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くらいの暗い日々#4 (0308)

3つ離れた妹が、大学見学のために私の住んでいる街にやってきた。2人で色々食べて、話して、とっても楽しかった。しかし楽しいだけでは終わらないのが私の一日である。

事件は夜起こった。私の家に2人で帰ってきて、ベラベラ話して調子に乗っていた私は妹と2人で自撮りをしだした。
いつもなら絶対にそんなことしない。絶対そんなことをしない理由はたくさんあるけれど、その中でも主な理由は、自分のキメた顔面を晒すのが恥ずかしい、「あの顔面偏差値で何やってんだこいつ」と相手に思われるのが絶対に嫌、純粋にキャラじゃない、という3つ。この3つによってふだん、私の自撮りは抑え込まれている。
しかしその時、楽しくて完全に調子に乗っていた&妹は絶対に私が自撮りしたいと言っても「キャラじゃない」とバカにしないという安心感を持っていた私は自撮りをしてしまったのである。そして、あろうことかそれをインスタグラムのストーリー(全体公開)にあげてしまったのである!!!

ひとしきり騒いで、1人で風呂に入った途端冷静になった。もしかして私はさっき、かなり恥ずかしいことをしたうえ、それによって生まれたかなり恥ずかしい産物を投稿をしたのではないか?私が私に落胆しないように、私が恥をかかないように、私が誰かにバカにされないようにと今まで細心の注意をしてきたのを台無しにしてしまったのではないか?
慌てて自分のストーリーを見ると(私は風呂場にスマホを持ち込むタイプだ)、かなりキメ顔の自分と妹の写った写真の投稿がもうすでに100数人に見られていた。

…やってしまった。もう消したって手遅れだ。皆、「え?どうした?」と思っているに違いない。こんな自分のキメ顔面をこんなに大勢に晒してしまったのが本当に恥ずかしい。というかキメ顔をして写真を撮った事実がバレたことが恥ずかしい。どうしよう。いや、どうしようもない。本当にどうしようもない。あぁこのままぶくぶくと湯船に沈んでしまいたい。のぼせてもいないのに頭がぐらぐらしてきた。もうこれから私は「そんなタマでもキャラでもないのにキメ顔自撮りをして、さらにストーリーに載せちゃってた」という十字架を背負って生きていくしかないのだ。重い。重すぎる。まだまだ人生は続く予定なのに!

ひどく落胆して風呂から出てくると、2人で寝ようとしていたベッドの全面積が妹に占領されていた。どこでねればいいんだ。

今日うれしかったこと
・妹が来た
・美味しいものを沢山食べた

今日嫌だったこと
・誤って自撮りをあげてしまった
・ベッドが占拠されていた

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