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クローズドな情報や人脈[ミロク⇸ソワカ]

前略 ソワカ様

ウツワはポートアイランドのど真ん中に店舗を構えております。ちょうど目の前に子ども病院があり、入院中のお子さまが授業中や検査中など、少しの間ご家族が当店でお食事やお茶にお越し下さることも。もちろん病を患うご本人が一番苦しい思いをされている。そしてその方を支えるご家族もまた別の苦しみをお感じと想像に難くない。でもソワカが言うように皆さま本当に素敵な笑顔で、いつも丁寧な対応、そして凛とした姿。年齢も変わらないくらいなのにどうしてこんなに強く、優しいものかとその笑顔が神々しいものね。

そんな方達に少しでも居心地がよく、ほっと一息つけるようなお食事や時間が提供できることが我らができること。さらに”秘技・ミロク奇妙な白唇微笑”を先日お届けしたわ。少しでも癒しになったかしら?これは口角を上げるというより白唇のみにぐっと力を入れることで生み出される何とも言えない絶妙な顔。実はこの顔難しいそうね!わたし何も考えずこの顔してた。白唇の筋肉発達しすぎっ、天性のものね。イラストにするとこんな感じ。

さて、往復書簡形式のこちらのマガジン。ソワカの前回のお便りまだお読みでない方はぜひこちらも合わせてお読みくださいませ。

“ヒト”として自分の"器"を創っていく

まず先にソワカの質問に回答するわね。
“女性性を消すこと”わたしは”男性になること”と間違った考えでこれまで生きてきたと思うの。わたしいつからか男性に対して嫌悪感を持っていることに気づいたの。要はミサンドリーなのかもしれない。接し方がわからない、言動にいちいち腹が立つ...。そんなわたしが”男性の様に振る舞っている”ことに呆然としたの。5年程前かしら、オーストラリア・シドニーに留学を決める頃。自分がこれからどういう人生を歩むのか真剣に考えたときにその時の自分にガッカリした。「なんで男になる必要あるの?女である必要もないし。自分でよくないか?」ってね。

今では”女”として生きていくより、”ヒト”として大きく成長したいという方向よ。ただ、生物的には”女”であるからその点は無視できないし、どう自分をコントロールするべきか試行錯誤感はあるわね。今でも少し男性に対して
苦手意識はあるしね。それはまだこのグルーピング感覚が抜け切っていないという証拠。まだまだ未熟でございます。

医療産業都市 神戸ポートアイランド

ポートアイランドは医療産業都市。約350の先端医療の研究機関、高度専門病院群、企業や大学などが連なる土地。ソワカはここ数年「予防医療」に興味があると言っていたわね。病気になる前にできること。その一つが自分の身体を作る”食”を見直すことと感じたからウツワは出来上がったのよね。そんなわたしミロクは実は小さい頃の夢が医師になることだったの。理系の勉強がちんぷんかんぷんで中学生のころ「ダメだこりゃ」と匙を投げた。転職活動中にも医療関係で営業職なんかを見ていた時もあったの。実は今でも医療関係の仕事に興味はある。

そんな二人がこの最先端の研究施設や病院がある中心でおむすびブリトーを提供しているとは何の因果かしらね。

食も、ファッションも、医療もパーソナライズが加速

テクノロジー、特にインターネットの進歩による大きな功績の一つは、インターネットに繋がる人であれば誰でも平等にチャンスが得られるということ。そして使えば使うほど、よりパーソナライズされた情報が蓄積される。基本情報に加え、行動も思考などありとあらゆるものが全部...。

前回のわたしからのお便りでも『女とか、独身とか、そういう型にはめないでくれ。[ミロクソワカ]』でも書いたのだけれど、何かの型つまりグルーピングするということ自体に無理がある。一人一人DNA違うってことは一人一人全く別物っていうこと。その人それぞれの特徴があって然りよね。

このパーソナライズは益々テクノロジーの進化と共に加速する。障壁はプライバシーの問題に尽きるということね。ただ、もうすでにプライバシーダダ漏れ...SNSで自ら公に出していることも然り、スマホを持っている人は全員アウト。情報出てます。それをわかった上で行動していかなければならないのよね。下手なことできないわ。一生涯、もしかするとご家族にもその影響がある可能性は十分にあるわね。

これから自分を形創るのは...クローズドな情報?

様々な人や情報にアクセスできるか否かで自分の人生が大きく変わっていくわ。お頭様に聞いた話だけれど、あるコミュニティに入るだけで莫大なお金が必要な場合があるのだそうで。つまり情報や人脈がこれまで以上に全世界規模でよりクローズドになっていくということ。

インターネットって世界が広がったように思われるけれど実は狭まっているということもある。自分がよく見る情報に近い情報が集まる仕組みだから。その一点においては深くなるけれど、その一点が全てと誤解してしまう恐れもあるわけで。

オンラインだけでなく、オフラインなどあらゆる情報源を持ち、自分なりにそれらの情報をいかに活用するか。ここを今から作らないとこれからの時代はより生きづらくなっていくでしょうね。昔からそうだから今更何言ってるんだかと思われるけれど、今この準備をしていかないと持つ者と持たざる者の差が、世界が相容れない程広がっていくはず。

そして無料じゃないのよね。お金なのか、才能なのか、情報なのか。何かを差し出さなければ何かは得られないわけで。

人や場所に直接出向きたい欲

数ヶ月前からよく話に出るけれど、自分たちが話をしてみたい方に直接会いに行きたいって言っているわね。お店を始めてから会う人、目に触れる情報が狭まっていることにお互い危機感を持っているわね。営業のオペレーションが固まりつつあるし、少しずつ身体や思考を空ける努力をしている最中。もうそろそろ区切りをつけていきたいところ。

自分たちが会いたいと思っている方に会いにいく。お話を聞けたらBestではあるけれど、同じ空間にいるという経験だけでも貴重かなと思うわ。

そして場所を移動することも今必要だと感じているの。高城剛さんが著書の中で「アイディアは移動距離に比例する」という考えがとても好き。確かにガンガン移動していた時は様々なアイデアが出ていた様に思うの。オーストラリア・シドニーにいるときに「おむすび屋始める!」って色々動いていた時期があるのわたし。ロゴも作ったり。結局度胸がなくて諦めたけれどそんなわたしが今やソワカと神戸で「おむすびブリトー屋」してるだなんて、面白いことね。

ソワカ、あなたはどんな方にお会いしてみたい?またどんな所に行ってみたい?わたしたちの”器”を広げる機会がどこにあるのか模索してみたい気分よ。いかに?

唯才是挙
能力主義「ただ才のみ是れ挙げよ」

草々


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