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短編もしも小説「あの鳥人間の正体」

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古代の壁画に描かれている、鳥の頭と天使羽根を持つ人型生物の正体とは。
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#短編

短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 8 賢いカラスはトトのドローン説

短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 8 賢いカラスはトトのドローン説

7 鳥人間への進化に許された時間 からの続き。

「確かに鳥って頭いいもんね〜、カラスとかちょー賢い。」

ナオミは教授のとっておきの持論に対して、なんとものほほんと、しかしちゃんと文脈に沿った返事を返した。

「鴉。確かに。そうですね。人が出したゴミを漁っている様子は一軒野蛮で野性的に見えますが、それはあくまで人からの視点の話。見方を変えれば、効率的に餌にありつけるという知恵を備えているというこ

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短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 7 鳥人間への進化に許された時間

短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 7 鳥人間への進化に許された時間

6 遂に登場した鳥人間トト の続き。

「中には。この鳥の頭は宇宙服のヘルメットであるという説があることは私も存じています。その方が、アヌンナキは宇宙人だからと言う説の裏付けになる訳なので。
ところが壁画の中には、同じような羽根を持つが、鳥ではなく、人の頭をした人物も描かれていることは知っているかな?」

ハンコックはすかさずキーボードを走らせた。
「仮に、この鳥人間が本当に宇宙人だったとしよう。

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短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 6 遂に登場した鳥人間トト

短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 6 遂に登場した鳥人間トト

5 恐竜がもし進化していたら からの続き。

「先ほど君たちが言っていたNetflixのドキュメンタリー。彼女に教えてもらって、今日までの間に私も見てみたよ。なかなか面白かったね。
ただ私の説は少し違うんだよ。
学会にも何度か論文を提出してはいるんだが、反応がないところを見る限り、まだそこまで真剣に受け止めてもらえていないんだけどね。」

オッケーオッケー、これは聞いて欲しいんだな。
もちろん聞き

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短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 4 ハンコック教授

短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 4 ハンコック教授

3 交渉 からの続き。

...
「... ディノサウロイドって知ってる?」

このインタビューは成功だ。シュンはまずそう思った。

そして、カメラを向けて録画しながらインタビュアーやりながらなので、教授のマシンガントークの編集点をメモるのに必死だった。

話し出すと止まらなくなるタイプ。考古学者。大学教授。マンツーマンで話すのは初めてだが、完全にイメージ通り。
いやこれでいい。専門家然としてい

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短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 3 交渉

短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 3 交渉

2 岩壁に掘るということ からの続き。

絵画サークルのほぼ幽霊部員ナオミならでわの視点にナルホドと思ったのが半分。
神話の神秘的なミステリーをアヌちゃん呼ばわりして神格物への畏敬の念が全く感じられないその軽さにズッコケながら聞いていたのが半分。
奴隷の身分だった人間、の子孫ナオミの軽い考察視点は、1周まわって中々新しい、と感心しながらシュンは聞いていた。

「あーゆー視聴者に知的な深みを与えられ

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短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 2 岩壁に掘るということは

短編もしも小説 「鳥の顔をした石像の正体」 - 2 岩壁に掘るということは

1 串に刺される恐竜の子孫 からの続き。

「はいすいませんすいません。ところで意外じゃん。あれ系の番組を見るなんて。いっつもは『愛の不時着』とかあーゆーやつでしょ。」

「日頃のストレスを解消するには、声に萌えたいわけ。分かる?明夫様の声が聞けるんだったら、究極的にゎモノはなんでもいいのよ。DEATH STRANDINGの明夫ボイスのマスクキャラが出てくるトコばっかを早送りで見ちゃったよね昨日。

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短編もしも小説 「あの鳥人間の正体」 - 1 串に刺される恐竜の子孫

短編もしも小説 「あの鳥人間の正体」 - 1 串に刺される恐竜の子孫

まえがきからの続き。

「今から2億5000万年前の地球に。
その後1億6000万年もの間繁栄し続けた恐竜、

、、の子孫とされる鳥、

、、を串に刺して焼いて食らう、

まだ260万年程しか生きていない小童(こわっぱ)の子孫、ナオミ。」

「おい。こんなにかわいく焼き鳥を食える女子いねーぞ」

小童の子孫である普通のアラサー女子ナオミがつっこむ。

「なにそれ、ナレーションの練習のつもり?」

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短編もしも小説 「あの鳥人間の正体」 まえがき

短編もしも小説 「あの鳥人間の正体」 まえがき

まえがき

古事記の天孫降臨。
ギリシャ神話のオリンポス十二神。
インドの戦争叙事詩、マハーバーラタ。
南米のアステカ、マヤ。

神話・伝承は、語り手の立場・視点によって得てして脚色要素が入るものである。
子々孫々に、伝えたいように、伝えるものだ。つまり自ら軽蔑されるような部分・失敗談は伝えないはず。

この物語は筆者によるフィクションである。しかし、あなたの常識を形作っている教科書も、歴史も、人

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