転職活動を振り返る。

先日、転職活動が終わったので自分の脳内を整理しておきたい。個別指導塾講師から英語コーチへ転職する運びになった。私の簡単なプロフィールはこんな感じ。

25歳男性
私大法学部卒
英語好き(TOEIC935点)

転職活動を時系列で

転職活動との出会い(2022年7月)

転職を意識し始めたのは入社2年目の夏(2022年7月)。休憩時間にこんなツイートをしていたようだ(フォロワーが数人しかいないメモ帳のような使い方をしているアカウントでのつぶやき)。

ずっとこの仕事はしたくないな。英語教材制作が一番やりたい仕事

明らかに言葉足らずなので意図を補足させてほしい。上のツイートの意図は、この仕事が嫌いということは毛頭なくて「昇進したくないしずっとこの仕事をしている自分が想像できない」という趣旨である(昇進すると授業をしなくなるため)。「定年退職までは勤めないんだろうな」となんとなく想像していた。当時の僕は何を考えていたのだろうか。夏期講習中の忙しさもあって仕事のモチベが下がっていたのだろう。漠然と仕事に対する不安感を持っていたのだと思う。でも仕事をしていてやりがいは強く感じているし、やりがいを感じられない時は一瞬たりともなかった。
この時期からなんとなく求人を見ていた記憶がある。応募するつもりはなかったけれど。なぜなら僕は小心者だから。失敗を過度に恐れている節がある。

転職活動開始のために

当時から英語を活かして仕事をしたい気持ちがあった。具体的な職種で表現すると英語コーチ。このような仕事はTOEIC900点を必要要件として書いてある企業が多かった。この時は865点しか持っていなかったのでTOEIC勉強をリスタートすることになった。結果的に2023年1月の試験で935点を取得できた(TOEICについての詳しいことは下のノートに書いてあるのでそちらを参照されたい)。

転職エージェントに登録してみた(2023年2月)

仕事になんとなく不安を感じているものの、具体的なアクションは特に取っていなかった。不安を抱えながら教室に出勤する日々。転職を考えるほどの精神的な余裕がなかったのかもしれない。
そんなある日、上記のTOEICスコアも達成したこともあり、転職エージェントに登録してみたのである。それは両学長の動画で転職関連の動画がおすすめに出てきたのがきっかけ。その動画を見たついでに登録してみた。現状を変えたい自分が心の中にいたんだろうな。

続かなかった転職活動

エージェントさんと面談をした。最初はやる気が出たのだけれど、長く続かなかった。理由としては興味を惹かれるような求人がなかったから。
担当の方の連絡を返さなくなり徐々にフェードアウトしてしまった。申し訳ないという気持ち。

再燃した熱意(2024年2月)

この間もエージェントからおすすめ求人が配信されてくる。何社か登録していた関係でメールボックスがすぐいっぱいになる。それを消去し続ける毎日。なんとなくメールを見ていたのだけれど、興味深い求人が多いエージェントがあった。その会社さんに面談をお願いした、お、いいぞ。そう感じたことを覚えている。
担当していただく方も決まり、書類作成を始めた。履歴書と職務経歴書。今まで作ったこともなくて特に職務経歴書は書き方がわからなかった。自分なりに作成しエージェントの担当者に提出すると「よくまとまっていますね」とお褒めの言葉を頂いた。よし、あとは応募するだけだ。
どうして転職の熱意が高まったのかをここで記しておこうと思う。直接的な理由はもう少しお給料をいただきたくなったというのが本音。あとは指導形態を変えたいこと、中学生ではなく大人に教えたい欲が出てきたこと、東京で働きたいという気持ちが出てきたことがある。大学が東京で東京への憧れがあったのだと思う。東京で就職した人も多いし。周りの友達に転職した人が多くなってきたのも影響してるように感じる。

応募してから

転職市場での書類通過率は10%程度らしい。そして面接などの選考を通じて会社の理解が深まることがあるからとたくさん応募するように言われた。これはポジショントークであろう。でも転職したかったので少しでも興味があれば応募してみた。書類通過率は10%よりは高かった気がするが、やっぱり通りにくいんだなと感じた。

いざ面接へ

書類が通過すると、webテスト受験や面接のスケジュール決めをすることになる。この管理がとても難しかった。仕事をしながらの転職活動の難しさはここにあると思う。圧倒的に時間がない。この日程管理の部分はエージェントを使っていてよかったなと感じている。担当者さんがリマインドをしてくれるから。
書類を出してから少し時間が経つと、ありがたいことに面接をしていただける企業がいくつか出てきた。結論からいうと、この転職活動で面接をしたのは2社のみ。新卒の就活はだいぶ苦労したので、「あ、意外と早く終わったな」という感想。面接の苦手意識が少し取り払われたかもしれない。

