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夢を叶えたいなら公募ガイドを買え


私と公募ガイドが出会ったのは、17、8年前。
まだ中学生だった私に、母が買ってきてくれたのがきっかけだった。


しばらくの間、中学生の少ないお小遣で購入していたものの、勉強や習い事が忙しくなり、すっかり足が遠退いてしまっていた。
再び公募ガイドを購入しだしたのは、ラノべの賞へ投稿を始めたとき。
けれどそれも持病のせいで一旦離れることに。
悔しい思いはあったが、体がついてこないのだから仕方がない。


その後も立ち読みすることはあれど、なかなか購入に至らなかったのは、
「私なんかが書いたところで、どこの賞にもかすりもしないだろう」
と諦めがあったからだ。
公募ガイドの表紙に何度も誘惑されながら、私は購入することが出来なかった。


結婚して主婦になって、夢を追いかけている立場にないと思ったのも理由の一つだ。
体調が優れない日なんかは全く動けなくなる。
満足に家事も出来ていないのに、夢を追うなんて言語道断だと自分で思っていた。


しかし、なぜか私の周りの人たちは、私に文章を書くように推す。
もちろん持病の兼ね合いで、リハビリになるということもあるんだろう。
でも、どうせ私の文章なんて一円にもならないのだ。
それでもなぜか周りは、私に文章を書くよう勧めてくる。


だから、なんとなく去年頃から公募ガイドを買いはじめた。
なにか気になるものがあれば挑戦するのも悪くないかと思いながら、結局応募しない月が何度も過ぎた。

カクヨムですら、まともに更新できていないのだ。


その日も私は変わらず本屋で公募ガイドを見ていた。
素敵な賞がたくさん載っていて、受賞者様のインタビューや作品はみんな輝いていて、けれど私にはかつてラノべの賞に投稿しまくっていたころの情熱は湧いてこなかった。


いくらいいところまで残ったこともあったとはいえ、何年も賞に出してダメだったのだ。
主婦になって時間も減り、体力もなくなった私にはもう遠い世界。


そう思っていたが、ふと一つの賞が目に留まった。


「アニメ聖地88 旅の思い出コンテスト」


そう、先日私が入選をいただいた賞だ。
今まで私が書いてきたものとは違い、かなりシンプルで、それでいて作品への愛が試される賞。
人生で一度だけ行った聖地巡礼を、記念に書いてみてもいいかもしれない。
そんな気分になった自分に少し驚いたが、ダメでもともと。旦那さんとの楽しい思い出が文章になるだけだ。


そうして公募ガイドを購入し、私は「アニメ聖地88 旅の思い出コンテスト」で入選をいただいた。


公募ガイドを見続けていなかったら、私がこの賞をいただくことはなかっただろう。


私の夢は、先日こちらに書いた。

いつか本を出したい。その思いが戻ってきたのは、公募ガイドのおかげだ。

これからはなんとか時間を作って作品を書いていきたい。
旦那さんとの合作も書いていきたいし、できる範囲でもう一度ラノべの賞も狙ってみたい。カクヨムの更新頻度も上げたい。noteも書いていきたい。



公募ガイドには夢が詰まっている。
きっと今日も、誰かが賞に応募しているのだろう。


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