アイデア発想力の鍛え方
JTC的な事業会社の中のヒトとして、いわゆる「DX」や「データ活用」と呼ばれているものの導入の旗振り役をやっている。
先日、メンバーとの会話の中で「発想力を身につけるにはどうしたら良いか?」という話題になった。
DXあるあるだと思うが新技術や他社事例を見たとしても自社での企画に昇華できない、というたぐいの話である。
私はポイントは2つあると思っていて「アイデアの引き出し」と「連接力」だと答えた。
アイデアの引き出し
これは「アイデアの作り方」というビジネス書の古典に書いてあるが、結局、世の中には全く新しいアイデアとは言うのは存在しないことが多いので、過去のアイデアの派生系を考えられるかどうか、という話である。
そのために過去の成功事例、それは他の業界、他の業務でも良いが、そういうものをなるべく多く知っておいたほうが良い。
そのうち、AIがやってくれそうだが、今のところは人間が脳内で結合するしかない。
とにかく引き出しは多い方が良い。そのために本を読んだりする
少し話はそれるが、そういう意味でも私は日経新聞を読む代わりに日経ビジネス等を読むようになった。
ストレートニュースはかつては昭和世代のオッサン同士の会議のアイスブレイクとして重要だったと思うが、あれには「何が起きたか」は書いているが、その後の顛末やHowが書いていない。
日経ビジネスのように一つ事例について数ページに渡る粒度の情報があると、事象に対して企業が採った戦略・アプローチ・その苦労談等が書いてあったりするから具体的にイメージしやすいのだ。
連接力
もう一つは「連接力」スティーブ・ジョブズの言う「connecting the dots」というやつであり、「アナロジー思考」と呼ばれることもあるらしい。
過去の知識やファクトから新しいアイデアを生み出す力。
上記で蓄えたアイデアの引き出しと、対処すべき事象とを紐付ける力。
他ではこうやっているのだから、今回はそれを真似して、ただしちょっと事情が違うから、ここを変えて、こう当てはめてみたらいいのでは?という思考ができること。
例えば、研修やセミナーを受講しても自分の業務にどう役立ててよいかわからない、という感想を貰うことがあるが、それは連接力が不足しているのだと思う。
以上。
その他、とりあえず社内でDXを進めるために大事だと思ったこと書いてますので、お時間あればどうぞ。
文中で言及した本
アフィリエイトやっているわけではないですが参考までに。
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