アフターサン【映画レビュー※ややネタバレ有】
評価(※超主観的)
映像の綺麗さ ★★★★★
分かりやすさ ★★☆☆☆
見終わった後の余韻 ★★★★☆
感想: 悩みが増えた大人になったからこそより刺さる
※以下ややネタバレ有
珍しく映画館でみた映画。公開前から気になっていて「これは絶対映画館でみよう!」と決めていた。
このようなインデペンデント系映画を映画館で観るときにいつもお世話になっている映画館に当日行ったら、全席満席だった。
ここまで注目度が高いとは思ってなかったから驚いたのを覚えている。
(いつもはどの映画も当日でも席が空いている)
見終わった直後は少しモヤモヤした。
「この映画は何を言いたいのか」と考え込んでしまった。何気ない旅行の思い出を切り取っているようだけど、少し違う気がする。「現在」の主人公(ソフィ)の映し出され方からそう感じた。
彼女が何か少し悲しそうに当時の父親との旅行のビデオを見ているから、ただの楽しい思い出じゃないことはわかった
旅行当時の父親は恐らくうつ。うつ症状を抱えながら、どうにか娘との時間を大切にしようと踏ん張っているように見えた。
この父親の姿が、当時映画館で見たときに自分の心情とどことなく重なった。
当時は自分が抑うつとは自覚していないし、症状も悪化する前だったが、既に気持ちの中にしんどさは抱えていた。
「どうにか踏ん張っている」という状態がものすごく共感できたし、心の底では頑張りたいと思っている父親の心情も想像できた。
映像はA24らしいというか、すごく綺麗。
特に自分好みだった。
総じて個人的にすごく好きな映画ではあるが、気持ちが沈んでいるときはあまり見ない方がいいかもしれない。
(父親に共鳴して余計に気分が沈むかも)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?