見出し画像

夢日記597 ~ 「犬の王」の恐怖 ~

 放課後に勤務校の校内をウロついていたら、校内が不思議な構造になっていたために、私は迷子になった。困っている私の横で、知らない生徒が何人かで「ギンギンギンギン銀山ボーイズ!」と熱唱しており、私は想像以上に銀山ボーイズが人気であることに驚いた。

 しばらくして、私は校舎の外に出て、学校の敷地内をウロついていた。すると、敷地内に見慣れないガラス張りの建物があるのを見つけた。そして、その建物の中で、黒い大型の生き物がうごめいていた。私が不審に思っていると、どこからともなく「そこは『犬の王』が出るところだから危な~い!!」という叫び声が聞こえた。どうやら、私が見たのは「犬の王」と呼ばれるバケモノらしい。

 その直後、街の広場のようなところに「犬の王」らしき4足歩行の巨大生物が現れて、犬らしき生き物を捕食し始めた。もちろん、街は大騒ぎになった。私は、ふと先ほどのガラス張りの建物に目をやった。すると、まだ建物の中に巨大生物はいるようであった。どうやら、「犬の王」は複数いるらしい。

 私が混乱していると、いつの間にか、私のすぐ近くまで「犬の王」が迫ってきていた。「犬の王」は私を追いかけてきて、私はこの緊迫した状況を記録に残そうと思い、逃げながらスマホで動画を撮影しようとした。しかし、うまくスマホが操作できなかったうえ、本当に命の危機が迫ってきたので、私は撮影を諦めて一生懸命に逃げた。

 逃げ回った末、私はある建物の中に身を潜めた。少し経って、外が安全になったように思われたので、私は建物から出た。その直後、私は建物の中にリュックを忘れてきたことに気づいたので、再び建物の中に戻った。すると、建物に入ってすぐのところに、その建物の管理人のような男が立っていた。彼が私に声をかけてきたので、私はリュックを建物の中に忘れたことを彼に告げた。すると、彼は「そんなはずはありません。私は、さっきからここで見ていたんですから」と言った。私は、不思議に思いながらも、廊下に置いてあったリュックを手にとり、そのまま建物から出ようとした。そのとき、先ほどの管理人のような男が、私を建物の奥に案内しようとした。私は彼の後ろについて歩き、どんどん建物の奥に進んでいった。

 そうするうちに、私は、人がひとり通れるかどうかというほどの狭いゴムチューブの中を通らされた。そのゴムチューブを抜けた先は、少し前に私が「犬の王」を見たガラス張りの建物の中であった。しかし、そこには「犬の王」の姿はなかった。私は、「犬の王」がどこにいったのだろうかと想像して恐怖をおぼえ、歩いてきた通路を戻っていった。

 その後、私は、先ほどの管理人のような男の誘導で、水の中に潜らされた。どんどん潜っていったのち、私は地上に顔を出した。私が顔を出したところは、勤務校の敷地内に置かれていた、水のたまったバケツの中であった。私は、「犬の王」と勤務校が何らかの関係をもっているのではないかと思い、さらなる恐怖をおぼえた。

                             < 完 >

↓ kindle unlimitedをご利用の方は、無料で読めます! ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?