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【7月:臨時】車内への子どもの放置について

こんにちは。

全国的に、不安定な天気が続いていますね。ずっと晴れているところもあれば、河川が決壊するほどの豪雨が降っているところもあったりします。

福岡に関していえば(というよりは、私が生活している近辺に関していえば)、晴れている日が多く感じます。当然、日中はすさまじい猛暑となっています。

急性の熱中症だけでなく、慢性的な疲労の蓄積による体調不良も多くなろうかと思います。(先日、うちの嫁さんもやられました)みなさま、ご自愛くださいね。

〇痛ましい事故(事件)から1年

さて、約1年前の7月29日ですが…この日は大変痛ましい事故(事件)がありました。福岡県中間市にある保育園において、お迎えの後の送迎バス車内に園児が取り残され…炎天下の車内に、夕方五時過ぎのお送りの時間まで放置され、その園児が死亡したというものです。

夏のこの時期、ちょっとした時間でさえ、車の中はあっというまに灼熱地獄と化します。

この子は、今わの際、どんなに熱かったろう、どんなに苦しかったろう…そう考えると、目頭が熱くなります。(実は、この文字を打ちながら、涙がこぼれそうになっています)

刑事裁判については、今秋から始まる見通しとのことですが…今後の裁判において、刑罰の有無・その軽重といったことがニュースになってくるとは思います。しかしながら、どんな着地になったとしても、決してご遺族の傷は癒えることはないかと思います。

〇同様の事例の件数

いわゆる保育園や幼稚園において、散歩中などに園児を見失ったり、取り残してしまう事例というのは、東京都だけでも年に数十件あるようです。

ただ、この記事中でも触れられていますが、そもそもの報告があがってこなければ、件数には反映されません。

本当に発生件数が増えているのか…それとも、潜在的にはあまり変わらないものの、社会情勢を受けて、報告数が挙がる増えてきただけのか…このあたりは、冷静に見極めなければならないと思います。

ただ、いずれにせよ、報告件数という指標で見れば、増加傾向にあるということのようです。

〇他人事から我が事として

この記事を読んでいらっしゃる方は、この事件の当事者ではない方が多いかと思います。「問題があったのは、事業者なんでしょ?」「うちには関係ないでしょ?」と片付けてしまうことは簡単です。

私は、そのこと自体が間違いだと言い切るつもりはありません。実際、忙しい毎日の中、「こういったすべての事柄について、いちいち思いを張り巡らせていたら、身が持たないよ!」という意見も、また正しいのだと思います。

私も例外ではありません。意識して抑えるようにはしていますが、心のどこかにはそういった心が、間違いなくあるのです。すべての事件・事故に対して、同じレベルで思いを馳せているかと言われると…決してそうではないと思います。やはり、刺さるものと、そこまで刺さらないものがあったりします。

そういった中で、今回の事故(事件)は、私にはひどく突き刺さるものがあって、ここでご紹介しているところなのです。他人事のようには、とても思えないのです。

この話を…幼稚園や保育園という場から、日頃の家庭育児の場に置き換えてみると、どう思われるでしょうか。

子どもを置いてパチンコに興じる、なんてものは言語道断だとしても…

車でスーパーに行った時、駐車場に着いて、ふと子どもを見ると眠っていて…もう少し寝させておいてあげようかな…パパッと買い物を済ませれば大丈夫だよね…

なんて思いたくなるシーン、子育て世代にはよくある話かと思います。

ここからは、私の考えという事を前置きさせていただきますが、この手の問題に対しては、そもそも絶対的な答えなどないと考えています。

何歳までなら、何分までなら、暑ければ、涼しければ、大きい兄弟がいたら…こんなことを言い出したらキリがないです。パチンコはダメだけど、スーパーなら、コンビニなら…すぐにこういう話になってしまいます。

私が思う一番大事なことは、親がその行為に対して、ちゃんとしたマインドを持って行動できているかどうか、ここに尽きると思っています。人から言われたからする/しない…ではないんです。親がきちんと、判断する主体にならなければならないんです。

極端な例ですが、こんな事例を考えてみてください。

【ケース】
 ・夏の暑い日
 ・5歳・4歳・2歳の兄弟児がいる家庭
 ・5歳・4歳を、母が幼稚園に自家用車で送る
 ・2歳も車内に連れてきている
 ・園の駐車場は狭く、送迎時は車も頻繁に出入りする
 ・2歳は、周りをよく見ず、動き回ることが多い
 ・母の両手は5歳と4歳で埋まり、肩にも2人の荷物をからう

さて、どうでしょうか。2歳は連れていく方がいいか、車に残した方がいいか…どう思われるでしょうか。(そもそも車に2歳を連れて行かない、は不可能という前提で)

もちろん答えはありませんし、答えを出すまでに前提が足りないといったご意見もあるかと思います。

(※ちなみに、このようなケースの時に、海外では有無を言わさず「車内放置はNG」となる国・地域もあります。虐待に関する考え方や、連れ去りに対する危険度に関するマインドが、日本とは異なるのでしょう)

私がこのnoteの場でよくいう事なのですが…大事なことは、自分のことだと思って考えることだと思っています。

単純化された周りの答えを、ポンと鵜呑みにして、自分で考えることをやめてしまう…それではいけないと思うのです。

ここまで読んでいただいて、みなさんの心に、何かしら思う事が浮かんだとすれば…それがどのようものであっても、幸いです。

こんな悲しいことが少しでも減りますように。そう思ってやまない、夏の暑い日です。

・・・おわり

※※※ ここからはお知らせ ※※※

いつもは、子どもにまつわる防災&応急手当に関する記事を、月1(+臨時で不定期)で書いています!どれも、忙しいパパ・ママ向けの、サラッとライトな内容なので、ぜひ一緒に見ていってもらえると嬉しいです(^^)下に、過去の記事をマガジン形式で纏めましたので、ぜひご覧ください!


また、私の日々思っていることや、好きなことなど、私がどんなやつなのか、どんな考えをもっているやつなのかが分かりやすい記事については、下の【ただのつぶやき】シリーズが、わかりやすいかもしれません。少しでも「パパ防災士:牛尾崇彦」個人に興味を持たれた方は、覗いていただけると嬉しいです!

※※※ お知らせ終わり ※※※

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