見出し画像

発達障害と自己肯定感


自己肯定感とは

自己肯定感とは「ありのままの自分を認めること」です。
自己肯定感と自信は混同されやすい言葉ですが、自己肯定感は自分の短所も認めるのに対し、自信は過去の自分の成功体験を元に築かれるものです。

自己肯定感は自分のマイナス面も含めて「今の自分に満足、合格!」と言ってあげられる精神状態のことです。たとえ自分がダメだと感じる出来事があったとしても、マイナスの感情を無理やり打ち消したり、開き直って前向きに捉えるのではなく「ダメだった。でもそれも自分」と言えるかどうかにかかっています。

自己肯定感が高くなると、生きることが楽しくなってきます。
人は自分の短所を隠したり補ったり克服したりしようとするものです。それ自体は悪いことではなく向上心は素晴らしいことですが、出来ないことは出来ないと認めるだけで心がフッと軽くなります。
また出来ない部分が人の役に立つこともあります。
例えば自分は絵が苦手だなと、絵の練習を必死にやるよりも、絵が得意な人に頼って描いてもらえば、絵が得意な人も頼ってもらえて嬉しいし、自分が望む絵が簡単に手に入ることができます。

自己肯定感が高くなると自分の出来ることと出来ないことの線引きがはっきりするので、誰かを頼り無駄なエネルギーを省くことで生きるのが楽になります。楽になると、どんどんやりたいことが広がっていき、どんどん楽しくなってきます。

人が自己肯定感を失っていく理由

産まれたばかりの赤ちゃんは自己肯定感の塊です。周囲の人から可愛がられ、ご飯も用意してもらえるし、眠くなって泣けば抱っこしてもらえます。
しかし、成長とともに「こうあるべき」とか「これが正しい」とかを親から躾られるようになり、その基準と自分を比較して出来ないことを後ろめたくなり自己肯定感は徐々に下がっていきます。
小学校、中学校、高校、大学、社会人とどんどん成長すればするほど周囲と比べられて、成績をつけられ、平均値を知り、「普通」や「常識」、「当たり前」といった基準を自覚し始めます。その基準に満たない部分は欠点と認識して隠そうとしたり、克服しようと努力したりします。また普通より出来ることも出る杭は打たれる日本社会に置いては、人から嫉妬されるんではないだろうかとかを考えてしまい、やはり隠そうとして、如何に自分は普通かを考えるようになります。

人は誰しも大なり小なり凸凹があります。
前述のとおり、人より長けている部分も短所も隠そうとし、自己肯定感が低くなっていきます。
発達障害においては、その凸凹がさらに明確にかつ極端に凸凹になってくるので、隠すのも並のエネルギーでは叶いません。
発達障害は出来ないことを隠しきれず、周囲から指摘を受けて、自信を失い、自己肯定感も普通の人より低くなってしまう傾向にあります。

そのままの自分に価値が有ることを知ろう

自己肯定感を下げる4つの性格として「比較主義」「理想主義」「正解主義」「完璧主義」が挙げられます。
どれも、他人軸で生きていたり、自分の中でハードルを高めてしまっていることに起因します。

どんな結果であろうと、それが自分なんだと思うことで自己肯定感は高められます。
そして、どんな結果であってもそれ辞退に価値が有るので、ダメだと思う必要はないということです。

まとめ

自己肯定感とは、自分が出来ること、出来ないことを認めることです。
自己肯定感が高いと自分に起こる出来事やハプニングを前向きに捉えるような思考になってきます。思考が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人生も変わってきます。

といったところで今回はここまで。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?