頼りない上司を反面教師に。発想を変えてみる。
「上司が頼りなくて、不安・・」
という相談を受けました。
何でも、相談者が窓口となって対応していた案件で、関係者の大きなミスがでて、お客様に謝罪しなくてはいけない事態になったそうです。
相談者自身のミスではないけれど、窓口になっていた相談者が謝罪対応をするにあたり、上司が「私に任せて!」と出てきたのだとか。
「それは頼りになる上司じゃない?」
と言うと、
「絶対に問題をさらに大きくすると思う・・」
と、不安そう。
上司が意気揚々と相談者に指示した内容は次の通りだそうです。
「経緯を時系列に記載した説明文書の作成」
「自分たちはミスをしていないという証拠になるメールのプリントアウト」
「お詫びのしるしとして、お客様に○○のプレゼント、もしくは次回購入時の割引券、どちらかを選んでもらう」
(これって、お客様は余計に怒るだろうなー)と思いましたが、上司が頑として「私の言う通りにやって!」と言うのだとか・・。
後日、本人に「どうだった?」と聞くと、
「とりあえず、私は何とか信頼関係は維持できたけど、上司はすごく怒られていた」
そうです。(そりゃそうだ)
相談者の謝罪に同行した上司は、開口一番
「まずは、この文書をご確認ください」
と言って、説明書とメールの写しをお客様にわたし、戸惑うお客様が読み終わった後、
「プレゼントか割引券、どちらがいいですか?」
と聞いたそうな・・。
お客様の気持ちを無視して、「自分たちは悪くないです!」と保身に走った上司に対して、相談者は(この上司のもとで働くのは不安)と感じたのだそう。
人間は、ピンチの時にその人の人柄が出ますよね。誰しもついつい保身に走りたくなるもの。
上司も人間ですから、完ぺきでは無いですしね。
まぁ、考えようによっては、そんな上司を反面教師にして成長するという捉え方もあります。
結果的に、相談者はクレーム対応や謝罪関係の書籍を多数読み漁って、かなり対応スキルを身に着けたようなので、良かったのかな??
どんなことでも、発想を変えることに、生きやすさのヒントがありますね。