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おむすびブリトーとは何ぞや

ウツワでは「おむすびブリトー」という新しいメニューを提供しております。そもそもそれ何?という説明が吹っ飛んでおりました。

今回は「おむすびブリトー」がどのような経緯で誕生したのか、紹介したいと思います。

グランドメニューやスペシャルメニューなども記録として残していきます。マガジン「おむすびブリトー」に追加していきます。ぜひお楽しみに。

アイデア0!どんなメニューにしようか悩む日々

ウツワがあるポートアイランドは病院や企業が多いものの、飲食店数が少なく、お昼時には満席状態、コンビニも行列で貴重な休憩時間が少なくなるなどお困りの方が多いと聞いていました。

ご注文から提供までの時間が短く、毎日食べても飽きのこない料理...
そんなものはあるのか?と悩む日々を過ごしていました。

お米の素晴らしさを改めて再認識

食の勉強を続けてきたところ、お米は栄養価が高く、古来より日本人にとって馴染みのある食材。切っても切り離すことのできない主食です。
ただ、近年は米離れが加速。このわたしも昔はパン食が多く、その手軽さ、おいしさのため、お米を食べる機会が少なくなっていました。

ダイエット目的の糖質制限食でまず挙げられるごはんですが、食べ過ぎは禁物なものの、適量を摂取すれば脳の栄養分となり、身体作りにも有効です。

ごはんをしっかり食べることでごはんのおともであるおかずも食べ過ぎることがなくなり、バランスよくいただける。もちろんお菓子などを食べ過ぎることも防げるはずです。

「SUBWAYスタイル」をお米でできないの?

ヘルシーなファストフードショップとして人気のSUBWAY。わたしたちもとても大好きです。たくさんの生野菜にメインの具材、たっぷりのソースをその場で調理していただけるとあって、味はもちろんのこと、このスタイルも含め大ファンです。

そこで「お米を使ってSUBWAYスタイルのお店ができないか?」と考えるようになりました。いろいろ調べてみたり、相談してみたりしましたが、なかなかピンとくる商品が思いつきません。

少し兆しが見えていたので途方に暮れてしまいました。
もう期限も迫っており焦るばかり。

北米でブームの兆し「SUSHI BURRITO 寿司ブリトー」

日本で悩み続けるソワカ。その時ミロクはカナダ・トロントに住んでいました。
時差の関係もあるので頻繁に連絡はせず、ひと月に一度ペースでお互いの近況を報告していました。

電話をしている時にソワカから相談されました。
「SUBWAYみたいに具材をその場で作って提供するスタイルのお米バージョンがしたいんだけどなかなかいい商品が見当たらなくて...途方に暮れているよ。」
「それに似た商品あるよ。SUSHI BURRITO(寿司ブリトー)って言うんだけど知ってる?」

SUSHI BURRITOとはアメリカ西海岸発祥のファストフード。メキシコ料理のブリトーはトルティーヤで具材を包みますが、SUSHI BURRITOは海苔と酢飯で具材を包む新メニューです。メニューや提供のされ方を簡単にですがソワカに説明したところ「ピン」と来たようです。「これだ!」と即決。確かにこれってありそうでなかったメニューですよね。

ただ一点気になるところが酢飯が入っていることでした。また名前も「寿司」とつくと日本人なら誰しもが酢飯の「寿司」と連想してしまうと考えました。

あと一歩...どうしたらいいんだろう?

在りそうで無かった「おむすびブリトー」

お弁当の中身を一掴みで食べられると忙しく食事の時間も少ない方でも気軽にバランスの良い食事ができるのでは?「お弁当をワンハンドで」当初の想いにピッタリのキーワードが生まれてきました。

ポートアイランドでは、病院や企業が多く働く方も多いわりに飲食店やコンビニエンスストアが少なく、お昼時はどこもいっぱいです。その為貴重なお昼休みをどう過ごすのかお悩みの方が多いと聞いていました。忙しい中でバランスの取れた食事を取ることは簡単ではないと身をもって感じていました。「おむすびブリトー」はそんな方達にぴったり。ゆっくり時間を過ごせない方でもお楽しみいただけるファストフードが誕生しました。

