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コロナとイタリアマフィア〜英語記事紹介①〜


今回紹介するのはロックダウンが続くイタリアでマフィアがどのように暗躍しているのかを綴った記事に関する5月6日にYoutubeで公開されたニュース映像です。BBCの記事を元にその記者とアナウンサーが議論する形で番組が進行しています。

5月5日の元記事はこちら↓

実はこのブログを投稿する前に記事の日本語版が出されました...

そのため冒頭のニュース映像を以下にまとめました。

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イタリアでは8週間ほどロックダウンの状態が続いており小規模経営者たちはなんとしてでも生き残ろうとしています。コロナウイルスの打撃を最も受けたのは北部かもしれないですが南部にも問題はあります。マフィアが蔓延るナポリなどではマフィアがこの窮状を逆手に取っているのです。

資金があるマフィアは困っている人々に食料やお金の融通をする “援助”(so-called help)をしているようです。ナポリ市長はこうした活動によるマフィアの経済的・政治的な権力の拡大を危惧しています。
経営者にとって代替案がないわけではありません。政府は最大2万5千ユーロのローンを保証しています。しかし店を再開したとしてもそれは規模を縮小した形ですので、多くの人はこのローンを返すのが無理だと考えています。
その結果として唯一のオプションはマフィアに頼ることになっているのです。このため政府がいますぐに援助をしない限り多くがマフィアの手に渡ると考えられています。

記者によればこうした援助はマフィアの古典的なトリックであるようです。つまり支持層を得て安全への代替案として介入する方法なのです。実際にあるマフィアの1人は毎日何度もコールを受けるそうです。そのマフィアはこの援助行為を誇っているようです。

しかしこれに対して記者は次のように強調して締め括りました。
マフィアは決して良心や寛容さから何かをしたことは一度もありません。援助を受けているあらゆる人はいずれなんらかの形で対価を支払わねばならないということを覚えておかねばならないのです。
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他人事とは思えないと思っていると、暴力団に関するこのような記事がありました。ぜひチェックしてみてください。

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前回のロシア語記事はこちら↓

(文責:D)

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