五輪豚の件

この人、タイトルと内容を一致させようとする気がないんでしょうかね。反省文よりも、五輪の問題に対する言及のほうが多いじゃん。

そして、相変わらず私が言ってないことを次々と勝手に言っておられる。

まず第一に「守秘義務違反か否か」という話ですが、常識的に考えたら守秘義務違反でしょ。もちろん彼らがどういう契約を結んでいたか分からないので正確なことは言えないけど、この手の会議の内容が社外秘なのは当然の話。

そして、そもそも、守秘義務の有無に関わらず、ブレストの内容を外部に漏らさないってのは、紳士協定的に常識です。

これは佐々木氏がどうのこうのではなく、一般論として、ブレストの内容が外部に漏れて発言の責任を取らされる、という事態が常態化したら、ブレストは成立しなくなります。

だから、ブレストの内容は絶対に外部に漏らしてはダメ、というのは、社会人であれば常識です。

ただし、もしも仮に豚の演出プランが内定して、実現に向けて走り出していたのであれば、それを阻止するために外部リークするのは致し方ないと思います。

ですが、1年前のボツネタをリークするのは、一般論として間違っています。

これを理解してないゆとう氏がズレまくってるのは火を見るよりも明らかです。

件のLINE会議にはその中にオリンピックプランナーを下されたと人もいたし、そういう人が漏洩させようがなんの罪にもならないですよ。

まあ、刑法犯罪にはならんでしょうね。ただ民事でやったら普通は負けるよね。今回の場合は、公益性という部分が幅広く取られる可能性があるので微妙だけど、私の考え的には、公益にも反しています。

渡辺直美を豚にしたらどうだろ案に対して異を唱えた女性がオリンピックプランナーを降ろされたMIKKO氏という話もあるんですよね。

1年前にこの話があって、野村萬斎や椎名林檎、MIKKO氏が降ろされたのが年末なら佐々木宏氏の案に反対したから降ろされたという可能性もあるんですよ。

いずれも憶測の域を出ていませんし、そもそも事実が間違っています。野村氏、椎名氏、MIKIKO氏はいずれも「辞任」であって、降ろされたわけではありません。さらに言えば、野村氏が総合統括にいたときには、佐々木氏はその下のポジションでした。佐々木氏が自分より上のポジションにいる人を下ろせるだけの実力があった可能性は否定しませんが、少なくとも外形的事実はきちんと踏まえるべきです。

さらに言うと、豚のプランが提案されたのは昨年3月、3人が辞任したの12月。9ヶ月もの間が空いており、「豚の演出に反対した」ことが直接の原因であるとは考えにくいです。

もう1つ言うと、佐々木氏がMIKIKO氏のアイデアをパクったという話も出ていますが、同じチームのメンバーのアイデアをパクって何が悪いのでしょう。もし、パクリ疑惑が事実なら、MIKIKO氏は佐々木氏に対して個人的な悪感情から「手柄を横取りされたくない」という私憤に走ったとしか解釈できません。

さとうさんがクリエイターがブレーンストーミング()の段階で出した案が不謹慎で怒られが発生したら何も発言できないと言ってるのは一理はあるんですが、

オリンピックの開閉式で佐々木宏氏のチームでパワハラが発生してんですよ。

これ、全く何の関係もないです。

記事を読めば、菅野氏が不祥事を起こしたのは電通の社内です。「総合プランニングチーム」の間でパワハラが起きたとは一言も書かれてません。ゆとうさん、記事の見出しだけじゃなく中身もちゃんと読んでください。

佐々木宏氏と菅野薫氏は同じチームなんですよ。

野村氏、椎名氏、MIKIKO氏も同じチームでしたよ?

