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【連載童話】ヘンリーと赤いふうせん6


ヘンリーのおじいちゃんは 木こりをしています。
もみの木の森の 木こり小屋に
いちにちじゅう いて
木をきっては 村のみんなに とどけています。

ヘンリーと赤いふうせん6

ヘンリーは  パパがどうして
おじいちゃんのところへ行きなさい
と言ったのか  ちっともわからないまま
おじいちゃんの木こり小屋に やってきました。

「おじいちゃん、ぼくだよ。ヘンリー」

小屋の前で こえをかけると
ドアが そうっと ひらきました。

へんじはありません。

小屋の中は おじいちゃんが木ぎれでつくった
見たこともないもので いっぱいでした。
ちょっぴり かわりもののおじいちゃんと
ヘンリーは あまり おはなしをしたことがありません。

「おじいちゃん…ぼく…」

ヘンリーは どきどきしながら
部屋のおくにむかって 言いました。

「ぼくね、村の外に行くんだ!
ずうっととおくの あの山のむこうがわが
どうなっているのか どうしても しりたいんだ!!」

ヘンリーは ぎゅうっと 目をつぶって
ひといきに さけびました。

ヘンリーと赤いふうせん6-2


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