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[本棚] 宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み

 2年前に読んで、久しぶりに読みたくなり読んでみたのですが、自己理解や他者理解を深める良書だなと改めて感じたので、今日はこの本を紹介したいと思います。

 この本は宇宙兄弟に登場する人物やエピソードを例に、人の個性の特徴について書かれています。

 その人固有の特性(思考行動パターン)を5つの因子とストレスで数値化したFFS理論に基づいて説明がされていて、それぞれの因子の特徴について詳しく書かれています。

 5つの因子は、凝縮性、受容性、弁別性、拡散性、保全性で構成されます。人はこの5つの因子を持っているのですが、それぞれの因子の多寡は人によって異なります。

 日本人は他人との協調を重んじる受容性や変化は好まないがコツコツと積み上げていくのが得意な保全性の因子を多く持つ人が多いとのことです。変化を恐れず興味の赴くままに突き進んでいく拡散性、明確な価値基準をもとに判断を行う凝縮性、情報をもとに合理的に判断を行う弁別性といった、因子それぞれ特徴があります。

 ストレスと感じやすい場面や行動特性、得手不得手は因子それぞれあり、自分が多く持つ因子の特徴を学ぶことで正しい自己理解を深めることができます。

 また他の因子の特性を学ぶことで、なぜ他者がこういう行動や発言をしたのかを理解することができます。

 因子の特徴を知ることで、自分のキャリアを考える際に役に立ちますし、部下の普段の行動や発言をもとにどの因子が多いかを分析することで、部下の育成にも役に立ちます。

 この本を読み、自分の行動や思考の理由を知ることができ、また職場の人のことを考えながら、あの人は拡散性の因子が多いな、あの人は弁別性かな、と他者理解も深めることができました。

 ぜひ興味のある方は、一読していただければと思います。ではでは、今日はこれで。ありがとうございました。

 



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