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ガイジン社長たちの話

 数人の外国人社長さんたちと仕事をしている。彼らは日本語が堪能で、もう20年近く暮らしているから、日本の慣習やら生活にもすっかり慣れている。それぞれ、パートナーが日本人で、パパでもあるから、外国人であることの弊害はそれほど感じない。

が、やはりめんどくさくなるのは、お役所がらみのことた。

書類は漢字ばっかり。知らない言葉で(彼らにとっては)理解し難い制度のことが書いてある。読む気になれない。説明してもらってもどうにも納得できない。

人事労務関係は最大のヤマ、というか深い谷か。社会保険、労災保険、なんでこんなに引かれるの?というか、なぜ人の(従業員の)保険や税金を僕が(会社が)代わりに払ってあげるの?自分でやったらいいじゃない。入る保険や年金なんて自分で選んだらいいのに。なぜ会社で一緒に入るの?ぼくのところはそれには入んなくていいや。

だ、か、ら、法律でね、きまってるの、そうしないといけないの!

といいながら気づくのだが、日本人の政治的な無関心や人任せな感じは、みんな一緒に学校に行って、みんなで卒業して、会社に入って、そこで言われるままに働いて出されるだけのお給料をもらって…というところで育てられたものなのだろう。税金は市民の責任として自分で計算して支払うのが当然だし、保険も自分の働きや人生観によって決めるのが正解なのかもしれない。

でも、法律だからね、決まっているからねと 私は彼らの意見をなんとか覆そうとする。


…みんないっしょ。決まっていることに従う。それに従うことの安心感、安定感はある。だけども、それはみんなでまとめて滅びに向かっていても気づかないということでもあるね。

ちょっとこわいね、どっちにしても。



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