日記(2020/12/23)

 気付けば年の瀬、今年も色々あったがあっという間で、長く生きるほど日々の感覚は薄められる。生後一日の赤ん坊からすれば、明日と言ったらこれまでの人生の倍の時間が過ぎることになるから、それは未知に溢れたとても長い時間だ。30年生きた私にとって明日と言われれば、これまで過ごした時間の一万分の一にすぎない、何もしなくても過ぎていく掃いて捨てるような時間だが、赤ん坊の感覚で言えば、私は明日にはそろそろ定年しているのだ。

 よく地球の歴史に対して人類の歴史は、みたいな話をすることがあるが、同じようなもんじゃないかと思った。

 地球の歴史を24時間とすると、人類が誕生したのは一分か二分前くらいになって、さらに産業革命後の急速な文明の発展と人口の爆発は数秒前であり、たったそれだけの時間で人類は地球環境に壊滅的なダメージを与えたのだ。

 みたいに言われると、それは大変だ、と思うかもしれない。地球の感覚で言えば確かにそうだ。46臆年という時間に薄められた200年なぞ一瞬かもしれない。でもせいぜい100年生きられるかどうかの我々の感覚では、やはり200年は未知に溢れたとても長い時間なのだ。

 無駄に話のスケールが大きくなったが、私が言いたいのは、今年も早かったな、というバカみたいに月並みな年末の所感だけだ。

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