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「この世のものでないもの」だらけの「この世」

妖怪とか、魔法使いとか、宇宙人とか、超能力者とか、霊とか、妖精とか…詳しい人たちからは全部一緒にするなと苦情が来るかもしれないけど、そういう、いわゆる人間とは違う「この世のものでない存在」をフツーに信じている。変に憧れもしないし、別に怖いとも思わない。

あー、だって、すごく素敵でみんなが憧れるような人もいるけど、何するかわからない怖い人もいるでしょう?そいういうのと同じじゃないのかなあ、という感覚。

いや、実は、おばけも妖怪も見たことないけどね。

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見たことないのに、なぜ信じられるの?とか その存在にどういうエビデンスがある?なんて聞かれると困るのだけど、ひとつ確信を持って言えることがある。

よくわからないけど、確かにある、感じる、っていう事やものは絶対ある。


誰にも見えないし、共有することもできないけど、もう20年以上、わたしは右手にうすいゴム手袋を着け続け(ているような感覚があり)、右足のあちこちに痛みを感じ続けている。右手の手袋は時々厚みを増して動きを制限するし、右足の痛みは指先、膝、足の甲、腿全体と秒の単位で移動したりもする。

思い込みじゃないの?気にしすぎでしょ?自分で作り出しているだけよ、といわれるかもしれない。それは霊に取り憑かれたとか、妖怪を見たとかいう人が言われるのと同じ言葉な気がする。

本当なんだってば!感じるんだもの!!!という私の感覚は、霊能力があるとされる人たちと多分一緒だ。

幸いなことに(?)私は多発性硬化症という病気で、神経のあちこちが炎症を起こして焦げ付いている。なので、神経が誤作動を起こして感じる必要のない感覚を脳に伝えている、あるいは脳が間違った指令を神経に伝えている状態だということはエビデンスがとれているようだ。

戦場で足を切断してしまった人が「左足の親指のあたりに虫が来ていて痒い!どうにかしてくれ」と叫ぶ、というような描写が時々出てくることがあるけれど、あれと同じだ。だって、感じるんだもの!

だけれども、この痛みや不快な感じの正体というか、はっきりとした姿はまったく掴めていない。同じ病名の人はたくさんいるけれど、私の痛みと誰かの痛みはおそらく全く違うからだ。でも、比べようもないから、違うかどうかさえわからないけどね。


なので、…といえるかどうかはわからないけれど

私は「この世のものではない存在」をふつーに信じる。誰にも見えない、証明できない、だけど確実に「ある」なんていうものはめずらしくもなんともない。見えたり、聞こえたりがひとぞれぞれなだけ。

証明できないけどたしかにある、ってことやものはたくさん存在します。


だいたいさ、感情っていうものがそうじゃありません?

理屈でなく発生して、誰にも本体はみせずに、いつのまにか姿を変える。たまにはずっと潜んで固形化してめんどくさいことになるものもある。

この世は「この世のものではないもの」だらけなようです。

じゃ、この世って何???!!


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