閉じた瞳の向こうにしかない国の記録―虎と龍とコロッケのおつかい―

とっても変だけど筋が通ってる、面白おかしい夢を見たので記録しておきますね。私の無意識が放った渾身の親父ギャグをお楽しみください(笑)。


私は誰か知らない人の家にいます。正確な家族構成はわかりませんが、少なくとも母親と、小さな男の子がいる家のようです。

和室に布団が敷いてあって、小さな男の子はそこで寝ることになっている様子でした。なかなか寝ないのか、その子が喜んで寝るようにと、ペリカン柄の毛布を買ったのだそうです。
しかし、その毛布はどうやら洗濯の際にどこかへ飛んでいってしまって行方不明の模様。水色のペリカンの散りばめられた毛布のようです。行方不明のはずなのに柄がちゃんと認識できているあたりはいかにも夢ですね。

私はその家の母親に、おつかいを頼まれました。とあるお店のコロッケを買ってきて欲しいと言うのです。
内訳は、「牛肉コロッケが10個、ものまねコロッケが6個」だったと思いますが、数はもしかしたら違うかもしれません。逆だったかもしれないし、ものまねコロッケが16個だったかもしれない。
確か袋を渡されて、中にお店のロゴの入った紙に包まれたコロッケが入っていたと思います。これと同じものを買ってこいということのようです。

親子の住むマンションから外に出た私は、マンションの駐車場らしきところを通過する際に、毛布がどこかに挟まっていないか探してみましたが、見つかりませんでした。

私にはこの場所の土地勘がないようです。夢の中に地名が出ていたような気もするし、出てなかったかもしれない。うろ覚え。
それなのに、私はコロッケの数だけ聞いて、スーパーの場所をまったく聞かずに出てきてしまったのです。戻って聞こうかとも思ったような気もしますが、その辺りはあまり背の高い建物がなく、スーパーらしき大きな建物がいくつか見えていたので、適当に歩いていればそのうち着くだろう、と高を括って私は歩き始めました。

マンションの周辺は、幹線道路の一本裏が飲食店の建ち並ぶ観光スポット的な細い通り、そのさらに一本裏が住宅街のようでした。マンションがあるのはもちろん住宅街です。住宅街は舗装されたアスファルトの細い道路に白く交通標識が描かれ、緑色のフェンスが印象に残る、ごくありふれた静かな場所でした。

私は主に飲食店の並ぶ道を歩いて行きます。アーケードのある商店街には人が溢れ、賑やかです。何故か港町のような風情の通りでは、タクシーが誰かを降ろしています。何かのロケでもやっていたような話が聞こえてきたけど、はっきりとは覚えていません。
そのためかタクシーは忙しいらしいのですが、ロケ?が一段落したのか、私にタクシーは必要じゃないかと声をかけてきます。スーパーに行くだけなので、と断りましたが、私はタクシーのおじさんに道を聞くべきだったんじゃないかと思うのですよ。

名前を知っているスーパーがあったので(※実在するスーパー)、ここに行こう、と決めて歩いていたのに、なかなかたどり着かないんです。
気が付くと辺りは真っ暗になってきました。何故か住宅街に戻ってしまった私は、人っ子ひとりいない暗い道を足早に歩いて行きます。このままだと晩ごはんに間に合わないじゃないか。焦る私。

やっとのことで私はあるスーパーに飛び込みます。思ったより小さなスーパーの店内は既に最低限の電気だけがついて暗くなり、店員が在庫の確認などをしていました。店内の時計を見ると20時を10分ほど回っています。どうやら20時で閉店だったようです。

コロッケだけでも無理矢理買えないかと思ったものの、さすがに駄目な様子。そんな私に、老齢に近い年代の、髪の白くなった女性の店員が、別のスーパーを教えてくれるのです。
それは確か「マナヅル」というスーパーで(聞いたことはありませんが)、今いるスーパーを出て左(住宅街から見ると左)に進み、どこでもいいから右に曲がってしばらく歩けば到着するのだそうです。実は私の目にも、その辺りでいちばん大きそうなスーパーの存在は何となく見えていたのですが、とにかく知っているお店に入ったようですね。

歩いて一時間くらいかかるよと言われ心が折れそうになりましたが、それはその女性の勘違いのようで、そんなにはかからないよと誰かが言っているのが聞こえました。

言われた通りに私は、しばらく歩いてから適当なところで右に曲がります。黒い木の塀だか家の壁だかに挟まれた、細い道を抜けていくと、突き当たりに虎の姿が見えました。噛まれる、と私は一瞬身構え、違う道を探すべきかと考えます。

