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ジブリの建物の解説動画みてたら「看板建築」がおもしろかったので調べてみた
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の冒頭にでてくる怪しげな廃墟の解説の部分で出てきた「看板建築」っていうのがちょっとおもしろいななんて思ったのでちょっと調べてみた。
話の元ネタ
いまのところ再生数5000回まわってないけど、看板建築以外の話もおもしろくてもっと回っていいと思うのでオススメ▼
畳の話なんかも「へぇ」だったんだよね。「トトロ」にでてくる畳と、「千と千尋」に出てくる畳の違いなんかも話していて。
言われなかったら、その違いなんてわからない。
看板建築
いっちゃえば、ハリボテに近いものだと思うんだけれども。
「あ〜でも言われてみれば都内でたまーにみたことある」なんて思ってて。
ちなみに東京の特に山手線付近って、同じ関東でも埼玉とかなんかよりも古い建物が現存していて。確かに古いけどモノが良いってケースもあれば、別にそうでもないんだけどなぜか在り続けてるみたいなものもあってね。
おそらく相続税額ヤバいだろうから、地権者が亡くなった時点でたたまざる得ないだろうから、いまとなってはもうあるかわからないけど、銀座だって六本木だってその商売するよりもその土地売った方が金銭的にいえば儲かるんじゃないの?みたいなオンボロ商店もたまーにあったりした。そういうところこそがおもしろかったりするんだけど。
結構前に撮った写真で看板建築っぽいのがあるんだけれども、夜だったしいまいち画質がよくならなかった上に民家な気もするので。。。(なお、サモネは写真ACさんのフリー素材で「江戸東京たてもの園」内の復元建造物だと思われる)
千代田区の文化財のサイトなんかを見ると、秋葉原と神田の間なんかにもあるみたいで、たぶんちょいちょい通りかかってると思う。
看板建築とは
看板建築(かんばんけんちく、英: Billboard architecture[1])とは、鉄筋コンクリート造で建てるだけの資力がない中小規模クラスの商店によって関東大震災後に数多く建設された、かつての伝統的な町屋に代わる洋風の外観を持った店舗併用の都市型住居である。
概要
そのほとんどは木造で建物の前面に衝立を置いたような看板を兼ねた外壁を持ち、その壁面があたかもキャンバスであるかのように自由な造形がなされている。看板建築という名称は後の研究者がつけたもので、震災後の大正末期頃には「街路建築」という用語が使われていた。
大筋で要約すると、大正時代の商店に流行った建築様式でファザード看板(ファザードとは建物の正面のこと)で正面を覆った建築で、建物本体とは全く別の様式を模した表玄関が流行ったってことなんだよね。
ある意味マチナカにディズニーランド状態の建物があった言ってもいいと思う。
確かに大正時代〜昭和初期のフィクションを見るとこういう建物の商店街があるイメージがあるけど本当に石造りだったりしたわけじゃなくて、そういう見た目にしてたってことか(笑)
ハリボテが流行ったってこと自体がおもしろいよね。
「看板建築」という呼び名に対する考察はこのあたりがおもしろかった▼
確かに正面は石造りっぽいのに側面がチラ見えしたときに横はめっちゃ「木」って建物を見たときにものすごい違和感がありつつ、なんだろうなって思ってたんだけど、そういうことかと(笑)
ちなみに、たぶん利用者一番びっくりはこれだと思ってて。
![](https://assets.st-note.com/img/1690869093746-TKiS7xp8i8.jpg?width=800)
こちら、長崎銀行なんだけれども。さっき、Wikipediaを読んでるときに「ん?」とは思ったけれど、これは上から見たら「え?」ってなるよね。
みなさんご存じでした? 重厚に見える長崎銀行、じつは #看板建築 だったってこと!(アタシャ初めて知ったよ!) pic.twitter.com/BINHxfz1SC
— マルモトイヅミ・マンガで読むナガサキ (@rosy3po) May 16, 2023
これをみたときの私の感想はまさか、東京日本橋の三井住友信託銀行(三井本館)もハリボテじゃないよね…?
![](https://assets.st-note.com/img/1690869415765-K9h506jVVQ.jpg?width=800)
なんて思ったけど、コチラはさすがに本物らしい
米国のトローブリッジ・アンド・リヴィングストン事務所を設計、ジェームズ・スチュワート社を施工に選定し、工事が着手、1929年(昭和4年)3月23日に竣工、6月15日に開館した。総事業費は2,131万円(当時の一般的な事務所ビルの約10倍のコスト)だった。
でも言われてみれば微妙な既視感として、商店街の一角ににあったじいちゃんちって、正面から見ると長方形なのに、後ろは三角屋根だったけどアレってコレかの名残か。たぶん経ったの昭和中期だし、看板といえば看板だったんだけど。
境界としての柵は別にあったのと、窓まであったから壁でもなかったんだけど。
![](https://assets.st-note.com/img/1690873917243-cihbEorFC5.png?width=800)
建物フェイクってほどじゃないから、同じものだと思えなかったけど、変な作りだと思ってはいた。商店街には美術的にスゴイみたいのはなかったけど、他にもそんな感じの建物あったかもしれない。
ファザード保存
逆ケースとして、「ファザード保存」なんていうのもあって。
東京駅の斜向かい、丸の内の東京中央郵便局みたいに、元はホンモノだったんだけれども、歴史的建造物の保全のために外側の一部だけを残して内側を現代の建築に建て替えるなんていうものもあるらしい。
外側を豪華にするか、内側を豪華にするか
本来であれば、同じであればそれが一番良いんだけれども(笑)
お店としては、どっちかを取らなきゃいけないならそれが正解だよね。
住居としては、逆の方がいいんじゃないかと思っていてどちらかというとそっちを目指してたんだけど。
イスラム建築とかだと外側が質素なのに家の中も中庭もすごい!みたいのがあるらしくて、周りからの嫉妬とかを避けるために外側は飾らないみたいな。うちの場合中庭もないし、中もごくごく質素ではあるけれども。
外側みるのなんて入るときの一瞬だしね。
でも、中はそこそこリフォームして素敵になってるけど、外はめちゃくちゃ古家!みたいな場合はこういうのも案外検討してみるものおもしろいだろうななんて思ってたりして。
今の日本の感じだと、隣近所おそろいでーなんてきっと難しいだろうけど、こういうので街をつくるみたいのも町おこしとかなら、きっとおもしろいよね。なんて思ったりしたのでした。
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