この前後にLINE会議で渡辺直美豚案があり、MIKKO氏がダメ出し、

それから2020年末になり野村萬斎も断腸の思いでオリンピックプランナーを辞任すると言って年末に野村萬斎、椎名林檎、MIKKO氏が降りた

菅野氏がパワハラ事案で電通から処分を受けたのは一昨年の12月、チームを辞任したのは昨年1月です。つまり、佐々木氏が「豚」の演出プランを提案したとき、既に菅野氏はチームにいませんでした(一方、野村、椎名、MIKIKO氏はいた)。

という時系列で、これも真相は定かではないけど、

サイゾー記事へのリンク

椎名林檎が佐々木宏氏に激怒していたのではないか?(真相は不明)という推測をしてる人らもいるくらいなんで、

まず、サイゾーなんぞをソースにしてる時点でアンタの情報リテラシーどないやねん。

そもそも、その記事で取り上げられてる椎名林檎さんの曲は2019年5月27日発売なのですよ(笑)

日付を見ただけでも、豚騒動とは何の関係もないことは一目瞭然ですね。

円満に佐々木宏氏が演出のプロデュース一任した訳ではないだろうというのは推測出来るんですよ。

これが本当であるならば、電通という権力を持つ佐々木宏氏が自分に反論する若手のクリエイターを降ろしたとも考えらるるので、

円満ではないことは部外者の私から見ても容易に想像つきますが、こんなんどこにでもよくある派閥争いじゃないですか。それを、正義の野村萬斎を悪の佐々木氏が引きずりおろした、許せない!みたいな安っぽい勧善懲悪物語のヒーロー気取りですか(笑)

だいたい、五輪豚の演出プランに反対されたらあっさり引っ込める程度の権力しか持ってないのに、反対されたことを恨みに思ってチームのメンバーをいびって追い出す権力は持ってるとか、設定が破綻しとるがな(笑)。仮にメンバーに対するパワハラ事案があったのなら、菅野氏のようにパワハラを理由に解任すれば良いだけです。ぶっちゃけ、佐々木氏のパワハラを立証できなかったら名誉毀損になると思うんだけど。

五輪の演出なんて最終的に観客や視聴者が満足すればそれで良いのであり、誰が考えたとか、誰が指揮を執ったとか、そんなことはどうでもいいんですよ。そのためのチームなんですから。仮に、チーム外の人物が「私のアイデアをパクるな」と言うのであれば、理解できますけどね。

いちおう念のため繰り返しておきますが、もともとトップは野村萬斎氏だったんです。トップよりも佐々木氏のほうが電通をバックにしてるから実質的な権力は上、という見立てはわからないでもないですが、その見立てにこだわりすぎると、大事なことを見落としてしまいますよ。

権力がある重鎮が若手のクリエイターの活躍の場を奪ってしまってるんだからさ

これは、ご自身の境遇を投影しておられるのでしょうかね?よく知らんけど。

確かに、権力ある重鎮が若手のクリエイターの活躍の場を奪うというシチュエーションはよくある話だと思います。

ですが、その権力者の首を取るためだったら何をやっても良い、という考えはとてもあさはかです。

ましてや今回の場合、佐々木氏を追い落としたのは、活躍の場を奪われた人たちではなく、活躍の場を与えられた人たちです。

五輪の演出プランニングチームに抜擢されるなんて、普通は一生に一度だってないことです。そこに抜擢されただけでも、とても名誉なこと。ですが、チームなのですから、自分の意見が全て反映されるわけではありません。当然ですね。8人いたら自分の意見は8分の1でも採用されたら御の字です。

それを、自分の意見が採用されないからと言って相手を恨んだり、逆に相手の意見が採用されたらされたで勝手にパクるなと言ったり、挙句には気に入らない相手を潰すために週刊誌に情報を売って、渡辺直美さんにまで迷惑をかけたり、これが「若手クリエイター」のやることですか?

チームが気に入らないなら黙って一人で辞めれば良いんですよ。人間到る所青山あり。別に五輪プランニングチームじゃなくたって、他にクリエイターが活躍できる場所、自分の意見が全部通る場所は、いくらでもあるでしょ。辞めた後に私怨で他人を攻撃するのは、全然クリエイティブじゃない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?