自分へ

本当はずっと

1番になりたかったんだね。
自分自身を評価して、認めてほしかったんだね。
辞めると言いたかったんだね。
大声で怒りたかったんだね。
わんわん泣きたかったんだね。
つらいと言いたかったんだね。
自分と人を比べたくなんかなかったんだね。
卑屈になんかなりたくなかったんだね。
罪悪感を感じたくなかったんだね。
堂々としていたかったんだね。
人目を気にしたくなかったんだね。
くよくよしたくなかったんだね。
落ち込みたくなかったんだね。
自由になりたかったんだね。
リーダーになんかなりたくなかったんだね。
愛想笑いをしたくなかったんだね。
イライラしたくなかったんだね。
ふらっと遠くに行ってしまいたかったんだね。
時間を気にせずのんびり過ごしたかったんだね。
お金のことを考えたくなかったんだね。
誰かに振り回されたくなかったんだね。
1人になりたいけど、独りになるのは嫌だったんだね。
嫌な自分を見せたくなかったんだね。
上辺だけじゃなく心の底から明るくなりたかったんだね。
器用に人と付き合えるようになりたかったんだね。
がんばりたくなかったんだね。
許してほしかったんだね。
無理に笑わなくていいって言ってほしかったんだね。
すごいって言われたかったんだね。
特別に好かれなくてもいいから嫌われたくなかったんだね。
誰かの特別になりたかったんだね。
自分は幸せだと、愛されていると思いたかったんだね。
ただひたすら眠りたかったんだね。

あちらこちらに矛盾はあるけれど、

本当はずっと
こうしたかったんだね、自分。