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「余白」を信じる

 ある日ニュースを見ていると、芦田愛菜ちゃんの発言が取り上げられていた。出演している映画のインタビューで、その映画のテーマが「信じること」だったらしい。 「あなたにとって信じるとは?」という問いに、彼女は「『信じる』っていう言葉は、その人自身を信じているのではなくて、自分が理想とするその人の人物像に期待をしてしまっていることなのかなと思いました。だから、人は裏切られたとか言うけれど、その人が裏切ったというわけではなくて、見えなかった部分が見えただけだと思います。その見えなか

    • 千夜十夜の湯、初日。

      上京して来て通うようになった銭湯。その中でも1番シンパシーを感じて日々通うようになった墨田区は「薬師湯」。 そこで、昨日から自分でプロデュースした「千夜十夜の湯」が始まった。 今まで色んな表現をしてきた。バンドのマーチャンを考えさせてもらうとき、チャリティグッズを考えるとき、今回のような銭湯のイベントを考えさせてもらうとき。やってることは違うけど、1つだけ変わらないことがある。それは、とにかく生半可な気持ちではやらないこと、関わらないこと。 その関わる何かによって、もち

      • WEB出張版 千夜十夜着想記

        • レタリング

          今や大好きなロゴやレタリング、街角で見るのも好きだけど、作るのはもひとつ楽しい。 今日も今日とて、こんな字を描こうとレタリングした文字を塗りながら、自分はいつからレタリング…すなわち、文字をデザインして描くということが、こんなに好きになったんだろうと考えた。 おそらく、原風景は高校くらいの頃に遡る。 ある日何気なく見たそこそこ仲のいい友達の机。 彼はそこに板書用ノートを置いていて、それぞれの教科名をレタリングした文字で綺麗に描いていた。 初めてそれを見

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          CHANGES

          「アイツ、変わったなぁ。」 「アイツ、変わらないなぁ」 いいイメージなのはどちらだろうか。 人は「変化」に厳しい。世間一般の意見によると、変わることは基本的には「良くないこと」なのだ。 テレビに出ないと言っていたアーティストがテレビに出た。 1人で生きていくと言っていた先輩が結婚した。 「変わったなぁ」と言われる。 思う理由があってテレビに出たとしても、守りたい大切な人に出会えたのだとしても、「変わったなぁ」と言われる。 人は、「変わってはいけない」という呪縛

          Stay Gold

          人には色んな癖がある。 かくいう自分は、人の特徴的な喋り方や口癖が移ってしまう癖がある。 だから自分の喋り方をなんらかの形で見れば、その時期を一緒に過ごしていた人がわかる。 方言とかは不思議と移らないんだけど。 半年前の、今年の5月。 20歳になる前からお世話になっていた先輩が亡くなった。 病気だったそうだ。全く知らなかった。 あまり何かを自分から話す人じゃなかったけど、その少し前に結婚したと聞いていたのもあって、近々会える機会はないかなと思っていたところだった。 自分の

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          怒りと向き合う

          なんだかとってもイライラする。 そんないとうあさこのネタを覚えてる方はいらっしゃるだろうか…。 とにかく、僕は最近とってもイライラしている。 何にイラついているかというと、やたら滅多にSNSを駆使し、自らを誇大に見せようとする奴らにイラついている。 少し前に流行った言葉だと「意識高い系」とでも言うのだろうか。 ちゃんと実力を持っている、本当の意味で意識が高い人たちには別に何も思わない。尊敬できる。僕がイライラしてしまうのは、大した実績があるわけでもなく、肩書きだけをズラズ

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          はみ出し者の受け皿

          東京に住んで約1年半、ほぼ毎日のように銭湯へ行く生活も板に付いてきた。そして、いつも行く銭湯の定休日はどこの銭湯に行くか毎週迷ってしまう。 昨日は帰りも遅かったので、少し悩んだ末に家の近くにある銭湯に行くことにした。ここは上京した頃はよく行っていたのだが、和彫をいれたマジモノっぽい15人くらいの集団を見て少し足が遠ざかっていたのである。僕は割と刺青には寛容で、むしろデザインとしては結構好きな方なのだが、さすがにあそこまで集まると、それはもう組だ。 でもまぁ、こちらから何か

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          「銭湯図解ができるまで」個展へ

           高円寺近く、荻窪のTitleという本屋さんの2Fで行われている塩谷步波さんの個展「銭湯図解ができるまで」に行ってきました。  人の個展というものは魅力に溢れています。 あまり行く機会は多くないけれど、美術館よりストリートというか…等身大な感じがします。その人が作った作品だけじゃなく、その人が作った空間が息づいている。そして、今回の「銭湯図解」個展、色々なことを思ったので、自分の雑感とともに少しまとめようと思います。 絵との出会い そもそも、塩谷さんを知ったのは上京し

          「銭湯図解ができるまで」個展へ

          梅雨

           先週の出来事。6月、梅雨。日暮れの18時半。 今日も仕事が終わらないなーと思い、空いた小腹に何かを滑り込ませようかとコンビニへ向かう。噛むことで元気が出て、甘さで頭の回転も進むグミと、子供の頃から好きだった炭酸飲料・スコールを手に取った。  昔からの好みのものは、愛する人に囲まれて何不自由なく育った日々に一瞬時を戻してくれる。別に戻りたいわけではないけど、感情としては悪くない。 帰省するたびにもらう小さな缶ジュースやお菓子は、かさばるけどカバンに入れて持って帰る。600k

          帰省とノスタルジー

          このGWは、結構長く帰省していた。 たまたま前半に予定が入り、その後入った予定がGWの最終日だったので、たまにはガッツリ帰ることにしよう、ということでかなりの期間を大阪で過ごした。 上京してから、「帰省」というものについて深く考えるようになった。 頻繁に帰省をすることは、決していいことではないと思っている。 それは、新しい環境に馴染めていないということの証拠でもあるし、要するに感傷に浸って後ろばっか見てるんじゃないか?という考えに繋がるからだ。 これはイタリア映画の名作、

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          今日からこちらで書きます〜。

          令和記念でブログを切り替えました。 https://uuuuu921.wordpress.com/ 以前やってた↑このWordpressというサイトのブログは、なぜか毎回長文を書くのがなぜか常態化してしまいました。 その結果、書きたいことはたくさんあるのに、ガッツリ時間をかけて取り組める日がないと書けない悪循環になっていたので、ここはSNSよりちょっと長い文章で、ライトな日記みたいなスタイルでやっていこうと思います。

          今日からこちらで書きます〜。