価値観をぶっ壊せ~うつ病からの回復過程で大事なこと~
17歳で初めてうつ病の辛さを知り、18歳で回復し、19歳で浪人生となった私は、なんとかして1年後に大学に入るには浪人の間は元気で過ごさないといけないと思いました。
うつの時はめちゃくちゃに辛くて
頭も回らなければ体も動かなくて、そんなしんどい思いをもうしたくはなかったのです。
私はここで、「頑張る」ことを手放しました。
いや、適切な意味で頑張ることは手放さなかったけれども、「頑張り過ぎる」ことを手放したのです。
今でも、頑張ることは美徳ではないと思っています。
少ないエネルギーで最大限の効果を出す方が良いに決まっていますので。
うつの再発が多い背景には、もともとうつ病を起こしやすいような生活をしている人がもとの生活に戻ることがあるとされているよう。
だとすると、もとの生活には戻ってはいけないと思いませんか。
もとの生活というのは、
病気を作り出してしまった生活のことなのですから。
大事なことなので、もう一度繰り返すと、
頑張りすぎることは美徳でもなんでもない。
あなたの頑張りが足りないと思っている人が勝手に批判してくるかも知れないけれど、
頑張りすぎてあなたが倒れても、その人は責任とってくれません。
「あなたは甘えている」と言ってくるかも知れないけれど、
甘えてはいけないなどという決まりは、ないです。
反対に「頑張る」ということをしなくてよいかというと不安になるかも知れません。
もし大事な局面などで「頑張る」というのを選択するならば、
ここで大事なのは心と体の声を聴くこと、でしょう。
実際、頑張ることを手放したといっても、受験生は頑張らざるを得ません。
私の場合は、①睡眠はとる ②何でも話せる友人を持つ ③授業は取り過ぎない(さぼるのも大事、自分の時間はもっと大事)④勉強面では、できないことを嘆かない。不安に思っている時間があったら勉強する、と決める
これらの工夫で乗り切りました。
①の睡眠は、
当時は4当5落(5時間睡眠だと落ちる)なんて言葉もあったくらいでしたが、最近のデータでは7時間は最低でも、理想的には8時間寝ましょうということになっていますね。
日本に暮らしていると、
「常識」だとされていることに落とし穴が潜んでいたりします。
自分を苦しめた「常識」に対して、
「これ、ほんと?」
と一歩下がって疑ってみることが非常に大切です。
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