「おむすびブリトー」の中身

①海苔
海苔は海の野菜と呼ばれているのはご存知ですか。40%がタンパク質でできており、必須アミノ酸全てを含んでいます。必須アミノ酸は体内で生成することができず、外部から摂取しないといけません。また、9種類ある必須アミノ酸どれが掛けてもならず、海苔はその全て備わっている優れもの。また、食物繊維が1/3、ビタミンCと葉酸も豊富です。
海苔は添え物のように思われがちですが、これだけの栄養素がこの食材で補えるとあってぜひ毎日でも摂り入れたいものです。

②十八穀ブレンド米
「白米だけがいい」といったご意見も頂戴しましたが、白米に十八穀をブレンドすることにしました。大小様々な穀物が入ることで食感がよくなりますし、彩りや風味などぐっと良くなります。今のところ「白米じゃなきゃ嫌」というお声もないので受け入れていただいているのかなと思うところです。ちなみに酢飯は使っておりませんのでお寿司や太巻きとは違います。

③ミックスベジ
生の野菜をどうしても使いたいと思っていました。「良く噛んで食べること」も食事において気をつけたいところ。歯ごたえと鮮やかなお野菜たっぷり包みました。
切り方一つで味や持ちが全然違います。無理に切ったり、千切ると細胞が崩れ傷みも早く鮮度も落ちます。その為仕込みの時はやさしく、丁寧に。

④ソース
生の野菜を使うことのデメリットとして味が水っぽくなってしまうことがあります。しっかりとした味と香りのソースで他の具材をつなぐ役割として重要です。他の食材を打ち消さず、しかし味の要となる為、慎重に組み合わせています。明太マヨなどをマヨネーズに変更するなど可能です。

⑤メイン具材(おかず)
肉、魚、ベジなど一通り揃えております。また時々のスペシャルメニューもご用意しています。その日の気分に合わせてお好みで!

「おむすびブリトー」の名前について

酢飯を使わないのであればやはり「寿司」は避けるべきと考え、頭に「おむすび」とつけることになりました。

「おむすび」は「御結」とも書けるたね、みなさまとのご縁を結べたらという意味合いも込めて、おにぎりや握り飯ではなく、「おむすび」を選ぶことにしました。

「おむすびブリトー」は調べたところウツワが初めて作った商品だと思われます。似たようなメニューはもちろんあると思うのですが、お店として、商品としてお出ししているのは今のところ当店だけです。

「ウマミくるむ、カラダつくる 六感を育てるゆるり食革命」

ウツワでお出しするメニューはできる限り和洋折衷を心掛けています。日本は古来より新しい文化を取り入れ、受け入れる素養があると言われてきました。日本のものと外国のものを融合させることで「懐かしいけれど新しい」メニューになっていると思います。

「 ウマミくるむ、カラダつくる 六感を育てるゆるり食革命」
ウツワの大きなコンセプトです。六感とされているミル(視)・キク(聴)・カグ(嗅)・アヂハフ(味)・サワル(触)・サトル(悟)を育てられるようなメニュー開発を心掛けています。

六感については「姉と妹の往復書簡」お便りを読んでみてください。

ニュートリシャスファストフードでゆるり食革命

ニュートリシャスファストフードとはわたしたちが作った造語です。栄養バランスのよい食事を手軽に楽しめるファストフードショップを目指しオープンしました。

過度な健康志向は好みません。適度に、ゆるく続けられる食生活が一番と思うからです。無理なくゆるく健康を気遣える場所...楽しく食を通して自分を見つめ直していきたいと思います。

これらはあくまでもわたしたちの食に関する考え方です。何が正しい、正しくないということではなく、「ゆるく、軽く食を通して自分とに向き合っていく」という考えを自分たちは実践したいと思っております。「〇〇をしなければならない」ということは一つもなく、その時々の自分の選択を尊重していきたいです。

重さより、軽さ。これが今の気分です。
思いつめて考えるのではなく、ピコンと来た感覚を信じて。
ウツワでの食事や経験によって少しでも多くの方に「こんな考えもあるんだな〜自分もちょっと気をつけてみようかな」と思っていただけたら大変、大変うれしいです。

おわり。

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