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猫の話

♪〜
何が出る!何が出る!
テレレレレンテンテレレレン チャッチャッチャッチャッチャッチャ
はい猫の話!ニャーオ
\ニャーオ/

茶番はこれくらいにして猫の話です。
我が家ではかれこれ10年以上前から猫を飼っています。
ちょうどいい感じのタグを見つけましたので、猫愛を語っていこうかと思います。


猫との出会い

家で猫を飼い始める前から、我が家は概ね猫派の家庭でした。父は幼少期に家族で犬を飼っていたこともあり犬派でしたが、母が私たち子供を猫派に引き入れ、猫を飼いたいという案が出ては金銭的な不安が頭をもたげて先送りになっていました。

そんな私たちにも猫との触れ合いがなかったわけではありません。斜め向かいのお家がロシアンブルーの猫を飼っており、ちょくちょく私たちの家にも遊びに来てくれました。名前はマリナさん。越してきた時からけっこうお年を召されていて、正直動きにあまり覇気はありませんでした。目が細いので若干コワモテに見えましたが逃げずに撫でさせてくれたので嫌われているわけではなかったのでしょう。

その頃の私たちは小学校低学年といったところ。学校が終わっても暇なので、家の前に出てはマリナ様と戯れていました。写真を撮ってもらったこともあります。

そんなマリナ様もだんだんと年老いてきて、家の前に姿を現さなくなりました。これは後で聞いた話ですが、トイレで用を足すことができなくなってしまい、家中にトイレマットを敷いていたとのこと。病気だったか老衰だったか、詳しいことは忘れてしまいましたが、程なくしてマリナさんは亡くなりました。

身近な猫の存在を失い、急激に高まるネコ需要。渋っていた父がようやく重い腰をあげ、我が家に猫がやってくることが決まりました。

初代 デネブ

我が家にやってきたのは白黒ハチワレの雄ネコ。尻尾も特徴的で、真ん中で折れ曲がっています。どうやら「幸運の鍵しっぽ」と呼ばれているようで、幸せを運んでくれるんだと母は嬉しそうに語っていました。

名前は「デネブ」。この話をすると時々、星が好きなんですねと言われることがあります。まあ実際デネブは夏の大三角を構成する星の一つの名前なんですが、あいにく由来は星ではなく、仮面ライダー電王に登場するキャラクター、デネブイマジンからとっています。
母親がいたく気に入っていたので。反論の余地はありませんでした。

デネブははじめ慣れない環境に怯えていましたが、しばらくすると完全に心を許し、椅子に座っていると膝の上に乗ってくるまでになりました。近づいても逃げませんし、ある程度ちょっかいかけても軽くあしらうような堂々とした精神がデネブにはあったようです。抱っこだけは嫌いだったのが少し残念でした。

困ったのは、Wi-Fiルーターのあるロフトなど入ってはいけない場所に無理やり入ろうとすることでした。引き戸を全力でこじ開けて一目散に中に入っていくので、デネブが足をかける部分にガムテープを貼って引っ掛かりをなくしたり、赤ちゃんが扉を開けるのを防止するストッパー的なものを取り付けたりなど策を講じましたが、ことごとくデネブに破られます。デネブに絶対に破られないストッパーを見つけるまで、かなり苦労したものです。

そんなデネブの状態が悪くなり始めたのは私がちょうど大学受験を控えた年のこと。念のためと検診をすると、なんと悪性腫瘍ができてすでにわりと大きくなっていました。「猫は自分の健康状態を隠す」とよく言うとおり、私たちが全く気づかないうちにデネブはひとり苦しんでいたのでしょう。

徐々に容態は悪化し、デネブはどんどん衰弱していきました。
ある日塾で授業を受けようとしていると家族から電話がかかってきました。嫌な予感はしつつも出ると案の定「デネブがもうそろそろかもしれない」との旨でした。急いで塾を飛び出し、家に帰るとデネブが毛布の上に横たわっています。みんなで涙を流しながら声をかけ続けました。

次第に鈍くなっていく四肢の動き。そしてついに完全に動かなくなりました。こうして私たちは愛猫の最期を看取ったわけです。
享年8〜9歳。あまりにも早いお別れでした。

2代目 椎菜

デネブが亡くなったその年に、我が家では早くも新しい猫を飼い始めることになります。猫がいることで穏やかになっていた生活に戻りたかったようで、思った以上に早く決まって私は少々狼狽しました。

2代目は茶トラの雌ネコ。初めからシャーシャーと威嚇をしてくるようなけっこう強気の子でした。猫はメスの方が強いとどこかで聞いた気がしますが、あながち間違いでもないのかもしれません。

名前は椎菜。こちらも実は仮面ライダー電王から。仮面ライダーゼロノスに変身する桜井侑斗 (デネブイマジンがお世話をしている) が嫌いな食べ物である椎茸からとのことでした。"椎" ははじめから決まっていて、その後の一文字は家族で相談しました。

椎菜は我が家に慣れてからも若干の警戒心は解いておらず、デネブのようにいくら近づいても逃げないという感じではありません。ご飯もおやつもあげない私の好感度が低いだけかもしれませんが、父にも母にも同じような態度をとるようです。

椎菜に特徴的なのは、とにかくおしゃべりなこと。裏の窓を開けて欲しい、おやつが欲しい、ご飯が欲しいと、欲求があるとにゃーにゃーにゃーにゃーとお構いなしに鳴き続けます。先日台風が直撃した時も、窓を開けろと言って聞かなかったので困りました。開けてあげたいのは山々ですが、風とか雨が入ってしまうので。しばらく経ったら黙ってくれたので助かりました。

今椎菜は4〜5歳といったところ。デネブの時もそうでしたが正確な年齢がわからないのは、もともと捨て猫だからです。里親さんから引き取る形で買っているので購入額自体はペットショップなんかで買うより多少安くなっているようです。

せめてこの家を出るまでは、椎菜には元気でいてほしいものですね。
いつか失う辛さを知っているからこそ、毎日思いやりと愛情をもって接していこうと思います。

それではこのへんで。

#猫のいるしあわせ

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