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【詩】生きる

当たり前のことだけど
生きていると喉が渇く
腹が減って食べ物が欲しくなる

僕はなんで生きているのかなんて
そんな哲学的なことはわからないし
どうして喉が渇いたり腹が減るのかなんて
黙想しても答えは見つからない

そんな考察は過大なだけで空疎なものでしかない

生きていればきっと良いことあるかもしれない
そう願いながら日々飲み干して食らいながら
生きていけたらそれで申し分ないのだから

明日は君の家にでも出向いて
君が大切にしている鞄やお気に入りの服なんかを
メルカリで片っ端から売り払ってやろうと思う
水と食料のための良銭をこさえてあげるよ

そしたら僕は西成の寂れたスーパーに出向いて
半額で叩き売りされてる惣菜やら何やらを
ひとつ残らず買い占めてみせる
そして口からでまかせの正義ぶった言葉吐いて
世界の食糧問題について君と語り明かすんだ

そいつは意味のあることだよ きっと
充実していて素晴らしいに決まってる



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