東大生読書王決定戦 HanLaの場合
一言コメント
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・読んだ本
聖典「クルアーン」の思想――イスラームの世界観 (講談社現代新書)
大川 玲子
日本ではあまり触れることのない『クルアーン』を、その成立や日本での継受史とも絡めて論じた入門書。ぜひ、再版して欲しい。ちなみにこの本を自動車教習所の待合室で読んでたら不思議な目で見られた。
ハプスブルク帝国 (講談社現代新書)
岩崎周一
「ハプスブルク帝国」の通史を、学術的な正確さを期しつつ、読みやすくまとめた名著。少し背伸びをしたい高校生にもおすすめ。「財政軍事国家論」的な観点からハプスブルクを捉えるのは斬新では?
バルカンの民族主義 (世界史リブレット)
柴 宜弘
題名からも伺えるとおり、近代史重視なのは少し残念で、オスマン帝国時代のセルビア地域の状況などにもう少しフォーカスして欲しかった。
海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 3 (新潮文庫)
塩野 七生
ヴェネツィアの歴史をジェノヴァとの抗争を中心に活写する第3巻。塩野七生の思想性が凝縮されているので、賛否が別れると思う。
物語 北欧の歴史―モデル国家の生成 (中公新書)
武田 龍夫
スウェーデン絶対王政について理解を深めるために読んだ。
ジェンダー論をつかむ (テキストブックス[つかむ])
千田 有紀,中西 祐子,青山 薫
無意識の害を知ることは始まりに過ぎないとはまさにこのことかもしれない。
オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」 (講談社現代新書)
鈴木 董
塩野七生『海の都の物語』を並行して読んだが、同じ事象であっても全く違う描き方をしていて、叙述の暴力性を思い知ったような気持ちだ。
世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)
藤原 正彦,小川 洋子
普段読まない分野の本。気づきが多い。やはり、知は越境するもの。
外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)
黒田龍之助
言語学の基礎的な概念を扱ったエッセイ。 「外国語学習のための」と枕詞がついているが、これがなければ本が売れないのだとしたら悲しい。
オスマン帝国の解体 文化世界と国民国家 (講談社学術文庫)
鈴木董
後の「文字文化圏構想」に繋がる発想の片鱗が見られる過渡期の鈴木董の著作。冒頭の「ナショナリズム」についての考察は多くの人に読んでほしい。
コメント
この企画の期間を把握してなかった(おい)のは残念だったが、楽しかったのでいいかなと思います。
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