割引券でわかる日米の生産性の違い
先日奥さんと買い物に行き、レジで割引券を出してみた時に、日本の生産性が低い一因が分かった気がした。
というのも、レジの女性がまずその裏面に書かれた小さな文字を読み出し、よく分からなかったので、周りのスタッフに確認して、それでもわからないので、奥に入って5分ほど出てこなかった。
結局、別で使おうとしている割引との併用できるということがわかり、ことなきを得た(関西人なので割引をいっぱい使っています。)。
ぼくらは急いでいなかったし、そのお店はそれほど混んでいなかったけど、その間、彼女の仕事は止まっていた。
その姿を見ていて、何年か前にアメリカの百貨店、メーシーズで買い物をした時のことを思い出した。
メーシーズは、外国人向けのクーポンがあるのだけど、ぼくと奥さんは、節約家なので、その日の朝にホテルに届いていた新聞のチラシのクーポンも一応持ってきていた。
そのクーポンをレジで出して「一緒に使えますか」と聞くとレジの女性は、クーポンの説明は一切読まずに一言
Let's Try!
とだけいって、裏面のバーコードをスキャンしてくれた。
すると「ピッ」という音とともに、クーポンに記載の通り、割引が適用された。それを見た女性は満足そうに「Perfect!」と言いながら、商品を袋に詰めてくれた。
きっと、日本のお店の女性の方が、割引内容を理解したり、調べたりする能力には長けているのだと思う。一方でアメリカのお店の女性は、ただバーコードを通すという作業をしただけ。
でも、この二つの経験から、
日本人は能力が高いけど、アメリカのほうが生産性が高い
という理由がよく分かった気がした。つまり
アメリカでは、だれでも仕事ができるシステム
が出来上がっているのである。一方で
日本では、現場の人が努力するシステム
となっているのだと思う。
でもぼくは、アメリカ式に全てすべきとは思わない。
誰でもできるシステムは、働く人を全く育てることがない。何年働いたって、得るものは少ないし、もしクビになったら潰しも効かないのだ。
ぼくは働く人が、自分で考えて何をすべきかを考える、そういう職場が大切だと思う。
だから、誰でもできる仕事をふやすくらいなら、別に生産性なんて低くたっていいのでは。とすら思っている。
<参考>
こういったシステム開発ができない一因でもありますが、「日本の生産性が低い」理由は中小企業が多いためだという説があり、ぼくはこの説は結構正しいと思っています。詳しくは下記をご覧下さい。
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