なりたかった自分の、その先。


私は30歳の時に、
一生ここで働くのだろうと思っていた仕事を辞めました。

だけど、
今の私を創っているのは、
あの目まぐるしく過ぎた日々の中で、
足掻いて、もがいて、泣いて、泣いて、
それでも誇り高い、
あの、
30歳までの時間でした。

あれからもう、
7年が経ちました。


人が成長していく姿を見るのが好き

私のかけた言葉が
誰かの躊躇していた一歩を
踏み出させるキッカケになることが
私の何よりの喜びで
やりがいで
私が持つ
唯一の力

私は教育の世界で、
中高生の可能性を引き出し
正解のない世の中を生きていく力を身に付けさせること
自分が決めて踏み出した一歩で
"自分にもこんなことができるんだ"という
可能性を知り
自信を持って生きていけるように
そのたくさんの成功や失敗を経験できるような
そんな舞台を創ることを仕事にしてきました。

心に火を灯す
私の役割はこれだと
そう、
信じて歩いてきたし
今も信じてる。

4年前にチームメイクに失敗して経験した挫折
あの時創りたかった状態を、
今やっと実現できている手応えもある。

今まで積み重ねてきたたくさんの失敗と成功が
成果として形になってきていて
"本当に今までよく頑張ってきてたね"って
初めて自分を褒めてあげている

そんな、
なりたかった自分にたどり着けたのだと、
そう「満足」している私がいる。

でも、
人の成長を自分の成長と錯覚して、
私自身がひとりで何かを成し遂げたことは、
実は何ひとつ、
ない。

それは恐ろしいほどの焦燥感、
焦り、
苛立ち、
自分への憤り、
目の前にいる
私が関わった生徒は変わっていくのに、
私は何も変わっていない。
反面教師の私。
それを認めるのが怖くて、
わかっていても言葉にしないで
もう1人の私とずっと、
ずっと、
背中合わせでここまできた。

そんな後ろ向きの自分を
それも私なのだと
受け入れて前進したい


30歳の時、
これからの10年は前だけを見て歩いていくと決めました。
確かに前だけ見て歩いてきたし、
本当に充実した30代を過ごせていると思っている。
あと3年しかない30代を、
自分の抱える矛盾を見て見ぬふりして歩いていくのではなく、
全ての"私"を受け入れて、
本当の意味で前だけ見て歩いていきたい。

なりたかった自分の、
その先に行くために、
これまでの経験を抱きながら、
私が私自身の力で生きていく挑戦を。

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