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犠牲になったひとたちの幽霊が。。。ロンドン塔

11世紀にウィリアム1世が建てたロンドン塔。

歴代王の増改築の結果、19世紀半ば、今日見ることが出来るロンドン塔の全容が完成。

ノルマン様式の宮殿は、歴代の王の宮殿として華やかな時期もありました。

しかし、次第に牢獄や処刑場として使われるように。

15世紀、12歳で王位を継いだエドワード5世は、11歳の弟ヨークシャー公とともに、叔父リチャードによってロンドン塔に幽閉されてしまいます。

2ヶ月後、叔父はリチャード3世として即位。同じ頃、二人の幼い王子は忽然と姿を消します。

200年後に少年の遺骨が見つかり、さらに20世紀になりこの遺骨が王子たちの者と鑑定されます。リチャード3世に殺されたかどうかは謎のまま(>_<)

かつてのガーデン・タワーがブラディ・タワー(血まみれの塔)といわれるようになったのは、ここで王子達が殺されたからとの噂が((( ;゚Д゚)))

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16世紀、冷酷で残忍なヘンリー8世は、男児を生まなかった最初の王妃キャサリンと離縁。

そして、同じく男児を生まなかった2番目の王妃アン・ブーリンには最悪の仕打ちを。

不貞の濡れ衣をかけられ、ロンドン塔に幽閉・処刑されたアンはまだ29歳でした(T0T)

ロンドン塔では、アンの幽霊を見たという話が頻繁に聞かれるように。

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他にもヘンリー8世の5番目の妻キャサリン・ハワード、ヘンリー7世の曾孫ジェーン・グレー等々、多数の犠牲者が。

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今は、拷問の道具や機械が展示されていて見学も出来ました。

拷問台に囚人の手足を縛って引っ張るとか、想像するだけで、ゾッとするものでしたけど。。。


テムズ川に面した水門は「トレイダーズ・ゲート」。反逆者の門を意味します。

囚人が舟で一度この門をくぐると、二度と戻れないと恐れられた水門でした。

恨みを残して亡くなった人々の幽霊や怪談話は、今もロンドン市民の話題になることがあるそうです。

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悲劇の歴史を持つロンドン塔ですが、現在は王室の宝を保管する場所でもあります。

「ジュエル・ハウス」には、宝石で装飾された国王の冠や、十字架王の杖に埋め込まれた世界一大きなダイヤモンド「アフリカの星」等々、絢爛豪華な宝物があります。

近くのタワー・ブリッジも観光のおすすめです。

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ロンドン塔は、1988年世界遺産に登録されています。




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