双極性障害の妻をもつ夫の話

妻の病名は双極性障害

結婚から丸7年。
知り合ってからは10年を超えている。
精神疾患は認識していたが、双極性障害と診断されたのは一昨年。

思い返せば、躁状態は何度もあった。
もしかしたら自分と初めてのあった時も、
結婚したときも、家を買ったときも、不妊治療のときも、全部躁状態だったのかもしれない。

もはや何が正しくて間違ってたのか、正常で異常なのかなんてわからない。
もしかしたら、結婚後落ち着いたときに、後悔したりしていたのでは。
本当は子供なんてほしくなかったのでは。
家を建てたあとも、要らなくなったら売ればいいって、そんな事を気軽に言ってたな。

躁転と不貞

そう思ってしまうのは、昨年の末、初めて躁を振り切ってしまったからだ。
お金の管理が苦手な自分は、妻の方が堅実だろうと、勝手に思い込んでいた。
結婚後、薄給ながら共働きで家計をやりくりしてきたが、自分の給料、通帳は全て、妻に預け、管理は任せていた。
約1年の間、妻は休職していたものの、なんとかお金のやりくりはしているものとばっかり思っていた。
ところが、私の通勤定期を買うお金がないというから、どういうことかと通帳を見たところ、家計の貯金はもう底をついていた。
住宅ローン以外の借金はなかったのがせめてもの救い。
しかしだ、その上、妻は帰省の計画を立て、飛行機の予約をして、前職の同僚と不貞旅行を計画する始末。
まだ2歳の息子を置いて、一人で帰省したいというから、何かおかしいとは思っていた。

不貞発覚は、妻の失態で発覚した。
その男性とのいかがわしい内容のやり取りのメールを、誤って俺に送ってきてしまったのだ。
妻の携帯を調べてみると、そんないかがわしいやり取りが数週間前から続いていたのだが、
何より許せないのが、そんなやりとりを、発覚前日の、私の叔父の葬儀中も行われていたこと。

入院、退院、2度目の不貞、ODからの意識不明

この直後、妻は入院。
しかし、1ヶ月という短期間で退院してきて、
再度、不貞発覚。
今度は、入院中の患者が相手だった。
退院後、会いに行ったことまでは分かっているが、ことに及んだかどうかまでは不確かで、これについては今もわからないまま。
2度目の不貞発覚後、妻はODにより、意識不明の状態になり、
救急車で入院先に再度運ばれ、約三日間程、意識が戻らない状態だった。

この時は、このまま死んでくれたらどんなに楽だっただろうと思っていた。
自分が生きていることが、辛かった。やっぱり再婚なんてしなければよかった。
子供なんて作らなければよかった。家なんて建てなければよかった。
1度目の結婚がうまくいかず、苦しかった時、無理せず、身を投げればよかった。
そんなことしか思えなかった。

2度目の入院は少し長めの3ヶ月。
入院から1ヶ月くらい経過後は、落ち着いていたものの、
退院させなかったのは、不信感と、最初の恐れ、一緒に生活することへの不安が
拭いきれなかったからだ
2度目の退院から、すでに3ヶ月は経ち、なんとか妻に対する気持ちは、
以前と変わらないくらいまでに戻ってきたものの、2度の不貞に対する不信感は
何一つ拭えていないし、ただただ3回目が来ることを恐れている

これからについて

正直、これからのことなんて何もわからない
妻の母も精神疾患で自死の道を選んだ
遅かれ早かれ、妻との別れは、突発的にやってくるものと思っている
長生きだけが全てではない
ただ、子供を悲しませることは違う
家族みんなが幸せな道を選ぶことができるよう支えるのが、
親である父、母の務めなのだから、そこから外れることがないように、
夫としてサポートしていければと思う

ただ、いつも思うのは、自分のサポートは誰がしてくれるのかということ
同じような家族を持つ方と、ここで繋がれたらどれだけ救われるか、
どれだけの人を救えるかと思っています

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