面接で準備したことは以下の通り。企業から送られてくる自社紹介動画やホームページを見てそれに合うように準備した。

志望動機
経歴と成果を上げたこと、苦労したこと
転職活動を始めた背景
入社後にやりたいこと(キャリアプラン)
強み弱み

面接結果

転職予定の企業との面接は1時間で予定されていたのだけれど20分で終わった。深掘りもされることなく淡々と進む感じ。落ちたのを確信していたのだけれど合格の通知をいただけた。おそらく面接の前から結果は決まっていたのだと思う。形式的な面接という印象だった。社長が笑顔で頷きながら話を聞いてくださっていたのは緊張がほぐれたな。

転職活動のまとめ

数字としては以下の通り。
書類落ち    約50社
選考辞退    約7社
内定          1社

エージェントを使ってよかった?

結論としては良かったと思っている。仕事をしながらの転職活動は想像以上に忙しい。スケジュール調整や書類の添削などをサポートいただけたことは大変心強かった。結局はエージェントからの紹介企業ではなく自分で応募した企業に転職することになったのだけれど、使って良かったと思っている。一人での就職活動は辛いと思う。誰か相談できる人がいるだけでもだいぶ違うのではないかなというのが個人的な感想。

現職での学び

やはりたくさんの人がいる

現職では3年間勤めた。そこでの指導人数は130名程度。大学生時代にもバイトで塾講師をしていたが、比にならないほどの生徒と巡り会うことができた。本当にこの環境をいただけたことを感謝している。そんな中で、今まで出会ってこなかったような生徒にも出会えた。それが苦しみや辛さ、悩みの原因になったりもしたが、今は全てが思い出になっている。一言でまとめると努力できない人もいるということ。これは見下しているとか蔑視しているとかそんな意図は全くなくて、自分を律することができない人に出会うことができた。自分もその1人だと思う。やはり勉強をすることの難しさをひしひしと感じさせられた。
高校の時の国語科の先生の言葉を思い出した。「人間は弱い生き物です。」今この言葉の意味が少し理解できた気がする。

見せ方の大事さ

同じ状況説明でも、伝え方ひとつで印象って変わるよねというお話。具体例がすぐに思いつかないのだけれど、伝え方を客観視するというか。言葉選びの大事さを痛感した。

人と仕事をしていくということ

僕は今まで、1人で行動することが多かった。人と仕事をするということを学べたと思う。それは報連相の重要性。極端にいうと上司は僕のことを何も知らないということである。今まで僕が生きてきた環境はハイコンテクストな環境だったと思う。自分が言葉で表現しなくても周りが察して動いてくれる。そんな環境に甘えていてはよくない。自分でどんどん表現していかなければ。報告して初めて状況が伝わるのだと気がつかされた。察してくれというのは僕の傲慢だ。全て伝えなければならないし、それが会社に属するということだと思う。個人で仕事をしているわけではないのだから。

1人にどっぷり関わりたい

マルチタスクが苦手だ。多人数指導を現職でやっているのだけれど、もっとひとりひとりに向き合えたらいいなと感じていた。ビジネスを考えると1対1を正社員で実現させるのは金銭的に難しいとはわかっている。学力が低い生徒を同時に教えるのはやはり限界があるのだと悟った。入社した当時は最高の指導形態だなと本心から思っていたけど、今は考えが変わった。僕のスキル不足も大いに関係していると自覚している。指導している時に他の生徒のところに行かなくちゃいけないのはお互いにストレスを感じる。「まだ教えられるのに。」と。

最後に

転職活動を終えた自分にまずは「お疲れ様」と言いたい。というのは、今まで私は「何かを自分の意思で辞める」ということを経験したことがない。バイトもサークルも大学を卒業するから辞めたのであって、自分から辞めると言ったわけではない。仕事を退職するという経験は人生の糧になったらいいなと思っている。
そしてそれ以上に感じたのは、行動することの重要性である。現職で働き続けることはできるが、変化の少ない人生になってしまう。退職相談を上司にした際にも「人生は一度きりなので、自分のしたいことを後悔のないようにしてください」というようなことを言っていただけた。今までの人生はドリフトで生きてきたように感じる。今後は後悔のないように自分の人生をデザインして生きていきたい。
転職してよかったと心から思えること、そしてこのnoteを読んだあなたにとって何か1つでも学びがあることを願って。

東京ミッドタウンで抹茶ラテを嗜みながら。
3月17日

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