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日記など(2020/11~12)

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#エッセイ

日記(2020/12/23)

 気付けば年の瀬、今年も色々あったがあっという間で、長く生きるほど日々の感覚は薄められる。生後一日の赤ん坊からすれば、明日と言ったらこれまでの人生の倍の時間が過ぎることになるから、それは未知に溢れたとても長い時間だ。30年生きた私にとって明日と言われれば、これまで過ごした時間の一万分の一にすぎない、何もしなくても過ぎていく掃いて捨てるような時間だが、赤ん坊の感覚で言えば、私は明日にはそろそろ定年し

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日記(2020/12/16)

 冬になると小鳥は群れるのか、たまたま最近よく見るだけなのか、空を泳ぐ鰯の群れのように、流動的で幻想的な形を作っているのを今日も見た。こう書くと何だか綺麗に思えるけど、実際見ると少し恐怖だったりする。それは数の異常さだったり蠢く様子だったりがそう思わせるのもあるが、糞という実害も恐怖である。うちの前にも大群で押し寄せて、買ったばかりの車を糞だらけにされた。古い車の時は鳥なんて来なかったし、そもそも

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日記(2020/12/02)

 さて、ここ一週間ほど妻の機嫌が悪く、少しギスギスしていて、どうやら私がゴミの日にゴミを出さなかったことに苛ついていたらしい。忘れていただけで、そんなつもりはなかったのだけど、おかげで新車が納車されたのに、私にとっては一大イベントだったのに、妻は何の反応もなく、一人心の中で色んな感情を巡らせていた。

 卒業式の日に、寂しいよりこれからの生活の楽しみが勝っている、なんて人は少数派だろうと思う。車を

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日記(2020/11/24)

 何だかんだ自分はミーハーだと思うのは、サクナヒメを買って稲作を始めてしまうところだ。ゲームをする時間というのはこの先そんなに確保できるものでもないだろう。一人でいたらこの連休はずっとゲームしていたと思うけど、妻がいたらそういうわけにもいかない。他人の目があると落ち着いてゲームが出来ないというのは、自分の中でそれがどことなく後ろめたいことだと思っているからで、他人は自分を映す鏡というのは、少し違う

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感想を書くこと

 短い作品の感想を書くということを、この一週間余り続けてみた。自分が読んで何を得たのかを言語化するのは結構大変だけど、そうすることで自分にとって凄くきらめく宝石みたいなものが見つかることがある。

 これはピースの又吉さんがYouTubeチャンネルで言ってたことだけど、本は一度読むだけでは書いてあることの全てを把握することはできない。二度目を読めば新たな繋がりを発見し、三度目を読めば新たな想像が生

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