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マンガ『約束のネバーランド』で現代社会に向けられたメッセージ -4

約ネバ読んでて思わずメモった、強烈なメタメッセージを感じたセリフを考察します。

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鬼のボスのセリフ。ボスって言ってもこんなかわいい喋り方をする感じのキャラなんです。

逆にラスボスっぽくもある。

レイは、あの子はここに来ることができなかった。あと少しだったけれど。彼はまだとらわれていた、自らの壁の中に。頭では分かっていた。けれどその先にはまだ言ってなかった。彼が世界で、世界が彼なのに、この世界に壁なんてホントはどこにもないのに。つまりは君が思っているより難しいんだよ。自分を、世界を、解き放つのは。

私が個人的に注目しているインフルエンサーの1人、元陸上競技選手の為末大さんも。

似たようなことを、ある講演の中でこんなことをおっしゃってました。

その講演のタイトルは「限界の正体」。

「人は幻を生きている。」

あなたが壁と感じている、その壁は、あなたが心の中で思い込んでいるだけ。

子どもの頃は大真面目に信じていたけど大人になって分かったこととか。

例えばサンタクロースとか幽霊とか。

...それだと壁って感じしないかw

例えば、100mを9秒代で走るなんて人間の所業じゃないと言われていた時代もあったのに。

ある選手が突然9秒代を叩き出したら、その後たくさんの人が9秒代を走れるようになった。

思い込みの壁って、そういう自分が勝手に決めている限界のことを指しているとのことでした。

私は、「全部自分が思い込んでいるだけの幻」って言葉に救われています。

頭の中に突然ポッと浮かんでくる、まだ起きていないはずの不安や悩みに引っ張られ、

時には体調に影響与えるぐらい。

他人との不調和とか。そこから肥大するストレスですらも。

もしかしたら自分が勝手に広げに広げ過ぎただけで。

全部「幻」だって言われたら。「あ、そうかも」とフゥーっと楽になれたことがあります。

約ネバに戻ります。

「彼が世界で、世界が彼なのに、この世界に壁なんてホントはどこにもないのに。」

自分が勝手に決めている限界なんか取っ払ってしまえ!

というメッセージにも聞こえるし。

アメリカとメキシコの間に建てられた国境の壁も、人が勝手に建てただけで、

本当は国境なんてものも、国と国の境目なんかも元々この地球にはなくて、

分断なんか起きてすらいなくて。

後から人間が勝手に陣地取りして、奪って、線引いて...ってやっただけの話、

みたいなことを言わんとしているとも思えました。

それを自らの意思だけで「解き放つのは難しいことなんだよ」と。

それだけ聞くと"隠(いん)"を含む「そうは言ってもさぁ」な難しさも分かるし。

「人は幻(思い込み)に生きている」と捉えてしまえば、その瞬間"陽"の解決策として

パァッと目の前が開ける側面もある、

深い深い仏道のような精神と気の持ちようの話だと思います。

「明日からまた辛い日々が始まるー」と嘆くのを、

「明日からは、今までにない新しい私/ぼくを始めてやる!」と変換するのも、

わたしたち(あなた)がどう思い込むか。

どう思い込みたいか次第。

1つのマンガが映画化され海外ドラマ化もされることになり、これだけ多くの人に影響を与える作品を作った作者コンビが言うからこそ

その言葉には信憑性が宿ります。し、自分で勝手に思い込んでいた、

決めつけていたことをちょっと自分勝手に変えるだけ、って言われたら。

元気とヤル気が湧いてくる。

このセリフに込められたメッセージから、私個人はそんな心の変化を与えてもらった気がしました。

こんなご時世だから、落ち込んで不安になる機会ばかり目に入りますけども。

どうぞ、明日から仕事初めのみなさま、ネガティブで憂鬱な思い込みなんか

単なる幻ですから、勝手に自分の思いたい通りに思い込み直しちゃって、

ディスタンスして、日光浴びて、ゆるりと参りましょう〜。


(つづく)




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