Juice=Juice高木紗友希さんの件に関してなぜフェミニストは何も言わないのだ?

ハロー!プロジェクトに所属するアイドルグループJuice=Juiceの高木紗友希さんが、「文春砲」の餌食となり、グループを脱退することになったそうだ。

高木さんはアイドルと言ってももう23歳で、ハロプロエッグ(プロ野球で言えば育成枠)時代から数えるともう12年のキャリアを持つベテランである。年齢的にも、異性との交際が問題になるほうがむしろおかしいのではないか。

かつて、所属アイドルタレントに対して、異性と交際したことを契約違反だとして訴訟を起こしたプロダクションがあったが、敗訴している。

それに対して、こういう意見もある。

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うん。私には、なぜ「異性との交際=ファンへの裏切り」なのかが分からない。例えば大麻や覚せい剤を使用したとか、何かしらの犯罪をしたとか、ライブすっぽかしたとか、ファンに向かって暴言吐いたとか、そういうことなら「ファンを裏切った」と言えるでしょう。まあ、百歩譲って不倫もファンを裏切ったことになるかもしれない。

「アイドル」だから?ちょっと話が古くなるけど、松田聖子さんが郷ひろみさんと交際してたときも、別に「ファンを裏切った」なんて一言も言われてなかったよね。もちろん激怒していたファンもきっと大勢いたんだろうけど。

ファンは別にアイドルと交際しているわけではない。ただまあ、交際したいと思ってるファンはきっと大勢いるだろうな、ってことは理解できなくもない。だから、「自分以外の異性」と交際することが許せないんだろう。CDやグッズを沢山買って、北海道から沖縄までどこまででも追いかけていく交通費だって馬鹿にならない。チケットだって安くない。それらの費用は全て「アイドルと交際するための投資」のつもりなのかもしれない。いや、そんなことしたって交際できないから。てか、それだけ巨額の投資をしておきながら、他の異性と交際していたという、たったそれだけのことでそんな簡単に諦めるかよ。馬鹿なんじゃね。

とはいえ、アイドルという仕事は、そういう脳みそスッカラカンの馬鹿な異性を顧客とすることで成立している部分がある。そういう意味では、アイドルはAVよりも悪徳だし、AVよりも業が深いともいえるかもしれない。もっとも最近のAVもアイドル化が著しくて、仕事では人前でセックスしているくせに、プライベートでは彼氏いません的な振る舞いを要求されたりする。まあ、最近のAV女優はアイドルと見分けがつかないくらいルックスのレベル高いからね。

とはいえ、アイドルと言えども歌って踊るアーティストなのであり、恋愛対象としてではなく、普通に歌と踊りを見たいというファンだって大勢いるのだ。それなのに、異性との交際を「スキャンダル(醜聞)」扱いして脱退させられるのは、そっちのほうがよっぽど「ファンへの裏切り」なんじゃないの?

もう1つ言うなら、男性アイドルの場合は、異性との交際が発覚しても、まあ叩かれたり取材攻めにあったりはするけど、グループを脱退させられたり活動休止に追い込まれるとかいう話は聞かないよね。少なくとも私の記憶ではそういった事例はないんじゃないかと思う。

それなのに、女性アイドルは、活動休止させられたり、地方に左遷されたり、丸坊主にされたり、これって女性差別なんじゃないの?ねえねえ、なんでフェミニストはこういう問題に声を挙げないの?

しかも、交際相手とされる優里さんは、別に活動休止することもなく昨日もミュージックステーションに出演されておられたそうだ。これをアイドルとアーティストの違いだというのであれば、TOKIOの国分太一さんがシンガーソングライターのaikoさんと交際していたときどうして国分さんは活動休止にならなかったの?どう考えても男女で差があるよね?

そもそも、23歳の女性に対して「異性との交際禁止」ということが、人権侵害であることは論を待たないし、こういう風潮、こういう文化が世に蔓延ることは、少子化の解消の阻害要因にもなりうる。つまり、人権という視点で見ても、ジェンダー平等という視点から見ても、国益という視点から見ても、全てにおいて、アイドル文化(少なくとも現在のアイドル文化)は、間違っていると言わざるを得ない。

ていうか、そもそものそもそもを言うなら、芸能人のプライベートを報道することに何の公益性があるんだ。もちろん、犯罪とか、反社会的行為については、半公人的な存在である芸能人の場合は、報じざるを得ないだろうが、誰と誰が極秘交際とか、そんなことそもそも報道するほうが人権侵害だろう。なぜ誰もその論点に触れないのか。いくら報道の自由、言論の自由があると言っても、他人のプライバシー権を侵す自由など本来ないはずだ。


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