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はみ出しっ子、かくれ繊細さん

先日、こんな本を買って読みました。『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』です。むむっ?!何ですかそれは?!そう思ってくださり、ありがとうございます。私も最近、著者の時田ひさ子さんを知ったのですが、読んでみてひと言。すごい努力家で真面目で研究熱心な方による、なかなかない素晴らしい本だなぁ~と、感心のため息をつきました。

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これはHSS型HSPの”生きづらさ”を研究してくれた本なんです。この記事を読んでいる人は、恐らくご存知な場合が多いとは思いますが、HSS型HSPとは簡単に言えばこんな気質の人です。(下記、著書からの引用です)

大胆なのに繊細。元気なのに傷つきやすい。

このタイプを時田さんは「かくれ繊細さん」と表現されているので、私もそのように表現します。ちなみに私は、かくれ繊細さんの特徴として、

◆脳内でひとり反省会をむっちゃして自滅する…けど改善好きでやれば成果もちゃんと出せる。

◆自分にはものすごい能力が秘められていると知っている…けど言わないし能力の発揮の仕方がわからない…からけっこう苦しい。

◆すごい疲れやすい。特にどこかに行って帰って来るとどっと疲れる(寝込むレベル

4〜5年くらいで勝手に転機が来て仕事が変わる。

常識的な人だと周りから思われているし、そうしてきたけど実は個性がぶっ飛んでいる。

こんな人だと思っています。うわぁ、私そうだ…(引)という人は、かくれ繊細さんでは?

私は、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉を初めて知ったとき。あっ!これ自分だとすぐにピンときました。だけど、黙っていました。ずーっとずーっと何年も。優しい人が「私はHSPですよ」とカミングアウトしてくれていても、ひたすらずーっと見て見ぬふり!(笑)

どうしてか?繊細さんだからですよっ!怖いっ!(ガクブル)なんですか、HSPって。その枠組み怖い。逃げ出すレベルです。「約束のネバーランド」みたいに逃走を図ります(出荷されたくないよぉぉぉぉ)

ちなみに上記で『優しい人が「私はHSPですよ」とカミングアウトしてくれていても』と書きましたが、ここポイントです。ガチ繊細さんのあなた。スラッと言えましたか?「はい!私、HSPなんです!」って。かなり難しくありませんでしたか?

自分が繊細さんだと認めるのって、すごく勇気がいると思います。明日から自分の人生がガラリと変わってしまうような不安に襲われたり、めまいが起きたり、考え込んでしまったり。

(友だちでいてくれたあの人……引かないかな?)

(心理オタクって思われないかな…というか私も「心理系」にならないといけないのかな?)

きっと悶々としただろうし、清水の舞台を飛びおりる覚悟だったと思います。だから、カミングアウトしている人はすごいんです!かなり親切です。

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さて、私がHPSについて、正面から認めてみようと思ったのは、ロンドンブーツ1号2号の淳さんがカミングアウトしたときでした。

(あっ、淳……言ったんだぁ)

そんなふうに思いました。ちなみに私は「ロンドンハーツ」の大ファン。特に50TAの企画がお気に入りで、50TAが誕生したときのDVDも持っているくらい。(パーフェクトラブとノコギリガールの2枚とも)

大好きな芸人さんが言ったから、心に響いたんでしょうね。心にポツッと明かりが灯ったのがわかりました。

そこで、まずは旦那に言ってみました。

「ねぇねぇ、わたしHSPかも?しかも、このHSS型ってやつ」

「うん、知ってた」

知ってたんかいっ!!!さらに、時田ひさ子さんのホームページを見せました。

「ああぁ~…」

そうなんです。私に雰囲気がそっっくりだったんですね。(時田さんもかくれ繊細さん)私は、時田さんのお写真を初めて見たとき、雰囲気が瓜二つというか、ドッペルゲンガーに会ったような、初めて自分と同じタイプに会った感覚がありました(ガクブルした…)

著書を読み進めてみると、ほんっとすごいです。恐らく、かくれ繊細さんはみんな涙を流すのではないでしょうか?(↓こんな感じに付箋だらけになることでしょう!)

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かくれ繊細さんが、非繊細さんに心を閉じがちなのは、一般的にかくれ繊細さんは「変な人」って見えちゃうからだと私は思っています。少なくとも、かくれ繊細さんは過去の度重なる経験から、ひしひしと背中に感じているんですよね。

私は学生時代、友だちから「詩子って異色だよね」と言われて、ものすごくショックで頭がぐわんぐわんしました。こんなノーマルで生きてるのに、どこがどのように異色と見えたの?!!そんなふうに、演じても演じきれない「他人と違う私」を知り、それはそれはショックだったのです。

かくれ繊細さんって、そのはみ出した感受性からポツンとしたり、にぎやかな集団を重く感じていたり、友だちが少なかったり、何かの説明を受けても理解するまでのルートが独特で飲み込めず浮いてしまったりします。そういうかくれ繊細さんならではの特性を、異物弱みと見なされることってまああって、経験するたびに実はとても傷ついているのですよね。

そこをマウントとってくる人なんか、かくれ繊細さんは、職場を変えるレベルで絶交していることと思います(笑)そこまで!?って思うと思いますが、彼らは本気です!かくれ繊細さんの特性を異物弱みと見ることって、例えて言うなら、薄毛を気にしている人の毛を抜くくらい悲惨な行為だと私は宣言したいっっ!どんだけアカンか伝わりましたか?

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でもね。良いこともあるんです。旦那くんは私が、はみ出さんばかりの確固たるを持っていたから、結婚を決めたそうです。しかも、そのはみ出さんばかりの個が「こっちだよ!」って引っ張ってくれたから、人生がどんどん良くなったし、結婚して良かったと心から思えるんだそうです。

時田さんもおっしゃっていますが、かくれ繊細さんには、鬼のような直観力があります。これは私も昔から薄々気づいていました。(気づいて知らないフリしていました…)旦那くんは、この直観力に何度も助けられたので、私の変な個性も信頼してくれているんです。

来年、やってみたいことがあります。それは、かくれ繊細さんのためのマガジンを作ることです!時田さんの本を含め、HSPの本を勇気を出して読んでみて、私は本当に生きやすくなったんです。その経緯をエッセイにして書き残したいなと思っています。

かくれ繊細さんを認めることで、どんなふうに心が変化していったのか?思えばこれって、かくれ繊細さん特有の心理体験だったよ!ということも記せば、それが、ほかのかくれ繊細さんが抱えている「謎の自分」を紐解くカギになるんですよね。だから、来年を楽しみにしていてね♪

ありがとう、わたし。はみ出してくれて。ありがとう、かくれ繊細さんなわたし。強烈な個性と53万の戦闘力(←フリーザ様と同じ)を発揮して。このはみ出した感受性のおかげで、旦那くんは私を好きになったし、私はたくさんの感動を経験できた。もう嫌いにならないよ。謎だらけでヘンテコで繊細なわたし!

追記 2021.1.30
その後、いろいろ研究勉強して、私はHSS型HSEが近いようです。決め手は接客が好き、人との関わりが好きなこと。詳しくはHSPアドバイザーRyotaさんのリンクご参考ください。

◆異文化、共存、民族の尊厳などをテーマにした少年少女の物語を公開しています。ぜひお読みください。

◆繊細な表現を活かして、歌とピアノ演奏もしています。


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