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海外本社で働き「討論者」が「エンターテイナー」になった

最近のわたくしは夫曰く、
めちゃくちゃハッキリと寝言で、
パワハラ上司的な発言をしているらしい。

ずっとブチギレだそうで、

仕事中あんな感じなの?やめな?
と真剣な眼差しで言われてしまった。

まずもって寝ながら仕事している自分の精神状態が心配ではあるが、
リアルな世界では断じてキレキャラではなく
なんならエンターテイナーなので、
とても解せない。

えぇ。そうです。

あの人々にエンターテインメントをもたらす、
ジャグリングしながら玉乗りしたり、
タンバリン叩いて踊り狂うタイプの、
あのエンターテイナーです。

ということで、いつも以上に狂気を感じる発言を失礼しながら、今日は海外本社勤務を経て感じた仕事における考え方の変化を書き留めたいと思う。

MBTI診断

最近、かの有名なMBTI (Myers–Briggs Type Indicator)診断を久しぶりにやってみた。

MBTI診断とは以下4つの評価軸を持って、
人のタイプを分けるもので、PMIのPMBOKに出てくるほど有名なやーつ。

訳がしっくり来ないのでいくつか2通り

診断結果はESFPの『エンターテイナー

今この瞬間の刺激に夢中になり、他人にもそれを感じてほしいと願います…観察力があり、他人の感情に非常に敏感で、誰かが難題を抱えていたら、真っ先に手を差し伸べて話し合い、進んで気持ちを支えたり、実践的なアドバイスをしてあげたり…しかし、その問題が自分と関わりがある場合は、真正面から対処するよりも、完全に対立を避ける傾向があります。
16 personality 「エンターテイナー」解説一部抜粋

なによりも驚きだったのは、数年前に実施した時は全く違うタイプのENTP討論者』であったという事実。

究極の悪魔の代弁者で、議論や信条を木端微塵にして、その切れ端を皆の目に届くよう風になびかせるといった過程を生きがいにしています…討論者型の人達がこうするのは、より深い目的や戦略的目標を達成するためではなく、単純に楽しむためなのです。討論者型の人達ほど、精神がぶつかり合う過程を楽しむ人はいません。
16 personality 「討論者」解説一部抜粋

今読むと討論者かなりやべーやつじゃんと感じるし、ここ数年で自分が変わったことは実感するので、この変化はそれが反映されてる面白い結果なのかなと思う。

海外本社勤務後に気づく変化

変化の理由は、やはり3年ほどの海外本社勤務によってもたらされたものだと思う。

海外だから、本社だからというより、そこで出会った人の影響、異文化など複合的な理由かしらと。例えば、

雑談やちょっとした声がけ

討論者』だったころの私は仕事中の雑談や職場の人間との交流ほど無駄なことはないと思っていた。
飲み会は必須のもの以外は不参加、必要以上に会社の人とは関わらず、プライベートもあまり開示しないのがポリシーだった。

そんな私が最近日本法人に戻り、
率先して会議が始まる前に雑談をしたり、病院で遅刻すると聞いた人に大丈夫ですか?とわざわざチャットまでしていることに気づいて、
我ながら変わり様に笑ってしまった

この3年間で学んだのは、海外の人たちの方が相対的に雑談が多く(日本人のように時間通り開始する心がないという理由も助けになり)、案外人同士の繋がりは日本人よりも重視するということだ。

そして、何よりも仕事をしているのは人なのだと気づかせてくれた友人であり同僚でありプロジェクト上の上司であるチャイの存在が大きかった↓

正論で戦わないこと

キャリアで一度だけ人間関係がこじれてしまったことがある。

上下関係の厳しい内資系企業から中途で来た男性にとって私のような年下女性に真っ向からガシガシ意見されるのが相当気に障ったらしく、
攻撃的な態度を取られたあげく、
最終的は給湯室に呼ばれてわざわざ
生意気なんだよ」と言われるマンガのような展開で、これはヤバいやつだとエスカレートし、当時は上の人々を巻き込んだ事件になってしまった。
(しかも相手は仲良いから大丈夫だと思っていたと証言したというのが理解不能。どこをどうとって仲良いと思っていたのか…)

今でもその人のことが好きかと聞かれてると墓場まで嫌いな人ランキング1位だが、

相手がどういう人か分かっていたのなら正論をぶつけずに上手く出来たんじゃないかって。
不必要にプライド傷つけてたんだろうなとか。

当時の私はチームの納得感は無視で、戦って自分の意見の正しさを証明して勝つことばかり考えていて、もちろんあえて負けるということは思ってもみなかった。

3年間のうちに、こんな研修↓を受けたり、チームマネジメントをやらせてもらった今やっと正論が必ずしも正しいわけではなく、どうすればよかったか理解して、こうして昔話として書けるようになったわけだ。

相手の素晴らしいところを伝えること

あんまり人を褒めるのは得意でなかったが、
海外本社での経験を経て、
我はチャラ男か?というくらいサラサラと褒め言葉が出るようになってきた。

テクニックで適当に言っているのではなく、
本心で思っているのだ。

そして、「出来て当たり前」がベースにある日本人は世界でも稀に見る褒めるのが苦手民族だと気づいた。
日本人以外の多国籍環境での仕事はちょっとしたことで皆褒めてくれるのですごく気持ちが良いし、お互いそうしてテンションを高め合う文化が作られる。

日本法人に戻った今、ここもそんな文化にできたらいいのになと思うけど、出来るだろうか。

これから

こうして自己分析してみると、なんとなく『討論者』から『エンターテイナー』への変化に納得感。

一番は良い意味でも悪い意味でも、
世の中、理想とロジックだけではやっていけないことに気づいたことが大きい。

さて、エンターテイナーは数年後何になるのか。面白いので忘れた頃にまたMBTI診断、やってみたいなと思う。

皆様も是非。

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