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目指すは世界一周旅行!|東大自転車部旅行班

運動部員の生の声をお届けする企画
「VOICE東大運動部」。

第2弾は「運動会自転車部旅行班」です!

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そもそも・・・

「自転車部旅行班?それって部活なの?」
「いつも何してるの?」

このような疑問を持つ方も多いかもしれません。

今回は謎多き運動部、自転車部旅行班について2年生部員、森本太郎さんに教えて頂きました。

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(この記事は2019年9月5日の東京大学運動会HPで掲載されたものです。)


自転車部旅行班ってどんなところ?


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よろしくお願いします。


活動のメインは長期休暇中の自転車旅行(※合宿)です。大体一度の合宿で二週間くらいかけて日本各地や世界を巡るんですよ。基本的に全員参加の合宿の場所は国内で、希望者がいれば海外にも足を延ばすといった感じです。

合宿中の生活は基本的には「衣食住を自転車に乗せて運んでいる」って感じです(笑)
テントや何日か分の着替え、火器や食材を積み込んで、キャンプや自炊を繰り返しながら各地を巡っています。


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 たくさんの荷物を積んで旅行中!


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映え!


自炊としては、カレーやシチュー、炒めた食材に市販の合わせ調味料をかければできる中華料理などは良く作りますね。
大体うまくいくので・・・。


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そうめんを作って食べている写真だそうです。量がすごい!


うまくいかないこともあって、正直栄養を取っているだけ、という場合もありますね・・・(笑)

学期中は週一回、代々木公園で軽い筋トレをするほかは、月に一二回関東近郊で自転車に乗っています。自転車に乗るトレーニングは、日帰りの場合もあれば一泊二日の場合もあるといった感じですかね。

いずれにしても週末の一日か、場合によっては二日しか活動はないので、学期中の拘束は少ないんです。
兼サーしている部員も多くて、実は私もそうなんですよ!

兼サーとしてはブリティッシュロック研究会というサークルでバンド活動をやっています。ボーカルをやっているんですよ。同クラに誘われて入ったのですが、問題なく両立できています。

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熱唱中の森本さん

他にもバスケットボールのサークルやバドミントンのサークルに入っている部員もいますし、意欲さえあれば兼サーも十分可能だと思います。


自転車で世界一周したい!


入部したのは「自転車で世界を一周する」という目標を達成するためです!

正直一周の定義は自分で決めていい部分もあるのですが、私がやろうとしている世界一周はユーラシア大陸を横断して、北米に移り、北米を横断することによって横に一周つながる、と言った感じのものですね。部活はその準備段階だと考えています。

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一目で変わる世界一周計画(ユーラシア編)


3年が終わったら、休学して挑戦しようかな、と考えています。

それと、この夏休みにはその予行演習として部の仲間と中央アジアを横断します。8/20に日本を出て9/23までかけて中央アジアを横断する予定なんですよ。


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中央アジア…?


中央アジアというのは、カザフスタンとキルギス、それとウズベキスタンですね。まずはカザフスタンのアルマトゥイという都市からスタートして、キルギスのイシク=クル湖というところまで行くんです。ここが景勝地で綺麗らしいんですよ。その後はビシュケクを経由して、タラスという都市を目指すんです。世界史をやっていた人なら、分かると思うんですがこのタラスは「タラス河畔の戦い」で有名ですね。その後は・・・。 (以下続く)


長くなるので割愛させていただきますが(森本さんごめんなさい。)非常に楽しそうに旅程を語っていただきました。森本さんの情熱が伝わってきてなんだかこちらまでワクワクしてきます!
本記事がアップされた現在(9/6)、森本さんは上記の中央アジア横断に挑戦中で、下記の写真は森本さんから頂いた旅行中の写真の一部です。自転車部旅行班の公式Twitter(@tubt_nsr)にも旅行の様子が挙げられているので興味のある方はどうぞ!

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どの写真も異国情緒たっぷり!

サイクリングを始めたのが中学2年生の頃で、高校の頃は数回国内を旅行しました。そこで日本一周はできてしまうことに気付いてしまったんです(笑)。

そんな折、世界史の資料集で中央アジアに興味を持って、シルクロードを自転車で走破したい、と思ったのが原点です。諸説あると思うんですがシルクロードの東端ってちょうど日本の奈良じゃないですか?西端はローマなのでまずは「奈良からローマまで」走りたいと思ったんです。

スペインに叔母の家があるので、ローマに行くならスペインまで行きたいな、スペインまで行くとユーラシア縦断になるから、どうせなら北米を横断して世界一周をしたいな、という風にどんどん夢が膨らんでいきましたね。


自転車旅行のここが楽しい!


部員によって何を楽しみにしているのかは違うと思います。例えば山や湖などの景観を重視する部員、キャンプや自炊の楽しさを重視する部員、ご当地グルメや温泉を重視する部員、と言ったように本当に様々です。

私は歴史が好きなので、寺社仏閣などの歴史的建造物や、歴史的な土地を訪れることが大きな楽しみですね。

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ご当地グルメ①:シャシリク(中央アジア)

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ご当地グルメ②:カニ(北海道)

集団行動していると、人によってやりたいことが違うことが、意見のすれ違いを招くことも正直たまにありますね。なので私がプランを組んだ時は、適宜フリー(※観光地などでの自由行動)を取ることによって、個人の価値観を尊重していました。

今まで行った中でよかった場所は景色が印象に残っているのは鳥海山(秋田)、月山(山形)ですね。

あとは宍道湖(島根)。宍道湖は私の好きな小泉八雲という小説家の著作に出てくるので、実際に見ることができて良かったです。

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合宿で月山登頂!


受験生・新入生へのメッセージ


自転車部旅行班では自分一人だけではできないようなことをすることができます。どこに行こうにも「自転車で行く」という選択肢がでてきますし、世界の見え方も変わってきます。

みなさんと一緒に自転車旅行できる日が来ることを心から楽しみにしています!

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ありがとうございました!

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森本さんのおかげで数ある部活の中でも異色の存在感を放つ「自転車部旅行班」の実態について、お伝えできたのではないかと思います。

特に中央アジアの旅程を嬉しそうに語る森本さんの姿が印象的で、自転車旅行がいかに楽しいものであるのか、ということが伝わってきました。

知らない土地を、自分の足で、仲間と共に、冒険する。そんな経験をしたい方は入部を検討してみてはいかがでしょうか!森本さん、ありがとうございました。

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