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今からでも!できる範囲で台風対策!

〇台風10号が迫ってきています!

 こんにちは!

 連日のようにニュースで報道があっておりますが、台風10号がいよいよ九州から本州にかけて、迫ってきています。

 地域的に、まだ少し時間的余裕がある方は、今からでも取れる対策を取っていただきたいところです…が、皆が皆、万全の体制を取れるわけでもないのが、世の常だたりもします。

 そういう時は、「できる範囲でできることを」「ベストな選択はできずとも、よりベターな選択を」と、そういうことを頭に入れつつ行動するほかありません。

 私はこのnoteで、防災や安全一般、救命関係の事を書かせていただいておりますが…読んでいただきたい方々の対象としては、どちらかというと、今まであまりそういった分野に興味関心が薄い人に向けて書いているフシがあります。

(※なぜかというと、興味関心がある人は、私が言わなくても既に十分知識を持っていらっしゃるからです(笑))

 今回の話もそうで、どちらかと言うと、あまり事前の対策が取れていない人に向けて書いております。

 台風が喉元まで迫っているこの時期に、風や雨が強くなる前にできることは何なのか、そのあたりを書いていきたいと思います。


また今回は、新たに買い出しが必要な対策は極力除外することとします。そういう時間がない人…が前提です。

 チェックシートではないですが、シンプルにザっと読めるよう、箇条書きに近い形でお送りしていきます。

〇風・雨が強くなる前に、すぐにできること

飛来物への対策

・庭の鉢植えなどを片付ける
・物干しざおなどをあらかじめ倒しておく
・ドアの開閉は必ず両手で行う
・雨戸を閉める
・雨戸が無ければ、ガムテープを張り、カーテンを閉める


飛来物対策としては、やはり雨戸が最強です。雨戸が無い場合(九州~関東部ぐらいまでの戸建てには多いですが、マンションや、東北・北海道エリアの戸建てには雨戸が無い場合があります)では、飛散防止フィルムが非常に有効です。

ただ、飛散防止フィルムは準備したり、貼るのに時間がかかります。今の時点で貼れていない人は、臨時的にガムテープで対処することとなります。

原則として、飛散防止フィルムもガムテープも、どちらも『割れないわけではない』ということを理解しておいてください。(ただ、飛散防止フィルムは、かなり粘ってくれます)

そのうえで、割れたときの一番最初の飛散を最小限に食い止めるための方法が、ガムテープであり、カーテンだということです。


浸水への対策

・排水溝まわり(特にベランダの)を掃除する
・ドアサッシから水が入る(風で押されて染み込んでくる)ことがあるので、タオルや雑巾をあらかじめ用意しておく


低地の場合、玄関先などからの浸水に備え、土のうを準備する…なども考えられますが、今からの準備としては少し遅い(手間がかかる)ので除外しています。

個人的に心配しているのは、浸水害が出る程に降雨量がある場合だと、下水道が流れにくくなったり、場合によっては逆流というケースがあるということです。

簡易的な「水のう」を使った逆流防止対策を下に紹介しておきますので、頭に入れておかれると良いかと思います。

停電への対策

・冷蔵庫の生鮮品を先に消費し、保存がきくものを残しておくようにする
・クーラーボックスと保冷剤をお持ちであれば、いつでも使えるよう、保冷剤をあらかじめ冷やしておく
・カセットガスコンロがあれば使えるようにしておく
・スマホ等はまめに充電しておく
・電池などのストックを確認しておく
・懐中電灯などをすぐ使えるようにしておく
・お風呂に水を張っておく(特にトイレ用水などの確保)
・電気があるうち、停電時のトイレの流し方を再確認しておく
・トイレに水が流せない場合に備え、臨時トイレ袋の作成方法を確認しておく


トイレ問題は非常に重要です。最近のボタンでぽちっと流すタイプしか使ったことがない人は、停電時の流し方に疎い人が多いと思います。下に参考HPのリンクを貼ります(TOTO HPより)が、各家庭の機種により方法は異なりますので、実際には説明書等でご確認ください。

なお、断水時にトイレに水が流せるかどうかは、その際の下水道の状況に依ります。状況によっては流せない場合もあります。その際は、ビニール袋や古紙などで、臨時トイレ袋を使用するほかありません。下にHPのリンクを貼ります(サニパック HPより)

