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ある気さくなバスドライバーさんの思い出

ボストンの職業専門学校へ隣町ニュートンから、毎朝バス通学していた自分。

その頃のアメリカのバスにはバス停はあるけど、時刻表無し (数十年前の話なので、今はあるかも)。

バス停で待っていれば、バスは来るけど、時間の保証は無し。

日本人だと、時間通りにバスが来ないと、ちょっと不安になったりイライラしたりしそう。

でも、時刻表の無いバス通学も悪いことばかりではありませんんでした。

朝のバスは、通勤・通学で毎日顔馴染みになる人も。

そして、これはドライバーさんも同じ。

朝は数人のドライバーさんが、順番でやって来るみたいでした。

ある日、家の近くのバス停にバスが到着。急いで走ったけど間に合わず。

ア~ア😞💨とがっかりしてると、数メートル先で停車してるバス。

なんとバス停以外のところで待っていてくれたドライバーさん😲

急いで乗車してお礼を言うと、そのドライバーさんは「僕が君を見逃すわけないじゃないか」と言い、ニッコリ笑顔😆

念のため、別にナンパではありません😹

このドライバーさん 行く先々で馴染みの乗客を見つけると、バス停以外でも拾って行きます。

今 日本でこれをやると、交通違反だし、渋滞でたいへん

時間も遅れスケジュール通りに進まなくて、お客さんからクレームも出るかも。

こんなことが出来たのは、ニュートンはボストン郊外の住宅街で、ボストンと比べるとそれほど道が混雑してなかったせいかも。

あるいは、時代がまだのんびりしてたのかなあ。


当たり前だけど、バスのドライバーさんは、お客をたくさん乗せたからといって給料あがるわけではないはず。

さっさと仕事終えたければ、わざわざ面倒なことはしないはず。

でも、このドライバーさんは、毎回、先を急ぐより、自分のバスに乗りたいお客さんを笑顔にしてくれる人でした。

既にバスに乗っているお客さんからも文句が出るどころか、間に合って良かったねと笑顔で声かけ。

何となく平和な時間が流れるバスの中。

そんな光景を同じバスで眺めているのが、けっこう好きでした🤗

朝、バスが到着して、このドライバーさんの日は、一日の始まりがちょっと暖かい気持ちに💖

遠い昔の小さな幸せの記憶✨



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