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【9月:臨時】台風14号での被害実例

こんにちは。

今まさに、台風14号が、列島を縦断横断中です。完全に通過するまでは、どうか気を抜かないでくださいね。皆様の周りの、被害が少ないことを祈ります。

さて、いつも災害対策に関して、口やかましく発信させていただいている私ですが…やはり、いくら「気を付けてね!」と言ったところで、実例がない注意喚起は、響きにくいものです。

そこで、現時点で私が把握している、今回の台風に関する被害実例を書き並べてみました。ぜひイメージをしていただき、我がこととして捉えていただきたいです!

普段私の記事を読んでいただいている方からすれば、「あ、いつも牛尾が言っているやつばっかりだ!」と思ってもらえるはずですので!それではどうぞ!


~台風14号 被害実例~

・転倒(全国各地)
発生の割合としては高齢者が多い傾向がありますが、全年齢共に注意したいですね!

雨漏りの修理なんて言うのはもってのほかです。(※とはいえ、今回も愛媛で、50代男性が、雨漏り修理中にあおられ、脚立から転落しています…)

ただ単に、歩道を歩いているだけであっても、あおられて転倒するケースが多数報告されています(九州各県で多数発生)。四の五の言わずに、可能な限り外出は控えましょう!(><)

・飛来物に直撃、接触(全国各地)
看板や瓦、トタン、工事現場のベニヤ板…そういったものが飛んできます。また、大きな木が折れ、車に直撃したり、道路をふさぐ、家に直撃する…といった被害が出ています。

愛媛県西条市では、倒れた倒木に原付が接触し、ケガするといったものも報告されているようです。また、広島県呉市では、住宅外壁が飛んできて、ケガをしたという報告もあります。怖すぎる…(><)

・土砂崩れ(宮崎県都城市)
宮崎県都城市では、大雨により道路の法面が崩れ、その先の地区にすむ方々が孤立しているようです。

ご自身の家が、ハザードマップ上危険なエリアに該当しているような方は、早め早めの避難を検討していただきたいです。また、今回のように、家に直接的な被害がなくとも、主要道路がふさがれれることによる2次的被害もあります。そういった地区にお住まいの方は、ある程度の備蓄について、考えておかれると良いかと思います。

・住宅や倉庫の倒壊(全国各地)
これに関しては、個人としてできることはなかなか限られてはきますが…強度に自信がないお住まいの方は、早め早めの避難をお勧めします。特に、古い住宅や、痛みのある住宅の場合は、被害が大きくなる傾向があります。ご注意ください。

高知県四万十市では、酒造会社の倉庫の壁が剝がれています。徳島県石井町でも、店舗の壁が壊れています。

また、宮崎県宮崎市中心部では、仮設の建物が倒壊したとのニュースも聞きます。そういった、強度が怪しそうな建物の近くには…そもそも近づかないのが大事かと思います。

・窓ガラスが割れ飛散(全国各地)
今回の台風では、住宅に限らず、商業施設や遊戯施設の大きな厚いガラスも割れています。風圧で割れたり、飛散物の激突によるものです。

鹿児島県鹿屋市では、パチンコ屋の入り口ガラスも割れているようです。熊本県多良木町では、破片で首と足とを切るケガも発生しています。宮崎県串間市では、避難所の体育館のガラスが割れています。大分県宇佐市でも、住宅のガラスが割れています。

宅地では雨戸・テープ貼り・カーテン・ブラインド…といった対策を考慮しましょう。商業施設などにいる場合は、そのようなガラスから距離をとるようにしましょう。

・停電(18日20:00時点、九州電力管内で約26万6000軒が停電)
九州のみならず、中国・四国地方ともに、大規模な停電が発生しています。風による断線のほかに、樹木や飛来物による断線などもあります。

停電になると、照明器具やテレビだけでなく、機種によってはトイレがダメになったりする場合もあります。平時の時に「停電の時に、何が使えて、何が使えなくなるのか」を把握しておくことは重要だと思います。

・外水氾濫、内水氾濫による浸水(宮崎)
川の水位が増し、堤防が崩れたり越水したりし、陸地側に水が流れ込んでくることを「外水氾濫」といいます。(氾濫というと、こっちのイメージが強いでしょうか)

「外水氾濫」の場合、川の本流だけではなく、支流で被害が発生するケースも多いです。本流の水位が高くなっているため、支流の水が、うまく本流に流れず、支流で越水したりします。(「バックウォーター現象」といいます)小さな川のそばにお住まいの方は、「小さいから大丈夫」とは思わないようにしてくださいね。

対して、堤防は壊れていないんだけど、陸地側の水がうまく川に流れてくれなくなった際、陸地側で水が溜まり、家屋への浸水被害などが発生する場合があります。これを内水氾濫と言います。

排水溝や下水道の排水能力を上回るような降水があると、発生します。とはいっても、実際の排水能力は、ゴミや流木などが詰まりといった要因で、大きく変動します。家の周りの排水溝などは、普段から定期的にチェックしておきたいものですね。町内清掃などの対象になっているところについては、きちんと住民として清掃を行いたいものです。

今回の14号では、宮崎県の延岡で浸水被害が出ているようです。同様に日向市でも発生し、老人ホームが浸水しています。

他にも、浸水までいかずとも、道路冠水に関しては各地で発生しています。

個人としてはなかなか対策が取りにくいものではありますので、いざという時は早めに避難をするという、心構えが重要かと思います。

・突風によるドアでの指挟み(鹿児島)
他のものに比べて軽視されがちですが、大けがに繋がりやすいものですので、きちんと気を付けましょう。

今回の14号でも、鹿児島県の屋久島町の消防隊員が、消防署内のドアで指を挟み、人差し指を骨折しています。

こういう時は、プロでもこうやってケガをしたりします。我々一般人は、より気を付けるようにしておきたいものですね。

~実例 おわり~

やっぱり怖い台風ですが、ちょっとの対策で防げる被害も多かったりします。ちょっとやりすぎて「思ったよりも大したことなかったね~」と、言い合いたいものです(><)

台風が完全に通過しきるまでは、どうかみなさん気を抜かずに。ご安全に!

・・・おわり

※※※ ここからはお知らせ ※※※

いつもは、子どもにまつわる防災や応急手当、日頃気を付けたいことに関する記事を、月1(+臨時で不定期)で書いています!どれも、忙しいパパ・ママ向けの、サラッとライトな内容なので、ぜひ一緒に見ていってもらえると嬉しいです(^^)下に、過去の記事をマガジン形式で纏めましたので、ぜひご覧ください!


また、私の日々思っていることや、好きなことなど、私がどんなやつなのか、どんな考えをもっているやつなのかが分かりやすい記事については、下の【ただのつぶやき】シリーズが、わかりやすいかもしれません。少しでも「パパ防災士:牛尾崇彦」個人に興味を持たれた方は、覗いていただけると嬉しいです!

※※※ お知らせ終わり ※※※



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