〜唸るうさぎ〜    宇佐木野生(うさぎのぶ)

ストーリー?シーン?なんだかそういうことを書いているのが大好きなのだと知ってしまった。…

〜唸るうさぎ〜    宇佐木野生(うさぎのぶ)

ストーリー?シーン?なんだかそういうことを書いているのが大好きなのだと知ってしまった。 試行錯誤、いろんな形で載せていきます。 旦那と息子とうさぎとくらし中。

最近の記事

【脚本練習】 別れ 「寝ずの番」

 人 物 佐藤 公造(71)  機械商社嘱託社員  佐藤 美弥子(65) 公造の妻。乳がんのため死亡 中田 翔子(38)  佐藤公造・美弥子の娘       中田 和彦(41) 翔子の夫。会社員 山下 佳織(45) 葬儀社の職員 $#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$# ○病院内廊下(昼) 中田翔子(38)が山下佳織(45)と話している。佐藤公造(71)は居心地が悪い様子で立っている。 佳織「看護師さん

    • 【脚本練習】魅力ある男 「いつかの音」

      人 物 島津洋雄(52) ライブハウス「OTOオト」従業員 福島光太郎(21) 学生 前田康二(59) ライブハウス「OTOオト」経営者 秋山このみ(28) ライブハウス「OTO」アルバイト 山下伸介(36) バンド「ドギー」メンバー $#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$#$# ○ライブハウス「OTO」店内 地方都市の繁華街の雑居ビル内。ドラムセットとマイク数本、ギタスタンド、キーボードが並ぶ三メートル四方

      • ガイジン社長たちの話

         数人の外国人社長さんたちと仕事をしている。彼らは日本語が堪能で、もう20年近く暮らしているから、日本の慣習やら生活にもすっかり慣れている。それぞれ、パートナーが日本人で、パパでもあるから、外国人であることの弊害はそれほど感じない。 が、やはりめんどくさくなるのは、お役所がらみのことた。 書類は漢字ばっかり。知らない言葉で(彼らにとっては)理解し難い制度のことが書いてある。読む気になれない。説明してもらってもどうにも納得できない。 人事労務関係は最大のヤマ、というか深い

        • チュウトハンパー宣言!

          何かのプロフェッショナルになりたかった。 なんでもよかった。 だけども、とにかく、何かに突出して「できる」人になりたかった。ならないといけないと思っていた。自分のどうしようもなく欠落した部分を覆い隠してくれるくらいの「優れたところ」がある人間でいたかった。そうでなければ生きる価値などない。 さまざまなことにトライした。けれども、少しの邪魔で頓挫したり、逃げ出したりした。プロフェッショナルになるために最も必要な、そのことに対する「愛」が欠けていたからだ。こんなことでは負け

          「仮想空間」で「先行利益」

          SF少女時代もあったので「メタバース」だの「仮想空間」だのという言葉はとくに新鮮でもない。そこで価値を創り出す「仮想通貨」が登場することもさもありなんと納得。 「メタバースとか、NFT(Non Fungible Token非代替性トークン)とかに関心ないですか?先行利益のチャンスですよ。ほんとうに、今だけです!」 最近、そういう話がわりとよく飛び込んでくる。 未知の原野であるメタバース内で、無限に残されていると言われる誰も手をつけていないモノや土地などに、早いとこ自分のも

          一周して同じところの違う位置にいる

          人生は螺旋階段だと言われる。 まっすぐ成長するわけじゃなくて ぐるーっとまわりながら一段一段高さが変わっていく。 時には下がることもあるのかもしれない。ただ円を描くだけではない、ヘンテコな形の、とてもとても大きな螺旋階段だ。 だけど螺旋階段なので 同じ場所(というか二次元でいう同じ点上に)やってくることがあるのだ。 見えるものも情景も全く違うのに そもそも自分自身が身も心も変化しているのに ああ、ここはあの「時」の続きだ あの続きのちょっと高さの変わった位置に

          一周して同じところの違う位置にいる

          だから何?はいらない

          小説や詩を書くのが楽しいのは 結論を書かなくていいからだ それで?だから何? というのは無意味な質問だ。 そういう出来事があったんだ そういうふうに思ったんだ それを書くだけ それが現実のことかどうかも関係ない それがおもしろい

          痛みを探して安心する?!

