコロシ」と言い続けるのを思い出した。店主が帰り際に「今日、おっきな蜘蛛がいたよ。あんなに大きいの久し振り」と言ったので少しびっくりした。

夕方、寒いぐらいの冷気が流れてきた。中華鍋でピーマンとシワの寄り始めた長ネギ、チャーシューを切り炒め、早めの夕食を準備する。食べ終えると汗が吹き出したのでもう一度窓を開けた。

7/12 ノートを作った。

冬の長い国の人が喜びそうな強い、強い太陽。

7/11 上町休憩室を12時から15時まで開ける。短い開室時間の中、初めての方やお久し振りの方、よく来てくれる方などと少しずつお話しできた。閉室間際に雷鳴が轟いたので早足で帰った。


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