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【俳句エッセイ】夏の季語です~夜の秋~

 暦の上では秋を過ぎました。お盆も暑そうで、お盆を過ぎても暑さは続きそうですね。暦は秋ですが、まだまだ夏の季語を使いたくなる時期です。

 秋の気配は夏の間からも見えはじめます。夏が終わりに気づき、秋のはじまりを意識しはじめます。

 夜の秋は、秋という言葉がついていますが、夏の季語です。

 日中の暑さにうなりつつも、夜になると秋の気配を感じることがあります。最低気温も高めなので、秋を探す気分にはなれないかもしれません。

 それでも、秋の虫の鳴き声を聞いた気がしたり、7月よりも日の出が遅く、日の入りが早いような気がしたりすることがあるかもしれません。

 7月10日は、日の出4:34、日の入り18:59。

 8月10日は、日の出4:56、日の入り18:36。

 東京都をもとにした数字なので、地域によってはばらつきがあるでしょうか。

 8月31日には、日の出5:12、日の入り18:10。

 あと20日ほども経てば、ずいぶんと暗さが目立つようになりそうです。

 目立つといえば、騒がしいセミの鳴き声から、秋の虫の音に変わっていくかもしれません。

 夜の秋という言葉は、8月の終わりに近くなったころにこそ、使いたくなる季語だと思っていました。実感がわくのが、お盆を過ぎたころなんですよね。夏休みも終わりに近づきますし、気持ちが秋へと切り替わっていきます。

 ですが、暦が立秋に変わる前から、秋ははじまっているんでしょうね。

 あまりに気温が高いので、わかりにくいかもしれませんが、日の出、日の入りが、ゆっくり変化したように、季節も動いているようです。


 日の出、日の入りの数字は、国立天文台HPを参考にしました。


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