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本当の自由を手に入れる お金の大学

登録100万超えの人気youtuberでお金に詳しい社長さんが書いた書籍です。
言い換えると多数の動画を一冊の本にまとめたものがこちらです。

彼が若くして起業し、失敗し、学び、出会い、成功する中で体系化した、「経済的自由を達成するためのお金にまつわる5つの力」を身に付ければ誰でもある程度の金持ちになれるよというのがテーマです。
大量の動画を見るのもいいですが、こちらで時間の短縮になればと思います。いや、みんなお金持ちになってしまえということです。

基本

経済的自由とは生活費<資産所得の状態のこと
Step1 無駄な支出を減らして手元に残るお金を増やし、
Step2 キャッシュフローを強化して、
Step3 金のなる木を育て、
Goal 経済的自由達成
Step4 資産を守り、豊かに暮らすためお金を遣う

では具体的に見ていきます。


Step1 貯める力

まず支出を減らします。
・固定費を見直す
・大きなところから手を付ける
この2点によって、勝手に残るお金が増えるという算段です。

毎月かかるお金を削れれば数年単位では大きな削減になります。
さらに一回頑張れば、ずっと自動で節約してくれるようなものです。

1.スマホ代

格安SIMにしましょう。
デメリットは基本の通話料だけ割高なこと、必須な人はプランを考慮して乗り換えましょう。
私筆者は月300円弱でずっと快適に使えています。

2.電力会社を乗り換える

2016年に自由化してからは自由に契約できます。
実は乗り換えるのに必要なことはネットで申し込むだけ、工事も電話も不要です。
電力会社は地域によるのでシミュレーションサイトで検索してみましょう。

3.保険を見直す

生命保険文化センターによると1世帯平均保険料は38.2万円/年です。
もしもこれがほぼ無駄な出費だったらどうでしょう?

入るべき保険は「低確率x大損失になる」ケースに備えるものだけです。
例えば、私がいなくなったら妻子が...という父親が入る死亡保険など。

ちなみにがん保険は当てはまりません。たとえば40歳男性が10年以内に発がんする確率は約1%です。
罹った場合の治療費は多くとも100万円だそうです。
貯めとけばよくないですか?1%リスクにお金を払い続けるよりも。

考え方

結局必要な民間保険は3つだけです。
・生命保険(養う家族のいる方のみ掛け捨て一択
・火災保険
・自動車保険

それ以外は社会保険がすでにカバーしています。
①傷病リスク➡原則3割負担、高額療養費制度
②障害リスク➡障害年金
③死亡リスク➡遺族年金
④失業リスク➡失業保険、再就職手当etc
⑤老後➡老齢年金(年金のお話
⑥介護リスク➡介護保険で1割負担
⑦出産費用リスク➡出産育児一時金
民間保険は結局商品なので、できるだけ入らないが世界の常識です。

高額療養費制度:自己負担限度額を越えたら後で払い戻される
※就業不能保険は優秀な民間保険が現れたら初めて考慮

日本には謎の保険が多いので悪い保険営業に注意しましょう。
保険+貯蓄、保険+投資みたいなものすべていりません。混ぜるな危険!

4.住宅費

賃貸契約のお話のみします。仲介業者には法律破り放題のぼったくりがめっちゃ多いそうなので基本は抑えておいたほうがよさそうです。

必ずすべきことは
複数業者から見積もりを取る
②それを元に適正価格で契約する(やり取りはメールで残す)

以下、注意項目を列挙します。
・礼金:業者が上乗せしていることもあるので相見積もりを
・賃料/共益費:周辺相場より高ければ交渉の余地あり
・保険会社加入料:家賃の50%が適正、それ以上は上乗せ注意
・仲介手数料:家賃0.5か月以上は違法
・害虫/消毒/クリーニング:内容要確認、不要と伝えても良い
・火災保険:本来自分で選んでも良い、業者指定のはぼったくり率高
・鍵交換費用:相場は1万円程度。高いならぼったくり

火災保険は要注意。加入義務はあるが、不動産会社は本来指定できない。
 なのに契約書で指定している場合もある。見直しには一括見積サイトを検
 索。火災保険は火災以外でも使えるので一度チェックすべし。

