アイスショー以外旅日記・今治編

これも相当昔の話なので、かなりうろ覚えですが頑張って思い出してみます。10年も前の話じゃないけど、5年以上は前、確実に。

その日も私はいつものように高速バスで出発しました。貧民なので旅行は基本、青春18切符や高速バス。もちろんバスや鈍行では時間がかかりすぎる場合などは新幹線にしますが、こんなに快適なものなのかといつも感心しますね(笑)。

広島から今治へはしまなみ海道を通って三時間ほどの旅。天候が良ければ、ぽかぽかした日差しをためこんだバスの窓の温もりを感じているだけで、安らかな眠りに落ちることができますね。って景色見ろよ(笑)。

その日私がわざわざ今治までやって来た理由はひとつ。
「バリィさんグッズが欲しい!」

そう、私はバリィさんのファンなのである。バリィさんとは今治のキャラクターで、黄色い丸っこい姿をした鳥である。今治の名産品であるタオルのハラマキをしたゆるい姿を目にしたことがある人は多いのではないか。
広島駅前で今治のPRイベントをやっていた時から私はファンだった。その時もらったティッシュには「今治のゆるキャラ誕生!」みたいなキャッチコピーが躍っていたから、バリィさんはマスコットキャラとして生まれて間がなかった頃の話らしい。

おかげさまで家にはバリィさんがごろごろしている。いただきもののハンカチやクッション。UFOキャッチャーでゲットしたぬいぐるみ、小銭入れ、ポーチ。ポーチはかつてスマホケースとして愛用していたが、カバンから取り出していると時々注目の的になっていたから、バリィさん人気はなかなかのものだったんだと思う。真っ黒になっちゃったので引退させたんだけど(家にはまだある)、サイズ的にちょうど良かったのでまた同じものが欲しい。UFOキャッチャーの景品は一期一会だからもうしょうがないけどさ。

それらは今治で手に入れたものではないので、そう考えるとわざわざ今治まで出かける必要は全くないんだけど(笑)、行ってみたいじゃないですか、バリィさんの本拠地(笑)。

今治駅にふらふらと降り立った私は、今治の町をふらふらと歩き、目をつけていたお店をまわってバリィさんグッズをチェックなどしながら、そろそろお昼にしようととあるお店を探していた。
そんな私に声をかけてきた人がいた。見知らぬおばあちゃんだった。おばあちゃんは「あんた、ちょっと待ってな。おばあちゃん自転車置いてくるから。家すぐそこだから」と、本当にすぐそこだったお宅の玄関の土間に自転車を停めると、「どこ探してるの。おばあちゃんが連れてってあげよう」と言うではないか。
どうやら、携帯を手にうろうろしている私を迷子だと思ったらしい…。実は私、自分も旅行者であるにも関わらず観光客に道を聞かれたりと、知らない人に声をかけられることがわりと多い。しかし、迷子だと思われて声をかけられるとは新パターンである(笑)。知らない人に傘に入れてもらったりすることも時々あるので、そっちのパターンでしょうか…。

せっかくなのでおばあちゃんに道を教えていただいて、目的のお店に辿り着いた。名前も知らないおばあちゃん、ありがとう。今日の旅日記はおばあちゃんにお礼を言いたくて書いたんだ。

お昼を食べたあとは路線バスに乗って温泉へ。なかなか渋い温泉で、ゆっくりとくつろぐことができた。もうあんまり記憶無いけど。
あとは…。何故かお花屋さんで薔薇を一輪か二輪買って帰った。なんで(笑)。綺麗な薔薇でね、でも安かったんですよ。あの頃は部屋に花を切らさないようにしてましたからね。今はもう貧民過ぎて飾る余裕もないのだけど…。

そんなことをだらだらしていたら時間が無くなってきて、せっかく今治まで来たのに焼き鳥を食べずに帰ってしまった。日帰りだったんですよ、泊まる余裕なんて無かったわ…。
肝心のバリィさんグッズは、靴下とかお土産用のコーヒーとか、「ほかにいろいろ売ってたろ」と聞きたくなるようなものを買ってきたような気がする。たぶんっていうか間違いなくお金無かったんだと思う…。バス代だけで精一杯だったんじゃないかな(泣)。

それ以来今治には出かけてないはず。新しい温泉が駅の近くにできてたり、バリィさんのメニューがあるカフェができてたり、また行きたい要素が満載なのですが、はいそうですお金がありませんよとほほ…。ホントに行こうと思って計画立てたことも何度かあるんだけど、諭吉不足のためすべて頓挫しました(泣)。近いのにね、今治…。

ちなみに、「アイスショー以外旅日記」というタイトルですが、はてなブログでフィギュアスケートについて熱く語っておりまして、そのブログのメインが「アイスショー旅日記」だからです(笑)。2年ほど毎日更新しております。世間的に見れば誰も読んでないブログにあたりますが(始めた当初に比べたらアクセス10倍くらいになったけどさ、あんな世界の果てを見つけて下さる方には感謝しかない)、情熱を込めて書いておりますのでこちらも目を通していただければ幸いでございます。
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