【詩】まわるこい
小さなお池の真ん中で
金色の鯉がいっぴき
黒色の鯉がにひき
わっかになってぐるぐるぐるぐるまわってる
ぐるぐるぐるるん
ぐるぐるぐるるん
お互いのしっぽをおいかけて
ぐるぐるぐるるんっとまわってる
お池の真上にぽっかりとまんまるお月様
ぐるぐるまわる鯉をじっと見てる
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるるん
お池の真ん中でうず巻いて
お月様の光がすこんっと入る
鯉がわっかを広げたら
池の底に小さな金色の光があたる
小さな光の向こうから
何かがささやく
こっちにおいでこっちにおいで
そこにやってきた女の子
ためらいもせずに飛び込んだ
ぐるぐるぐるぐるまわってる
鯉がわっかをせばめてく
お月様はお空の真ん中通り過ぎ
そろそろ朝の太陽と交代だとあくびする
ぐるぐるぐるるん
さんびきの鯉はわっかになってまわるのをぴたりとやめる
あとは好き勝手に泳いでる
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?