          口内炎に舌で触るとか、爪の下のささくれた部分を他の指でわざわざ触れてみるとか…やりません? 痛いかな〜、ああー痛いなあ…と確認する作業。なぜだか、何度も繰り返してしまう。 これ、痛いとわかってる時しかやらないと思いません?痛みはもうなくなってていると自分でわかっている時にはもう確かめもしない。絶対こうしたら痛いに違いない、っていうときにわざわざ痛みを感じるためにやる。 またまた病気の話で恐縮だけども…私はこれをよくやる。どこに傷があるわけでもないが、私だけが感じている疼痛

          「no」をいうことが自分も相手も守る

          人にものを頼むのが苦手である。だって、断られるのがいやだから。 断られたら、その理由がなんであれ、もう本当に落ち込んでしまうはずだ。人間性を全否定されたくらいに。悲しくて、みじめで、もう生きていられい気分になるはずだ。きっと。 なので、ひとにものを頼んだりしない。怖いから。 一方で、私は人から頼まれたことを絶対に断らない。「絶対に」というのが言い過ぎではないくらいに、ほぼ受け入れる。誰かに頼りにされたということを純粋に喜んで「やります!」と返事をする。対価が安かろうと、

          「no」をいうことが自分も相手も守る

          「おれ」報告 (ぜミか、ゼみ、か 2 )

          日本語のイントネーションの変化について、というとだいぶかっこいいけど、ちょっと気になったことを書いた。 この記事の中で、ある時から幼稚園男児が「オ」れ(カタカナ表記がイントネーション強の意味)というようになった気がする、と書いた。 いろいろ変わった仕事をしている私だが、昨日は小学生を家まで連れ帰って、しばらく一緒に遊んどく、というのがタスクだった。で、今時の小学生男子たちのおしゃべりを数分間聞くことになったのだが… 7人のうち… オれ   5人 おレ   1人 主

          「おれ」報告 (ぜミか、ゼみ、か 2 )

          「この世のものでないもの」だらけの「この世」

          妖怪とか、魔法使いとか、宇宙人とか、超能力者とか、霊とか、妖精とか…詳しい人たちからは全部一緒にするなと苦情が来るかもしれないけど、そういう、いわゆる人間とは違う「この世のものでない存在」をフツーに信じている。変に憧れもしないし、別に怖いとも思わない。 あー、だって、すごく素敵でみんなが憧れるような人もいるけど、何するかわからない怖い人もいるでしょう?そいういうのと同じじゃないのかなあ、という感覚。 いや、実は、おばけも妖怪も見たことないけどね。 見たことないのに、なぜ

          「この世のものでないもの」だらけの「この世」

          書きました…

          江川太郎左衛門英龍(担庵)というひとについて、ずっと考えてきた。 というか、一緒にいた。 この人についての文章を書くことを依頼されていて、資料を集めて、読んで、読んでいるうちにまた違うことを調べたくなって… 実際に書き始めるまでにすごく時間がかかった 書き始めてからもやはり時間はかかった いろいろな資料や、彼について既に書かれている小説を読んだりすると、同じ出来事が全く違う解釈で書かれていたり、同じ人物の行動が少し違うニュアンスになっていたりすることに気づく。 歴

          全部の役をやる

          小説や台本を書くのがたまらなく楽しいのは たぶん、全部の役ができるからだ 50代女性小柄、だけど 28歳筋肉質男性も、35歳モデル体型女性も、84歳のLGBTの役もできる。 しかも コイツがなんでこんなこと言うのか、どうしてこんなことするのかを 私は知っている。 全部の役を一人でやって、素晴らしい(かどうかは知らないけど)舞台や物語ができあがる。 そんなことをやってみたくて、やってみている。 どうして書きたいんだろう?って 単純にそんなことだ、って気がする

          ふつーの自己顕示欲(かくれんぼ名人でした)

          自分の得意や優秀性について語ることを禁忌としている。万が一、語ることがあっても必ず、大急ぎで、そうは言ってもこういう失敗をした、とか、実はこの程度のことなんです、というオチをつける。あたしはほんとに大したことありません、と。 自分のやっていることの宣伝が苦手だ。同様にお金をいただくことも。私なんぞが、私のやることなんて…自分で自分を否定しておけば、誰かに「そんなことないよ」と言ってもらえるから。それでいい(なんて捩じくれた…;;めんどくさ!)。 かれこれ3年、カウンセリン

          ふつーの自己顕示欲(かくれんぼ名人でした)

          助けてくれる人は必ずいる

          誰、とは言わない だって、わからないから。 だけど、本当に本当に困ったら きっと誰か 助けてくれる人が必ずいる 嘘みたいだと思うでしょう? でもね、 いるんだな、ほんとに。 信じて待ってて。 伸ばされた手をちゃんと掴んで!

          ぜミか、ゼみ、か

          電車の中で大学生(と思われる)男女が話していた。 「まあそれは、ゼミの中の話でしょう?やっぱり人間関係難しいよね、研究がどうとかっていうことだけじゃなくて」 「うーん、まあゼミなんてもう、人間関係の問題そのもの、それだけじゃないかってきがする」 大学生の人間関係なんておばちゃんにはどーでもいいのだが、気になっているのは「ゼミ」の発音だ。ここでは太字、がアクセントだと思っていただきたい。ゼ と ミ の発音するとき、「ミ」のほうにアクセントを置くことを ゼミ と書いている。