ご参考までに。


断水への対策

・お風呂に水を張っておく(トイレ用水などの確保)
・洗ったペットボトルなどに、飲用の水を確保しておく


通常の塩素が入った水道水であれば、常温日陰で2~3日程度は十分持ちます。目安は1人1日2.5L~3L程度ですが、容器が足りない家庭もあるかと思います。そういった場合でも、可能な範囲でのストックをお願いします。

専用容器やペットボトルが無い場合でも、ポリ袋やゴミ袋を利用した水のストック方法もありますので下に紹介します。参考にしてください。

避難経路の確認

・最寄りの避難所の場所を確認しておく
・持ち出すものをあらかじめ精査しておく
・靴(スニーカー等。パンプスや長靴などは不向き)の準備する


台風に限った話(地震とかではない、ということ)ですが、マンションのような丈夫なお住いの方であれば、下階の方が洪水発生により住めなくなるようなケースを除けば、マンション内で在宅避難としたほうがよいケースがほとんどです。

もちろん、避難所を使ってはいけないという訳ではないのですが、衛生面やプライバシー面で大きなストレスがかかるのが避難所の現状です。間違っても、快適に過ごせる場所だとは思わないでください。

在宅避難とした方がよいか、避難所避難とした方が良いかは、そのときの建物の被害状況、電気やガスの有無、上水・下水の状況、エレベーターの使用可否、医療的ケアの有無などによって変わりはします。ただ、基本的には、在宅避難でやり過ごしたほうがよいケースが多いという事は、頭の片隅に入れておいた方がよいでしょう。

そういう事もあって、丈夫な家にお住いの方であれば、台風の際の避難計画は基本的に、住宅内ストックを重視した在宅避難を中心に考えるのがよいかと思います。

〇もう少し余裕がある人は…

 各出版社や自治体で、さまざまな防災啓発資料が作られています。どれもそれぞれに良さはあるのですが、無料で見れ、かつ一通りの内容が入っているものとして、東京都がつくっている「東京くらし防災」をご紹介します。

 全2冊で、STEP1編と、STEP2編とに冊子が分かれています。興味がある人は、ぜひ目を通しておいてくださいね!(^^)WEB閲覧も、PDF閲覧(ダウンロード)も、どちらも可能です。

〇最後にもう一度…

 私が防災や安全、救命といった内容をご紹介する際によく言う事なのですが、みなさんには「できる範囲でできることを」「ベストな選択はできずとも、よりベターな選択を」というのを、頭に入れておいてほしいと思っています。(冒頭でも言いました。大事な事なのでもう一回…)

 私も含めて、皆さんスーパーマンという訳でもないですし、時間もお金も色々と限られているわけです。暮らす環境も違えば、置かれている立場も千差万別です。

 私も様々な対策をご紹介することはできますが、それらの取捨選択であったり、優先順位の付け方というのは、人によって変わってきます。そう考えると、こういったことはあまり他人と比べても仕方がない事なのです。

 画一的な対策のテンプレには、正直大した意味はないとさえ感じます。むしろ大事なのは、個々がそれぞれに災害を自分の事として捉え、「自分ならどうするか」を真剣に考えることだと思います。

 本当に大きな災害に直面すると、大小さまざまな選択を次々と迫られます。そういったものには、単純な正解など存在しないことがほとんどです。一通り過ぎ去った後での検証はできるのでしょうが…それは言わば、後出しじゃんけんのようなものです。

 「こうしていればよかった」なんて、後からではどうとでも言えるのです。でも、いざ危機に瀕している人は、そんなこと考えている暇はないのです。AかBかCか…制限時間が短い中で、次々に選択をし続けなければいけません。

 そう考えると、そもそも100点を出すことは土台不可能です。

 ただ、その状況にあっても、なんとか0点ではなく30点を、30点よりも60点を…と、選択結果の平均点を上振れさせることができるような、そういった選択ができる人になる、目指すべきはそういった姿だと私は思っています。

 今回は台風が来ていますが、場所によっては、そんなに影響がない人もいるかと思います。

 願わくば、そういった方であったとしても、今回の台風を一つのきっかけとして、非常時に「できる範囲でできることを」「ベストな選択はできずとも、よりベターな選択を」ということができるよう、日頃から考えることをしてほしいと思っています。

 皆様に被害が出ないことを願っています!(><)

 ・・・おわり

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