家賃交渉はアリ。大家さんにしてみれば長く住んでもらいたいもの。
 周辺相場より高いならそれを元に交渉の余地あり。

退去時もぼったくりポイント
①経年劣化は負担しなくていい
②損傷は過失であっても減価償却
③立ち合いは法的に不要
④部屋の写真とメールを残そう
⑤解約申請書は自分でフォーマットして配達証明で送る、業者提供のは注意

引っ越し業者も相見積もり
大手業者=安心、安価は幻想です。そうでもありません。

相場を知ればぼった暗れないので必ず相見積もりしましょう
悪質な仲介業者は要らない契約を義務のように言うのでそっと離れましょう

5.車

車を20~70歳まで所有したとして、本体代、ガソリン、保険、駐車場代、盛りに盛られた複数の税金で安く見積もって合計4,000万円かかるそうです。

まずは交通機関、リースや家族とシェアなど車を持たない努力を考えます。
それでも買う場合は移動手段として買うはずが、いつの間にか欲望を叶える贅沢品として買うのかよく整理してからにしましょう。数字と感情を分けて考えることが重要です。
※もちろん車が大好きな人が車を購入することは使う力(後述)です。

自動車保険も一括見積サイトで見直そう
運転者限定条件によっては年齢制限は無意味
自賠責はどこも同じ
対人対物賠償責任保険は絶対入っておいたほうが良い
車両保険はあまりに不便なのでいらない

※リセールバリューという概念

家、車、iphoneなどは売った時の価格を調べてから買うと良いです。
価値が下がりやすいもの、下がりにくいものとあるのです。

こんなことも起こるわけです


6.税金

日本は国民負担率が世界トップレベルなので出来る節税は絶対にやったほうが良いです。社会保険料も名前が違うだけの税金なので注意。

・所得税は5~45%の累進課税で先払い➡先払いなので年末調整がある
・住民税はほぼ一律10%の後払い➡6月~翌年5月に前年分を払う
・大雑把には、「年収-控除=課税所得➡課税所得x各税率=所得税、住民税」

上記計算式を眺めると、控除の数字を上げれば節税できることになります。
そこですべきは会社員の場合3つです。
ふるさと納税(規制でうま味減少中だがやらないよりはやるべき)
医療費控除年間10万を越えたら+眼科、歯科も含まれる場合あり)
扶養控除(必ずしも同居は条件じゃない)


Step2 稼ぐ力

無駄な支出を減らしたら、今度は収入を増やすためにできることをやっていきます。まず注目すべき収入(所得)は2種類です。

・給与所得

安定性に優れているけどコントロールできないのが特徴。伸ばす場合は残業ではなく転職がおすすめ。
厚生労働省によると15~44歳の40%が転職で年収が上がったそうです。
上がらないオファーなら断れば良いのでやるだけやってもよさそうです。

・事業所得

成長性があり、副業から小さく始めるのがおすすめ。準備資金を積まず小さく始めれば失敗しても何度でも挑戦できます。
うまくいったら事業化すれば、青色申告経費により節税もしやすいのが大きなメリットです。

副業は給与所得を稼ぐと源泉徴収により会社にバレますが、事業所得なら確定申告で普通徴収を選べば99.99%バレません。
ちなみに事業所得の普通徴収は市役所に連絡して確認したほうが良いそうです。
公務員の副業のみ、法律違反なのでその場合は別のルートを探りましょう。

副業は2種類

・フロー型:やった分に応じて収入になるが、動かない日は何もない
ストック型:自動化・仕組化された収入、作るまでが大変

例としては、せどり、プログラミング、ウェブデザイン、動画編集、youtubeなどが挙げられているので何かひとつ選んで学んでみるのはいいですね。
フロー型で成功体験しつつ、ストック型を育てていくのが良いです。
フロー型は想像しやすいでしょうが、ストック型はyoutubeの広告収入やnoteの有料記事などが当てはまるでしょう。

やってはいけない副業としては、時間の切り売りであるアルバイト、スキルも知識も得られない単純作業系、ネットワークビジネスなどです。
自由が近づきはしないでしょう。

稼ぐ力が身につくと、選択肢が広がる、生活が盤石になる、自信がつくなどそのメリットは人生を楽しくしてくれそうです。

Step3 増やす力

資産所得を作ろうというお話です。ストック型ビジネスもそうですが、自分が動かなくても収入があるということは、病気や障害に備えられているとも言えます。
何より今の社会だと一生働くことを強いられます。長い人生を自由に生きるには必須の項目なので見ていきます。

