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朗読テキストを考える

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朗読教室ウツクシキでは、教室で使用するテキストを月代わりで選んでいきます。 ・宮沢賢治コース:宮沢賢治の作品を、毎月ひとつづつご紹介します ・ブンガクコース:一人の作家の一作品を…
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2021年7月の記事一覧

『魯山人味道』(北大路魯山人)

『魯山人味道』(北大路魯山人)

*2021年8月朗読教室テキスト② アドバンスコース
*著者 北大路魯山人

もともとたべものは、舌の上の味わいばかりで美味いとしているのではない。シャキシャキして美味いもの、グミグミしていることが佳いもの、シコシコして美味いもの、ネチネチして良いもの、カリカリして善なるもの、グニャグニャして旨いもの、モチモチまたボクボクして可なるもの、ザラザラしていて旨いもの、ネバネバするのが良いもの、シャリシ

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『魚の話』(立原道造)

『魚の話』(立原道造)

*2021年8月朗読教室テキスト③ ビギナーコース番外編
*著者 立原道造

或る魚はよいことをしたのでその天使がひとつの願をかなへさせて貰ふやうに神様と約束してゐたのである。
かはいさうに!その天使はずゐぶんのんきだつた。
魚が死ぬまでそのことを忘れてゐたのである。魚は最後の望みに光を食べたいと思つた、ずつと海の底にばかり生まれてから住んでゐたし光という言葉だけ沈んだ帆前船や錨⚓️からきいてそれ

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『十力の金剛石』(宮沢賢治)

『十力の金剛石』(宮沢賢治)

*2021年8月朗読教室テキスト① ビギナーコース
*著者 宮沢賢治

「ポッシャリ、ポッシャリ、ツイツイ、トン。
 はやしのなかにふる霧きりは、蟻のお手玉、三角帽子の、
 一寸法師のちいさなけまり」
 霧がトントンはね踊おどりました。
「ポッシャリ、ポッシャリ、ツイツイ、トン。
 はやしのなかにふる霧は、
 くぬぎのくろい実、柏の、かたい実のつめたいおちち」

『十力の金剛石』は、これまでに何度

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