しかし、よく見るとそれは、非常に精巧に彫られた木彫りの虎のようでした。まるで生きているような白っぽい色の虎は、鋭い眼差しで伏せています。それは立派な門の一部のようでした。虎は左側の地面に伏せていて、右側の上の方を見ると、これまたいきいきとした龍が掘られています。ほかにも彫られていたかもしれませんが覚えていません。

虎と龍を左右に抱いた門は非常に威厳があり、黒っぽい色で堂々としていました。虎が白かったように真っ黒ではなく、色彩としては水墨画のようなイメージです。

道はその門のある突き当たりで行き止まりだったので、私はその門をくぐって敷地内に入りました。それは立派な民家だったかもしれないし、旅館のような場所だったかもしれません。インターホンもついていたと思いますが、押さずに入りました。
しばらく進むとまた門がありました。やはり黒いその門には精巧な彫り物が施されていましたが、人がくぐれるような隙間がないのです。あってもとても小さい。
通れないじゃないかと一瞬考えましたが、その門の隣は砂地の駐車場らしく、車を通すために何の仕切りも柵も立てられずに幹線道路に面していたのです。なので、門をくぐる必要はまったくなし。門は何のためにあるのでしょうね、飾りかな(笑)。

虎のいる門を抜ける前あたりから、真っ暗だったはずの辺りは何故かうっすら明るくなっていました。昼間の明るさではありませんが、早朝や夕方程度の薄明かりです。

門のある家?から幹線道路に出て右手に進むとすぐに、大きな建物が見えてきました。どうやら少し行き過ぎていたようですが、無事目的のスーパーに到着です。
急いで聞いていた名前のお店を探します。そのお店はパン屋さんですが、コロッケも売っているようです。

早速コロッケを買おうとするのですが、もうコロッケはほぼ売り切れているようで、4個くらいしか残っていません。それでも店員がある程度は何とかしようとしてくれるようで、コロッケパンに挟まっているコロッケを抜いたりと「おいおいいいのかよ」と突っ込みたい何かが行われている様子を見ている間に、目が覚めました。なので、無事にコロッケを買えたかどうかは謎のままです。


目が覚めた瞬間にあることに気付いた私は吹き出していました。

「ものまねコロッケ」って、要するにものまねタレントのコロッケさんから取ったんかいー!!!

私はしょっちゅう無意味にリアルで変な夢を見るのですが、まさか無意識がこんな親父ギャグを放ってくるとは思いませんでした(笑)。自分の無意識のギャグに吹き出すなんて、とんだ手前味噌だな(笑)。

別に歌ったり面白かったりするわけではなく、ごく普通のコロッケでしたけどね、ものまねコロッケ(笑)。ちょっと丸っこくて細長い感じで、味もたぶんごく普通なんじゃないかと…(笑)。
でも商品名としては確かにかわいい、ものまねコロッケ(笑)。本当に商品化したら怒られるかもしれないけど(笑)。これはただのしょうもない夢なんで許してください(笑)。

さて、この夢。全体的には私がおつかいに行くだけのゆるい夢ですけど、1ヶ所だけ妙に浮いてるポイントがあって気になります。そうです、虎と龍の彫られた立派な門です。
もしかしたら地域の人が通り道に使っている公共の建物的な場所かもしれませんが、私は何だって勝手にその門を通って行こうとしたのだろう。しかも門の造形は非常にリアルで、のんきにコロッケ買ってる夢に出てくるようなイメージじゃない。

虎と龍なんて、いかにも縁起が良さそうですけれど、そこを通って私が向かうのはスーパーで、しかもコロッケのおつかいに行くんですからね。何であんな立派な門が出てくるんだかさっぱりわからない。公園でも抜けていく方がそれっぽいのに。

虎と龍…。ちょっとだけ連想することはあるんだけど、関係あるとは思えないなあ。でも夢って時々とんでもない方向に予知夢だったりするからなあ…。これだけ細かくはっきり覚えていると、予知夢かどうかを疑ってかかった方がいいのです。私の場合はね。しかも起きたの朝5時くらいだったし。明け方の夢ってね、時々だけど何かあったりするんですよ。私の場合はだけども。

ちなみに、虎の姿ははっきりと覚えてるんですけど、龍については虎と比べるとうっすらぼんやりした感じのイメージが残ってるだけです。でも龍がいたのは間違いないはず。とにかく立派な虎だったのよ。

そんな感じです。いい夢だったらいいんですけどね、はてさて。

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主にフィギュアスケートの話題を熱く語り続けるブログ「うさぎパイナップル」をはてなブログにて更新しております。2016年9月より1000日間毎日更新しておりましたが、現在は週5、6回ペースで更新中。体験記やイベントレポート、マニアな趣味の話などは基本的にこちらに掲載する予定です。お気軽に遊びに来てくださいね。

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