必ず最初に理解すべきことは、生活防衛費と投資資金を区別することです。「投資は余剰資金で」というやつです。
生活防衛費は最低6か月分の生活費があれば良いといわれています。

相場を知ろう

もしラーメン一杯5万円と言われたらどうでしょう?高すぎると分かるはずです。なぜわかるかというと相場を知っているからです。
しかし、投資になると途端に分からなくなりおかしなものに手を出すというのは世間によくある話です。
例えば全世界株の利回りは5~7%と言われています。
その相場を知っていれば株式投資で利回り20%と言われたら、詐欺か破綻寸前かと疑えるわけです。

※ポンジスキーム

100年以上前から使われ続ける優秀な詐欺手法を一つだけ紹介します。現代でも見かけるのでご注意ください。

たとえ話:
1.「年利20%で運用してあげますよ」と出資者を募る
2.100万円預かり、預かったお金から20万円返す(20%の利払いのフリ)
3.その見せかけの実績によって客が増え、同じ手順を繰り返す
4.十分にお金が集まったら消える(最初から運用などしていない)

他にも注意点
・親友の紹介だから大丈夫➡親友も騙されているかも
・私募ファンドには関わらない

金融商品

ざっくりとだけ紹介します。
株式:企業に出資する/値上がり益、配当が利益になる
債券:借金の貸す側になる/利息、値上がりが利益/潰れない限り元本保証
不動産:土地,建物を運用/家賃収入、値上がりが利益/大きな元手が必要
商品:中級者以上から/インフレに強いものが多い
投資信託:プロに運用を丸投げ/ファンド毎に投資テーマが決まっている

株式/投資信託

投資は複利が利くので、投資するなら株式と投資信託から学ぶのが9割の人にとって正解になると思います。

代表の投資先、S&P500とオールカントリーに関しては特徴が違い、永遠に世間の水かけ議論は終わらないと思います。上記二つだけが正解なわけでもないですから、ご自身の深い研究調査を信じて選んでください。
投資信託は最も簡単で楽と言われますが、ファンドと投資先の二つを間違えたらおしまいです。

投資信託の出口戦略

~4%ルール~
引退時の資産残高から定額4%で取り崩し続ける
毎年の資産残高から定率4%で取り崩し続ける
米国トリニティ大学の研究によればどちらも30年後に資産が残っている確率96%です。

不動産投資

主に家賃収入が目的になります。

メリット
銀行融資を受けられる・安定している・インフレに強い・仕組化可能・経費が使える
デメリット
すぐには売れない・仕組化までは大変・まとまった資金が必要・空室リスク

投資するときは、物件種別・エリア・新築or中古を基本にシミュレーションしてネットで売買が大筋になるようです。
ちなみにワンルームマンション投資は何があっても絶対にやってはいけない人生が終わる投資(?)だそうです。

Step4 守る力・使う力

残り二つの力はほとんど触れられていないのですが、上記の3つの力が育ってからで遅くないからでしょう。

守る力で何から守るかというと、まずは詐欺・ぼったくり・たかりなど必ず寄ってくるものからです。
本物の金持ちは金持ちに見えない」なんてよく聞きますが、なるほど最も賢い防衛策かもしれません。

他にも敵は、
・つい浪費してしまう➡貯める力を再確認
・インフレ➡アセットアロケーション
・被災・盗難➡アセットロケーション
など他の力が身についたら守る力を突き詰めたいところです。

良いお金の遣い方
寄付・プレゼント、自分が本当に好きなことに遣う、自己投資、時間を買う、大切な誰かのために遣う
死ぬ瞬間に最も金持ちになってもしょうがないなんて言葉があります。
豊かな人生にするために良い遣い方をしてください。


以上となります。
ひとつずつでも実行できればマネーリテラシーは上がっていくと思います。
それでは読んで下さった方が経済的に自由になることを願っております。
お付き合いいただきありがとうございました。

刊行:2020年 他の記事へはこちら:もくじ

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