見出し画像

醤油とロックダウン

友人のBは醤油に取り憑かれ始めている。
彼女と電話をすると大抵長電話になる。最近ではその8割が醤油についてで、私としても興味の範疇であるから仕方ない。去年のロックダウン中に始めた醤油作りがツボにはまってしまった。何事も研究熱心な彼女は現在醤油プロジェクトのロケットに乗って気分は猛スピードで上昇中なのだ。怖いもの無しである。己の醤油が世界で一番美味しいと言うほどの勢いなので、時々受話器を耳から遠く離して耳元をクールダウンする事になる。「我が子」は特別だから、彼女にとって世界で一番であって良いのだと思う。


私は数年前に米麹を日本から持ち帰り、塩麹を作ったりした挙句、甜麺醤もどきを作る実験をしてみたことがある。
名前の示す通り、麺(小麦粉)から出来た甘い味噌という事。小麦粉に米麹と塩を入れて一年間発酵させてみると、なかなか美味しい調味料が出来上がった。麹が引き出した品良い甘みが気に入っていた。
もう一度作ってみたい。
味噌も大豆を使うばかりではなく、カボチャの種、食用ルピナスの種で作った味噌を販売しているベルリンにある店を見つけた。他にも色々可能性はある様で面白そうだ。
私もカボチャの種で実験しようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?